言葉の物語
<佳人薄命ーかじんはくめい>
佳人とは美人のこと。
薄命とは命そのものが短いということて、美しい
時が短いということではありません。
美人が丈夫であると、興ざめする男の勝手な思いから。
女性が美しく見えるのは、夜目、遠目、傘の中。
そして、病み上がりの姿ですね。
「圭」に「虫」がつくと「蛙」、「木」がつくと「桂」、「イ」がつくと「
佳」。
何か、関係がありそうでなさそうで、調べてみると
関係はありませんでした。
さて、「佳」の字の成り立ちはと。
第一の辞書
<「イ」に「圭=△形の美しい瑞宝」を合わせて、
きちんと整って美しい人の意。>
第二の辞書
<「圭」は上が円く下が四角の玉の名で、圭玉は任命さ
れた諸侯に与えられた玉。
「圭」はこの圭玉と関係があるので、「佳」は良い人とい
ういみであろう。>
第三の辞書
<「圭」は△形に積み上げた土。これに「イ」で、すっきり
と形よく整った人。>
佳客(かきゃく)
りっぱな客。佳賓に同じ。得意先。
佳境
景色の眺めの良いところ。
「話が佳境に入る」この場合は、興味深いところの意味。
佳句
良くできた歌や詩など。秀句とも。
佳作
良くできた作品のことで、入賞した作品に次ぐもの。
佳日
良い日、めでたい日、吉日。佳辰とも。
佳麗
人の姿や顔、または景色の綺麗で美しいこと。
佳人薄命
【薄命佳人】 蘇軾
古より佳人 多くは命薄し
門を閉じ 春尽きて楊花落つ
薄命は漢語では不運のこと。
ここで「美人」の付く成句を少し。
美女舌を破る
色仕掛けで政治が乱れる。
女の色香で秘密を漏らすんですね。
旧約聖書に出てくる「サムソンとデリラ」。
サムソンは自分の力の元が髪にあることを、
酔いに任せてデリラに話してしまうんですね。
美人は言わねど隠れなし
紅は園生に植えても隠れなし
次の話がおもしろい。やっぱり辞書は読み物ですね。
美人の終わりは猿になる(太平広記・中国の説話集)
「中国は唐の時代。孫恪という者が美人と結婚して
二児を得た。役人となって任地に赴く途中、妻の願い
で峡山寺というお寺に立ち寄ったところ、沢山の猿が
寄ってきた。それはこの妻がこの寺の僧が飼っていた
猿であったからであった。
一編の詩を残し、この妻は老猿と化して猿の群れに
帰っていってしまった。」
老猿にポイントがあり、「美人に年なし」と関連してま
すよね。
化身の妻は、「鶴女房」「雪女」などがあり、美しくも哀し
い夢物語をなしてますね。
今日一日 幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
