前回からの続き

最初から読む

 

こんにちは、絶學無憂です。

 

ある意味充実しているわけでもありますが、このところ時間も体力もピチピチでして、筋肉反射テストの記事の続きがなかなか書けません。ちょっと眠いですが、なんとか進めましょう。

 

最初の実技をどう始めるのが良いか、経験を積んだキネシオロジーの先生であれば、きっとよい方法を御存知でしょう。

 

素人の私のオススメは、実際に自分がやったこととはかなり順番が違います。

  1. 筋紡錘チャレンジや経絡のチャレンジで、筋肉のON/OFFの状態を感じ分ける訓練をする
  2. 14経絡の対応筋に対する筋肉反射テストを行い、経絡の状態を調べて、調整する方法を学ぶ
  3. 指標筋(indicator muscle)という方法を使って、14経絡の対応筋に対する筋肉反射テストを行う方法を学ぶ
  4. 最後に、YES/NO質問に対する筋肉反射テストを学ぶ

と、こんな風に思っています。

 

タッチフォーヘルスの講習会ではどのようにしているでしょうか。やはりこの1番、2番辺りからじゃないかな。想像ですが。

最初に練習する時にはどの筋肉を使えばよいでしょうか。これも答えるのが難しいですね。

 

O-リングテストはあまりオススメしません。筋肉反射テストがうまい人でもセルフでO-リングテストを行うのは苦手という人がいるようです。何より、筋紡錘チャレンジが行いにくいという欠点があります。どうしてもO-リングテストから始めたいという場合は、通常行われる人差し指と親指で作る輪っかではなく、小指と親指で輪っかを作り、もう片方の手でその輪っかをこじ開けるようにしてください。この場合、母指対立筋という筋肉が脾経の対応筋であり、それを利用してテストできます。オススメではないので、詳しい説明は後回しにします。

 

タッチフォーヘルスでは、代表選手として前部三角筋を使うことが多いです。これは胆経の対応筋です。もちろん理由があって選ばれているのでしょうが、この筋肉そのものがあまり分かりやすくないな、と思います。あまり日常的に前部三角筋を意識しませんよね。これを使ってもよいのですが、一番最初の入り口としてはどうかな、と今の所思っています。

じゃあ、一体何がいいんだよ、ということですが、他の候補としては、任脈の対応筋である棘上筋。これは経絡が分かりやすいので、経絡のテストには最適なのですが、やはり筋肉の位置がもう一つ分かりにくいです。

というわけで、私のオススメは、上腕二頭筋、つまり、二の腕の力こぶです。これ以上に親しみのある筋肉はないんじゃないでしょうか?誰でも場所がわかりますし、縮んだらどうなる、伸びたらどうなる、というのも分かりやすい。上腕二頭筋はタッチフォーヘルスの42筋の中には含まれていません。が、応用キネシオロジーの本では、胃経の対応筋に含まれています。胃経が乱れていると、力こぶにパワーが出ない場合があるということです。ちなみに、他に上腕二頭筋から始めなさい、と言っている人を知りません。私が個人的に分かりやすいだろうと思っているだけです。

 

ステップ1

まず、一番最初の最初にやることとして、片方の腕の肘を曲げて、力こぶをまず作ってください(下図)。

 

 

次に、力こぶを作った腕は、力こぶをそのまま保つつもりで、反対の手の指二本くらい(二本でも三本でも適当でよいのですが、人差し指と中指でよいでしょう)でもって、力こぶを作った腕の手首のあたり(下図)をかる〜く押します。

 

指二本というのは、つまりあまり力が入らないようにしているわけです。ほとんどの人は、このくらいの負荷に対しては何ということもなく、上腕二頭筋は耐えることができて、肘は曲がったままで力こぶが維持されるでしょう。別に面白くもなんともないとお思いかもしれません。

 

もし、この時点で、意外にも指の軽い負荷に屈して、肘が伸びてしまったという方(必ずおられます)は、おめでとうございます。それは上腕二頭筋のスイッチが切れていることを意味します。ちゃんとスイッチが動作して、オフにできるんだと分かったとも言えます。この方は、先へ進むためには、まずこの切れているスイッチをオンにする必要がありますね。後でその方法をご紹介します。

 

 

ステップ2

ステップ1で、指二本の負荷に力こぶが打ち勝ったという方は、次に、キネシオロジーの筋紡錘チャレンジという方法を行って、あえて上腕二頭筋のスイッチをオフにします。

 

「えー、そんなことできるのー?むずかしそー」と思った方。超簡単ですよ。

 

力こぶのちょうど真ん中、筋腹のところで、力こぶを縮めるように、反対の手の指で力こぶを軽くチョンチョンとつまみます(下図)。力は全くいりません。チョンチョンと書きましたが、一回だけのチョンでもよいです。

 

「つまむ」と書きましたが、「つまむような感じで撫でる」のでも大丈夫。もっと言えば、つまむ方の指はまったく上腕二頭筋に触れていない状態で「近くでつまむような動作をする」のでも大丈夫。いろいろ試してみてください。

 

 

はい。つまむか、つまむフリをしたら、先ほどと同じように、力こぶを作った腕は、力こぶをそのまま保つつもりで、反対の手の指二本くらい(二本でも三本でも適当でよいのですが、人差し指と中指でよいでしょう)でもって、力こぶを作った腕の手首のあたりをかる〜く押します。コツとしては、あまり真剣にならずに、ゲームを楽しむような感じでやってみてください。

 

さて、どうなりましたか?

