毎週日曜日は
オールを取り戻すまでの話を
書いています。
前回の話はこちらから
第１話はこちらから
W先生の所に再び戻った私。
そんな私にW先生からの提案は
S君はボディワークコースへ・・・
私はハコミのレベル１コースへ・・・
「それがいいよ～」って言われました。
ハコミの講座が始まっていた事は
既に知っていましたが、
当時の私は、全く関心がありませんでした。
でも、Ｓ君との関係性に
行き詰まりを感じて悩んでいた私。
「今の私には、必要なんだろうな～」
そう思えたので、レベル１の２期生として
ハコミの講座を受け始めました。
しかし、
S君にボディワークコースをどう伝えるか？
「こんなコースがあるから行けばいいよ」
って、真正面から提案したら
Ｓ君はきっと行かないだろうなぁ～
結果が容易に想像できました・・・(笑)
そもそもＳ君に
このコースを勧める理由を書くと・・・
W先生の所で
私が１番初めに学んだのが
この「ボディワーク」でした。
超簡単に説明すると・・・
身体と心はリンクしている。
ニュートラルで健全な心を持つには
ニュートラルで健全な身体が必要。
なので、身体にアプローチする事で
心理的な問題や状況を改善できる。
というか・・・
身体へのアプローチ無しで
心理的な変化を起こすのは
なかなかに困難だという事です。
S君が育ってきた環境の中で・・・
体験してきた出来事の中で・・・
彼が培ってきた
「自分が正しい。」
「正義は俺だ。」などの
かなり偏った考え方や
凝り固まった生き方。
それらを・・・
もっと自由で、
もっと自在で、
もっとニュートラルで、
もっと楽ちんで、
もっと多種多様な
考え方や生き方もあるんだよ～
こんな世界もあるんだよ～
ということを知って欲しい。
そんな世界に触れて欲しい。
そして、
不用意に近づいてきた人間を
スパっと切ってしまうような
Ｓ君の鋭いエネルギー。
そういうエネルギーを手に入れないと
生きて来れなかったのだろうけれども、
それを続けていると、
S君自身も
自分の心身を削りこそげる事になる。
そういう事にも気づいて欲しい。
そんなこんなの理由が
私の中にはあったのですけれど
私一人の力だけでは、
伝えるのはなかなかに難しく・・・
ボディワークコースに入ることで、
今までのS君の人生には
居なかったであろう
様々な種類の人間と出会って、
直に触れ合う機会を持つ事で・・・
私が
説明したり教えたりするのではなく
S君自身が、自らそういう事に
気づいていってくれればな～と
考えていました。
さて、
ブログを読んで頂いている皆様！
一つ、実験です。
先ずは、出来るだけ
真っすぐな姿勢を取ってください。
そしてそのまま
首だけを、それぞれ左右に回転させて
どこまで見えるか確認して下さい。
そして、次に・・・
そのままの姿勢で、顎を前に出して
先ほどと同じ様に
首だけを左右に回転。
どこまで見えるか確認して下さい。
見える範囲が
滅茶苦茶狭くなりませんか？
出逢った頃のS君の首は
前に出た状態で
ロックされていました。
首がロックされていて
回らないってことは・・・
周りが見えていないという事です。
特に、少し後ろの様子は全く見えません。
首が自由に回せる状態なら
かなり後方まで見渡す事が出来ます。
自分を支えてくれている人や
自分について来てくれる人を
見て確認する事が出来ます。
でもロックされていたら・・・
例えばその人が社長だったら
従業員全員がそっぽを向いていても
その事に社長が気づけない。
なんてことが起こっていたりします。
そして、S君も
周りを見ずに突っ走って来たのでしょう。
気付けば嫁に捨てられ、
子供とも離れて、たった１人ぼっち・・・
そんな状況だったわけです。
そこで私は
以前に学んでいたマッサージの手法で
S君の首の深部筋をほぐし、
前に突き出てロックされた
そんな状態だった首を・・・
きちんと肩の上に首が乗っている
真っすぐな状態に変化させました。
結果、
前に出ていた首の長さの分だけ
上に伸びた状態に変化してしまい
S君は、自分の視線の高さが
まるで違う事に驚愕していました。
「俺、背伸びたんか！？」
何が起きたか理解できないS君は、
そう叫びました。
そして私は
更に、追い打ちをかけます。
実験２です。
真っすぐな姿勢で深呼吸してみましょう。
そして、次に・・・
顎を突き出して、同じように
深呼吸してみて下さい。
顎がでていると
胸部や肋骨を圧迫してしまうので
胸に入ってくる空気の量が
圧倒的に減少してしまいます。
顎の位置が変わってしまったS君は、
呼吸の深さにも愕然とします。
「こんなに息入るんか！？」
こういう部分は
とっても純粋で素直なS君・・・(笑)
なんやこれ！
お前・・・俺に何をした！
ここで初めてS君は
私の話しを聴く耳を持ってくれました。
短くて浅い「息」
それはそのまま
短くて浅い「生き（方）」
に繋がる。
私はあんた（S君）に
長くて深い「息」をして
長くて深い「行き（方）」を
手に入れて欲しいと思ってるねん。
するとS君。
「俺・・・ボディワークコース行くわ！」
「一緒に付いて来てくれへんか？」
ボディワークコースという
あまりに知らなさ過ぎる世界。
さすがにそこに一人で行く勇気は
無かったようです。
母親に「付いて来て！」と
せがむ子供の様に
「一緒に！」とS君が言いだしました。
私は
自分のハコミのコースとは別に
S君のボディワークコースにも
参加し始めました。
ボディワークコースは今までにも
何度も受講しているので
テーマが何か、どんな事をするのか、
意図は何か・・・などなど
知っている事が多かったのですが
それでも、新たな気づきや
以前の自分との変化に気づくなど
とても楽しい時間になりました。
そして、それ以上に
S君の変化が目覚ましく・・・
予想を上回る大きな変化に
S君自身も、とても嬉しそうでしたし
私以外の人間ともどんどん交流し
新しい世界を開拓していきました。
もう一つのコース。
そう、ハコミのコースですが
こちらは・・・
私にとって、全く未知の世界でした。
急に参加を決めたので
日程の確保が困難でした。
コースがスタートする、１日目の事です。
私は仕事を休めなくて
１０時スタートには間に合いませんでした。
昼から慌てて参加したのですが
何かのセッションの途中でした。
サポーターの方と組んだのですが
そのサポーターの質問が
ある意味、衝撃的な質問だったのです。
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