精霊たちーはがき大ペン画  | ザーアートマンのブログ

ザーアートマンのブログ

ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪つくえ

(キ)」は机のもとの字で、脚つきの台の省略形

つくりにおかれると「きにょう」となり、冠におかれ

ると「かぜかんむり」といわれます。これは、風の

省略形と「几」が酷似しているところからと

 

「かせかんむり」の国字

国字は日本で造られた漢字のことであります。

=たこ

「凧凧上がれ、天まで上がれ」のたこで、「たこ

のぼり」といわれます。

字の成り立ちは「几=風」に「巾=ぬの」。

上方では「いか」と言われるそうです。語源はも

うお分かりですね。

そう、海の蛸(たこ)と烏賊(いか)の足のように、

凧につけられた長い紙の尾ヒレからであります。

漢語では「風筝」と書くそうですが、別の字書に

は「風筝」は「風鈴」とありました。はてしてどちら

が正しいのかな?

ーこがらし

初冬に吹く強い風。「木枯らし」とも書きます。こ

れが「こがらし」の語源でもあります。

字の成り立ちは「几=風」に「木」であります。

ーなぎ

風が止んで海面が穏やかな状態。

字の成り立ちは「几=風」に「」。

「なぎ」の語源は「薙ぎ倒す」の「薙」からで、草

を薙ぎ倒したように水面が平らになった様子と

いうところから。

 

きにょう

きにょうの字はごくわずかです。

ーかちどき・やわらぐ・ガイ

字の成り立ちは「几=祭事のつくえ」に「豈=勝

利の喜びの音楽」で、戦いに勝って祭り喜ぶ

意味。

凱風(がいふう)

初夏に吹くそよかぜ。南風。その南風が万物を

長じ養うことから転じて、恩沢のたとえ。

凱旋門(がいせんもん)

軍事的勝利を祝う凱旋式の記念として創られ

た門

古代ローマに発するといわれます。

日本ではこれに相当する儀式、門の前面を杉

の若葉で飾ったといわれ、これを「緑門」といった

そうです。

ーもたれる・ヒョウ

「几=ひじつきの台」に「任=たよりにする」で、ひじ

つきにもたれかかる、よるの意味。

凭几(ひょうき)

坐ったとき、ひじをもたれさせよりかかるもの。ひ

じかけ。

ーおる・ショ

字の成り立ちは「夂=あし」に「几=だい」で、足を

止めで床几に腰を落ち着ける、こしかける、おる

の意味。

おもしろいのが「処女」で、「嫁がないで家にいる

」という意味であります。

処々(しょしょ)

どこもかしこも。いたるところ。

    春眠暁を覚えず

    処々に啼鳥を聞く

    夜来風雨の声

    落花知めるぞ多少   (春暁/孟浩然)

 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編