精霊たちーハガキ大ペン画  | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

 

言葉の物語

  <Ⅱ-コ・ゴ・きつね>

 

狐につままれる」とは、狐にからかわれたんですね。

つまむ」は「あざける、ののしる」の意味だそうです。

 

昨日、天使に会いました。

食事を終えて店を出ると、ウインドウの向こうから

5~6歳くらいの女の子が、にこにこ笑って私を見てい

ます。

嬉しくなって「バイバイ」と手を振ると、満面の笑みで

両手を振ってくれました。

これ、もしかして狐の化身?

もっとも、狐は美人に化けると言いますが。

 

「狐につままれる」にもお話がありました。

ある百姓さんが匹夫の勇を出して、「俺が悪さする狐

を捕まえてやる」と勇ましく狐退治に行きました。

そして、いったい俺に何が起きたんだと、腑抜けのよ

うになって帰ってきましたと。

狐に逆に騙されちゃったんですね。

 

狐が人を騙すには修行がいるらしい。

頭の所に骸骨を載せ、北斗星を拝む。

当然、頭を下げて礼拝しますから、骸骨は落ちてし

まいます。

これを7~8年も続けると、ついに骸骨は落ちなくな

るようになると。

めでたく修行は成り、人を騙す力を得るとな。

それまでして人を騙したいんかい。

 

狐が長生きすると、尾が一本づづ増えていき、千年

万年も生きると最終的に九本の尾が出来ると言い

ます。

これが九尾の狐で、太平の世に現れるという霊力

を持った瑞獣となりますと。

紂王の愛妾 傾国の美女己は、

この九尾の狐の化身だったとも言われます。

暴虐は狐にまでおよび、恨みを買ったんでしょうね。

 

お稲荷さん使いが白狐で、コンコン様と言われ

ます。

子供の頃の心には、お化けも幽霊も住んでいました。

「ほらほはら、人のうわさ話は、床から足を上げて話

さないと、コンコン様が聞いてるよ」と、婆さんに言わ

れたものです。

背中がぞくっ、おおこわ。

 

この稲荷神仏教と習合した神さんが荼枳尼天(だきに

ん)。もとはインドの神さんで女夜叉。

戦国時代は鎮守稲荷として信仰され、また、武将の

戦勝祈願の神さんでもありました。

 

ヨーロッパ中世には『狐物語』という悪戯な主人公

ルナールの話があります。

 

第一の辞書

<「」は「犭=いぬ」に「瓜=ひさご」で頭が小さ

 く後尾の太くふくらんだ ひさごの形をした獣。>

第二の辞書は、「クワクワ」と鳴く擬声語とあり、拍子

抜けしました。

 

狐疑(コギ)

疑り深くて決定力がないこと。

狐は疑り深く、凍った川を渡るときも、水のない所を

確かめてわたるといいます。

 

狐裘(コキュウ)三十年

裘は「かわごろも」。

斉の晏子は一枚の狐裘を三十年きたっきりだったう

ところから、その倹約をほめた言葉。

もっとも狐裘は狐の腋の下の白い毛を集めて作った

超高級品。むしろ、良い物は長持ちするってことのよ

うに思われますが。

 

狐媚(コビ)

狐が人をまどわすように、たくみに人にへつらうこと。

 

狐狸(コリ)

狐と狸で、こそ泥のこと。

 

虎の威を借る狐

 

狐が下手の射る矢を恐れる

へたくその射る矢は、敏捷な狐でも予測でいない。

素人とは何をするかわからないので、かえって厄介だ。

 

狐死して丘(キュウ)に首(かしら)

狐は死ぬとき、自分の生まれた丘の方向に頭を向けて

死ぬという。

本を忘れないこと。また、故郷を忘れないたとえ。

 

狐の七化け狸の八化け

狸の勝ちですね。

 

狐を馬に乗せたよう

不安で落ち着かない様子。

 

狐の嫁入り

天気雨のことも言います。

夜、小高い山を見ると、狐火がちらほら。

「ほら、狐の嫁入りだよ」。

狐は口から火を吐くと思われていました。

人魂も狐火も、土の中の燐化水素が雨上がりなどに

自然発光したものらしいですが・・・・。

 
2017.11掲載再考

 

 

今日一日 幸運でありますように!

 

               誤字脱字ご容赦ください。