精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪やま

 

山の形の象形。やまそのものでありますね。

山はいろんな意味をもち、山を使った多くの言葉があ

ります。

1.平地に比べて著しく盛り上がった地形。丘よりも

 高い

2.鉱山

3.比叡山・山車(だし)

4.投機(万一の成功にかけてことを行うこと)

5.事件

6.見通しがきく。

7.危ういところ、苦しいところを抜け出す。(山を越す)

他にもまだあります。

 

開山(かいざん)

寺院を創始すること。

なぜ山か?仏道修行の場として、閑静な所として山

に立てられることが多かったと。比叡山延暦寺という

ように山号を付けて呼ばれるようになったのは、

国で多くの寺院が立てられ、同名の寺院が出てきて、

それを区別するために、地域の名を付したところか

らであります

お寺の正門を山門というのもこれらによるものですね。

山門を「三門」と表記することがありますが、これは

空・無相・無願」という解脱門の象徴であります。

 

山勘(やまかん)

あてずっぽう。

明治以降に使われ始めた言葉ですと。ただこの時は

だますこと」と

いう意味でありました。この語源は、武田信玄の策士

山本勘助からであります。これは「あてずっぽう」とは

別のもののようであります。

別説では、鉱山を発見する直観「山勘」からで、外れ

ることが多かったことからと。

 

山の神

妻を恐れて指す言葉。山の神に由来

この神さんは多くが女の神様で、恐ろしい性格で、農

耕の若くて美しい神にたいして、年増で醜い容貌をし

ていると。

山民(猟師・樵・炭焼など)とっては、山の守護神であ

り、一年に十二人の子を産むとされ、産土神(うぶす

なしん)でもあります。

女神でありますので、出産や月経の穢れを特に嫌う

とされ、山の祭りには女性の参加が許されなかったと。

醜女であったため、自分より醜いものがあれば喜ぶ

ところから魚の「おこぜ」が捧げられるようであります。

 

山場(やまば)

物事の最重要場面。

歌舞伎からで、最も盛り上がる場面を「山」と言った

ものに「場」を付して、「山」の他の意味と区別したもの。

 

山吹(やまぶき)

風に随いて振揺す。故に山振と名づく。

  七重八重 花は咲けども山吹の 

  実の一つだに無きぞ悲しき (兼明親王)

雨の日、とある貧相な家に大田道灌が蓑を借りよう

と訪います。

そうすると、若い娘が一枝の山吹を差し出します。

 

山姥(やまんば)

深山に住む伝説上の鬼女。

もとは山の神に仕えていた巫女らしいと。

山中で若い娘が現れて、行く当てのない旅人に宿

を提供します。

夜、寝付いたころに取って食らうといいます。

これは、飢餓で口減らしの為に山に捨てられた老

婆などの伝承が姿を変えたものらしい。

おもしろいのが、金太郎の母が足柄山の山姥だっ

たとさ

 

まだまだありますが、今日の勉強はこれまでにし

ときます。

 

2017..9掲載再考

 

 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編