言葉の物語 <歴史>
歴史は夜つくられる。(アメリカ)
歴史は女で作られる。(フランス)
箴言かと思って調べてみると、
これ共に映画の題名でした。 エイプリルフール!
箴言は「歴史は繰り返す」(トゥキジデス:ペロポネソス戦争史)
手元に『歴史は女で作られる』と題した柳澤一博著の
歴史伝記映画名作選の本があります。
目次をみますと、
第一部 歴史は女で作られる
第一章 列女伝
クレオパトラ(主演エリザベス・テーラー)
ジャンヌ・ダルク(イングリット・バーグマン主演のものが好き。)
女王マルゴ(アレクサンドル・テュマ原作)
オルラント(ヴァージニア・ウルフ原作。300年の間、男であったり女
あったりと転性しながらのファンタジー的)
歴史は女で作られる(美貌の舞姫ローラ・モンテスの流転の生涯)
善悪の彼岸(ニーチェが愛したルー・ザロメ)
第二章 歴史に翻弄されたヒロイン
パッション・ベアトリス(父親殺しの天使ベアトリー・チェチェン)
ボルジア家の毒薬
メアリー・オブ・スコットランド(エリザベス女王のライバル)
100日のアン(ヘンリー八世と六人の王妃)
レディ・ジェーン(王位についたイングランド女王)
マリー・アントアネット
うたかたの恋
第三章 愛しすぎて
レディ・カロライン(詩人バイロンの恋の奴隷となった人妻)
恋人たちの曲/悲愴(忘れられたチャイコフスキーの妻)
アデルの恋の物語(ヴィクトル・ユーゴーの娘アデルの狂気の恋)
カミーユ・クローデル(ロダンを愛したカミーユの狂気)
愛しすぎて(T.Sエリオットの人生から消された妻)
本は読みましたが、実際に見た映画は1/3程度。
凡人は酒で失敗しますが、英雄は女で失敗する。
傾国の美女と言いますが、男が鼻の下を伸ばすんですね。
英雄色を好むですぞ。ただ、これらの映画は女性が哀れ。
第一の辞書
<「歴」は「止=あし」に「厤=屋内に稲を整然とつらねる形」で
過ぎる、数えるの意味を成す。>
<「史」は「中=神への祈りを枝に結び付ける形」と「又=て」で
祭事に携わる者>
第二の辞書
<「歴」は「止=あし」に「厂=やね」に「禾=いね」で、順序良く
次々と足で歩いて通ること。>
<「史」は「中=竹を入れる筒」に「又=て」で、記録した竹札を
筒に入れ立てた姿で、記録役の姿を表す。>
こちらの方ですかね。
歴山王
アレキサンダー大王のこと。
歴程
通り過ぎてきた道筋。
歴乱
花が次々と咲き乱れるさま。物の乱れるさま。
歴史は前例が教える哲学である。(ディオニュシオス)
歴史が記述されるのは、物語るためであって、
証明するためではない。
(クインティリアヌス)
そうです、歴史は勝者によって書かれ、正義の英雄となる。
歴史家とは、過去に眼を向ける予言者である。
(シュレーゲル)
2017.8
掲載再考
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。