精霊たちーペン画トリミンク | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語 

 ≪ロク・リク・むつ

 

「七」は幸運の数字であるようですが、「六」は基準

の数字であるようであります。

六情(気)・六道・六根・六宮・六経・六芸・六合・六書

・六親・六畜・六徳・六波羅蜜・六法・六味なと、たく

さんありました。

 

字の成り立ちは「小さなテントのような建物の象形

、六を重ねた字が「坴=りく」で、この音を借りて

数字の「ろく」を表す。

金銭の記載などには、改ざんを防ぐために「陸=六

を用います。

 

さて、一つ一つ簡単にですが、調べていきたいと思

います。

 

六情(りくじょう)ー人間の感情の六種

喜・怒・哀・楽・好・悪。好悪は好き嫌いですね。(=六

気)

 

六道(りくどう)ー業(特に身・口・意の行い)によって

輪廻する世界

上から天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄であります。

上から三道を三善道(三善趣)、これより下を三悪道

(三悪趣)。修羅道は本来は悪趣として、後から加え

られたものであったらしい。

「鬼畜の行い」というのは、たぶんこの畜生道、餓

鬼道の住人のようだということでしょうね。

 

六宮(りくきゅう)ー古代中国の後宮で、皇后および

夫人のいる六宮殿

白居易は『長恨歌』で、楊貴妃のことを

  「六宮粉黛顔色なし」と書いています。

        粉黛は化生を凝らした美人たちのこと。

 

六経(りくけい)ー儒学の基本経典

易経・詩経・書経・春秋・礼記・楽経(書として伝わ

っていない)

ちなみに四書大学・中庸・論語・孟子。大学、

中庸は礼記から独立させたもの。

 

六芸(りくげい)ー君子(貴族)の教養とされた六つ

の技芸礼・楽・射・御(乗馬)・書・数

 

六合(りくごう)ー全世界

天地と四方(前後左右)で全世界をいう。

 

六親(りくしん)ー六種の親族

父・母・兄・弟・妻・子

 

六畜(りくちく)ー六種の家畜

馬・牛・羊・豚・犬・鶏

 

六徳(りくとく)ー六つの徳

礼・仁・信・義・勇・智

 

六波羅蜜(ろくはらみつ)ー仏教で涅槃に達する

ために修める六種の行布施・持戒・忍辱・精進・

禅定・智慧

 

六法(ろっぽう)ー基準とすべき6つの法

憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟

 

六味(ろくみ)ー六種の味

苦味・酸味・甘味・辛味・鹹味・淡味

鹹味は塩っ辛い味で、淡味はうす味の事であり

ます。

 

2017.10掲載再考

 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編