言葉の物語
<歓ーカン>
字義は、よろこぶ、よろこび、たのしみ、よしみ、したしみ。
愛でる、愛する、また愛人。
これまた≪愛人≫?
合歓の木(ねむのき)は愛人関係?
確かに合歓は愛人。
歓喜は仏典に見えるそうです。
歓喜踊躍(カンギユヤク)とは、信仰の喜びで躍り上がること。
親鸞は、歓は身をよろこばすことであり、喜は心をよろこ
ばすことと言っています。
仏教は、心身ともに歓びを与えてくれるんでしょうか。
≪苦しみを突き抜けて歓喜へ至れ≫とはベートーベン!
第一の辞書
<「歓=歡」は「欠」に「雚=喚に通じ呼ぶ」で、人が大
声で呼ぶさま>
第二の辞書
<「雚」は「口口=口をそろえて声を合わせること」で、
もとは鳥の名前。
「歓」は「雚」に「欠=からだをかがめる」で、からだをか
がめてわいわいにぎやかに話す。>
雚はどんな鳥?意味が少し繋がっていないようですが。
第三の辞書にその解答がありました。
<雚は鸛(こうのとり)で、神聖な鳥とされ、鳥占いや
祈祷につかわれたという。「欠」は「口を開いて立つ
人を横から見た姿」で、祈りがかなったことをよろこ
ぶの意>
だろうと、ありました。
歓喜仏
象頭人身の歓喜天のこと。
夫婦抱き合った姿で、人に幸福と平和を与える神。
病気や賊の難を除き、夫婦和合の神として信仰されてい
ます。
歓楽
喜び楽しむことですが、どちらかと言うと、放蕩の世界み
たいですね。
日本では不吉を嫌って、病気のことをいうと。
「葦=あし」を「葦=よし」というのと同じですね。
歓心を買う
人の気に入られように努める。
感心を買うではありませんよ。
歓天喜地
天に向かって歓び、地に向かって喜ぶの意で、
こおどりすること。
歓楽極まりて哀情多し
出典ー秋風辞 漢武帝
中流に横たわりて、素波をあげ、簫鼓鳴って棹歌(舟歌)
を発す歓楽極まりて哀情多し 少壮幾時ぞ 老いを奈何
せん
屋形船の川下り。音曲株の楽しみもしばしの時。
歓喜と節制と休息が、医者の鼻先にパタンと扉を閉
める。(ロングフェロー)
喜怒哀楽鋤くすべからず。
何事もほどほどに。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。