精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖みるな〗

  禁室型物語

 

「見るな」と言われると見たくなる。しかし、その先には

悲劇が待っています。

世界の諸国に見られるお話しのようです。

 

○イザナギとイザナミ

伊邪那美(いざなみ)の命は、火の神・加具土(かぐつち)

を生んで、陰部を焦がし死んでしまい、黄泉の国へ

と行ってしまいます。

これを悲しみ、諦めきれない夫の伊邪那岐(いざなぎ)

の命は黄泉の国へと下ります。そして、伊邪那美に

一緒に現世へ戻ることを伝えます。そうすると伊邪

那美の「黄泉の国の食べ物を口にしたから、この

ままでは帰ることができませんから、黄泉の国の

神に帰れるようお願いしてまいります。その間、けっ

して中を見ないでください」という声が聞こえます。

しばらくして気になり、つい中を覗き見してしまいま

した。

そうすると、そこには伊邪那美の腐った体には蛆が

わき、八雷神(やくさのいかづちのかみ)に囲まれて閃光を

放っていました。恐れをなした伊邪那岐は慌てて一

人で引き返し、黄泉の平塚の入り口を大きな石で

塞ぎました。・・・・・・

 

○エウリュデケ

ギリシア神話にも冥界下りの話があります。

伝説の吟遊詩人オルペウスの妻エウリュデケ

ある日、太陽神アポロンの子のアリスタイオスに

追いかけられ、途中で毒蛇に足を噛まれて死んで

しまいます。オルペウスは嘆き悲しみ、エウリュデケ

を冥界から連れ戻そうと冥界へくだります。

色々と困難を乗り越えて、冥界の王ハデスのもとに

たどり着き、ハデスに許可を得て連れ帰ることにな

りますが、一つ条件を付けられます。それは「地上

に戻るまで決して後ろを振り返ってはならない」と

いうものでした。

地上に近づいてあとすこしという所でエウリュデケが

付いてきているのか気になって、振り返ってしまいま

した。そのとたんエウリュデケけは闇の中へと消えて

行ってしまいました。

 

○ロトの妻

旧約聖書に出てくるお話し。

ソドムゴモラの町は、退廃を極め目に余るもので

ありました。

神はこの二つの町を滅ぼすことにしまいました。そ

のなかで唯一神を崇め敬虔なロト一家のかだけ

は救うことにしました。

そして神の使いに導かれて、一家は脱出します。

ただその時、「決して振り返って町を見てはいけ

ない」と神の使いは言い渡します。ところが途中で

ロトの妻は町が気になり、つい振り返ってしまいま

した。

すると、ロトの妻は見る見るうちに塩の柱となってし

まいました。

 

他に「浦島太郎の玉手箱」「ハンドラ箱

「鶴の恩返し」「雪女(決して言ってはならない)」な

どのお話がありますね。

 

≪仏教語≫

〖和光同塵〗

  わこうどうじん

 

もとは老子の「其の光を和紙し、其の塵を同す

からで、学徳や才能を深く包んで、世間と交じり

合うということであります。

これを仏教に取り入れ「菩薩が衆生を救うために

この世に仮の身を現わし、衆生を救うこと」としまし

た。

菩薩は「菩提薩埵(ぼだいさった)」の略で、梵語の

ボーディー・サットヴァの漢音訳で、「悟りを求める

衆生」という意味だそうです。

菩薩は本来仏に成れる立場にありますが、あえて

自分の救済を後回しにして、この世に残り、苦しみ

にある衆生を救済することを誓った大乗の修行者

のことだそうです。

和光同塵、菩薩様がSF小説の宇宙人のように

人身に変化(へんげ)して、この世におられるのかも

しれませんね。

不幸中の幸は菩薩様のお力によるものかもしれ

ませんね。南無観世音菩薩!南無観世音菩薩!

 

 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経の文庫