前回からの続き

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こんにちは、絶學無憂です。

素人キネシオロジストとしての立場から、筋肉反射テスト(O-リングテスト)によるYES/NO質問について少し書いて見ようと思います。

筋肉反射テストを使って、YES/NOという質問の答えを調べるというやり方を認めるかどうか、というのはキネシオロジーの分野でも意見が分かれるところのようです。

二年前の私は、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」から始まって、ホーキンズの「パワーかフォースか」を入り口として、一人Oリングテストから入ってしまったのでした。ホーキンズがこの本で言っていることや、Oリングテストについて一般に言われていることを簡単にまとめれば、「筋肉反射テストやOリングテストを使えば、潜在意識や集合意識、あるいはアカシックレコードにアクセスして、一部の例外を除けば、どんな質問に対してもYes/Noの答えを得ることができる」ということになります。

科学的な思考をする人なら、もうこれを聞いただけでも「あーもーダメダメ!」と言いそうですね。私は職業的科学者なんですけど。

筋肉反射テストで一体どこまで情報が得られるのか、というのは、本当に謎ですが、たとえば読脳法の動画などを見れば分かりますが、これによって普通では分からないような情報を確かに得ていて、それによって実際にその場で症状が消えたりしていますから、荒唐無稽だと切り捨てることも難しいと思います。個人的にはパーキンソン病の安静時振戦を、素人が体の特定の場所に触れるだけで止めてしまった、という動画には、本当に驚かされました。脳の研究などやっていてもしょうがないのかな、と本気で数日間落ち込みました。

こういうのを見聞きしている人であれば、筋肉反射テストを学ぶという時に、まずYES/NO質問をしたいと思うのではないでしょうか。私もそうだったように思います。

ところがこれが結構曲者でして、実際に何にでも答えが得られるのかどうかということもありますが、実際的なこととして一番最初にやらないほうがよいかもしれない、と思っています。

何が曲者なのでしょうか?

仮にどんな質問でも答えが得られるという力をあなたが突然手にしたらどうなるか。

これはある種の全能感を与えてしまいます。自分だけは何でも分かっているんだというばかりの立場です。増上慢と言いますか。ちょっとイタイ感じになってしまいがちです。私もなりました!これを回避するのは難しいですよ。

また、YES/NO、是か非か、真か偽か、ということに、非常に拘ってしまいがちです。硬直した世界観と言いますか、なんでも白黒つけるような感覚になり、より二元性の分離を体験するかもしれませんね。

また、これは筋肉反射テスト全般に対して言えることですが、人の筋肉がなにかに反応して強くなったり弱くなったりするというのは、一体どういう仕組によるものなのか、はっきり言って全く分かっていないと言って良いと思います。これは筋肉反射テスト全般に対して言えることですが、最終的には何らかの仕組みで筋肉に生じる活動電位に違いが出るのでしょうが、一体神経回路のどの部分で何が起こってそのようなことが起こるのか、一切研究がありませんから分かりません。

脳のストレス反応が筋肉を弱くさせるのだ、という説明を散見しますが、これは意見、あるいは仮説であって、一切証拠がありません。本当かどうか誰も知りません。

より科学的でない説明としては、筋肉反射テストは「波動」に反応しているのだ、というものがあります。

例えば質問内容が真であれば、それは波動が高いので、筋肉が強いままであるが、偽の内容は波動が低いために、筋肉が影響を受けて弱くなる、という説明です。私はこれは的を得ているように思っていますが、これとても、一体どうやって「波動の高低」を筋緊張が反映できるのか、というその途中の説明が一切ありません。

そして、一番困るのは、たしかに筋肉反射テストをすれば何らかの答えが返ってきますし、条件が整っていればそれは正しい答えであることが多いようですが、一体この時に我々はどこから情報を得ているのでしょうか?個人の脳の中でしょうか?集合意識の中でしょうか?それともアカシックレコードなのでしょうか?本当のところは分かりません。

こういった事があるので、もともとかなりエネルギーバランスの乱れた状態でYES/NO質問をいきなり始めてしまうと、かなり戸惑うと思います。

私の場合は、1ヶ月か2ヶ月ほど、パニック状態になりました。突如として本当かどうか他に確かめようもないようなトンデモ情報を沢山得てしまったからです。しかも、キネシオロジーで教えられるスイッチングの有無のテスト(筋紡錘チャレンジや経絡チャレンジのこと)を知らなかったので、当時得ていた情報の大部分はまったくのデタラメだった可能性が高いです。このときの混乱が家庭崩壊の大きな要因となったのは間違いないでしょう。

 

そして、こういう混乱を経験してしまうと、周囲の人のほとんどの人とはこの体験や概念を共有できませんから、コミュニケーションが難しくなったり、より孤立を深めたり、より葛藤を生み出したりということがあり得ます。


というわけで、YES/NO質問はやるとしても少し落ち着いてからにしたほうがいいんじゃないでしょうか、と私は思います。

次回はそれでは、やっとこさですが、実技の第一段階に入りましょうか。

次回へ続く

 

 

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