 

指の軽い負荷に屈して、肘が伸びてしまったという方。驚かなくてもいいですよ。それで正常ですから。今あなたは、上腕二頭筋のスイッチをオフにすることに成功しました!そしてまた、筋肉反射テストにおける、筋肉の強い・弱いの状態の区別ももうできてしまいました。次のステップへ進みましょう。

 

指の軽い負荷に屈して、力こぶが耐えた!という方。それはあなたの力こぶが強いというわけではなくて、上腕二頭筋のスイッチがオフにならなかったということを意味します。例えとしては、電気のスイッチを切ろうとしたら、ボタンが固くて、スイッチが切れませんでした、とかそんな状態です。このような状態を、キネシオロジーではスイッチングと呼ぶことが多いようです。

 

このスイッチング状態では、そのまま筋肉反射テストやO-リングテストを行っても、メチャクチャな結果しか得られないということがよく知られています。電気回路に例えるならば、回路全体がちょっと異常な状態になってしまっていて、機械が誤動作するようなイメージです。

 

異常状態と言っても、この状態はそれほど珍しいものではありません。だからご安心ください、というのもちょっとか。

 

ゲームを楽しむような感覚で」と上に書きましたが、これは大事でして、たとえば、私が「絶対失敗しないように正確に筋肉反射テストをやるぞ」と念じたり、口にしたりするだけで、一時的にこのスイッチング状態に陥ります。百発百中です。正確さを強く求める状態(って私達のような科学者が毎日やっていることなんですが.....)ってあまり健全とは言えないのかもしれませんね。初心者の方は、ここで挫折する場合が非常に多いと思います。

 

「こんな話ウソに決まっている、私がそれを暴いてやろう」というように極度に疑ってかかると、やはりスイッチングになってしまってうまくいきません。極度に疑ってかかる状態って、極度に正確性を求めるのと、ほとんど同じかもしれませんね。科学者というのは極度に疑って掛かる人が多いですが。

 

実際にタッチフォーヘルスの講習会でも、最初に筋肉反射テストを取る時は、皆さん習った知識通りに正確にやろう、という思いが強いので、失敗しやすいとか。講習会では、場のエネルギーも手伝ったりしてそれでも上手く行って喜んだりしても、家に帰ってから、家族を実験台にしてやろうとすると、やはり同じような理由でスイッチングが起こって、筋肉反射テストがうまくできなかったりするでしょう。

 

スイッチングが発覚してしまった場合は、これを何とかする必要があります。これについては後ほど詳しくご紹介したいと思いますが、それまで待てないという人は、古い方のブログの記事を御覧ください。なんだ、こいつ結局昔と同じことを書いているだけだな、ということが分かるでしょう(笑)。

 

ステップ3

無事にスイッチオフに成功した方は、次にもう一度スイッチを入れ直しましょう。

 

手順は先ほどと逆になります。

 

力こぶのちょうど真ん中、筋腹のところで、反対の手の指で力こぶを軽くチョンチョンと伸ばします(下図)。力は全くいりません。チョンチョンと書きましたが、一回だけのチョンでもよいです。

 

 

筋肉を伸ばすか、伸ばすフリをしたら、先ほどと同じように、力こぶを作った腕は、力こぶをそのまま保つつもりで、反対の手の指二本くらい(二本でも三本でも適当でよいのですが、人差し指と中指でよいでしょう)でもって、力こぶを作った腕の手首のあたりをかる〜く押します。コツとしては、やはり、あまり真剣にならずに、ゲームを楽しむような感じでやってみてください。

 

はい、結果はどうでしょうか?

 

指で与える負荷に、力こぶが耐えて、肘が動かなかった、という方は、無事、上腕二頭筋のスイッチオンに成功しました。後は、自信のつくまで、この単純なステップを何回も繰り返すのがよいでしょう。

 

逆に、このときに力こぶが屈して、肘が伸びてしまったという方は、これもやはり上記と同じスイッチングとみなされます。エネルギーの回路全体がちょっと調子が狂った状態ですから、まずやはりこれを調整することになります。

 

今日はここまで!

 

次回へ続く

 

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