1929年の米国ウォール街での株価の大暴落が発端となった大恐慌化で、それまでの資本主義社会に対する否定的な感情から、欧米ではファシズム(ナチズム)と共産主義という二つの基本的に逆方向の運動が大きくなりました。
第一次世界大戦の敗戦国であり、敗戦時に過酷な条件のベルサイユ条約を受け入れざるを得なかったこともあり、大恐慌の影響によるダメージが特に強烈だったドイツではそれが極端な形で現れました。
「強者である資本家」に対抗する運動として共産主義(社会主義の最も先鋭的な思想)が支持者を増やすと同時に、自分達の不幸の原因を「少数弱者(ユダヤ人・ジプシーなどの少数民族や障害者)」のせいにする逆方向のナチズムも勢力を増しました。
経済的弱者が団結して経済的強者に立ち向かおうというのが共産主義なのですが、経済的弱者がさらに弱い立場の異民族や障害者を迫害する思想がナチズムなので、ナチズムは第二次世界大戦後は「悪魔思想」とされ、ドイツでは法律で禁止されています。
ドイツではナチスの旗であるハーケンクロイツ旗を掲げるのは禁止されていますが、自由の国アメリカ合衆国では禁止されてませんのでナチス旗を掲げるのも自由です。
それどころか、思想・信条の自由を阻害する法律を作ることはアメリカ合衆国憲法に反しますから、なんとナチスも合法だったそうです(現在は名称を変更しているようです)。
一応共産党もあります。
第二次世界大戦後に米国が外国(弱小国)に対してしてきたことはナチズムと大差ない弱いものいじめに他ならないので、良心的なアメリカ人はそれに批判的なのですが、大部分のアメリカ人は自国が外国で何をしているのかあまり関心がないようです。
自分たちが生活することに追われている状態では、外国がどうなろうと知ったことではないでしょう。
米国政府の海外での弱いものいじめを主に担当しているのが国務省やCIAらしいのですが、CIAがどのように弱いものいじめをしているかをオリバー・ストーン監督が説明しています。
「日米同盟」と言うのが 「日本列島は米国様の縄張りでございます同盟」の略称であることがよくわかる事例です。
エドワード・スノーデン氏によると、EU諸国も同じようにされているそうなので、EUと言うのも「EuropeはUSA様の縄張りでございます」という意味なのかもしれません。
欧米グローバル資本は実質的に世界を支配しており、米国がヨーロッパを支配しているとすると、米国を支配すれば世界を支配できることになるので、現在米国外交を支配している親イスラエル勢力(シオニスト)は世界を支配していることになります。
米国の統治機構を乗っ取りさえすればいいので、米国内を支配する必要性はありません。
米国にはバフォメット党とベルゼブブ党という二つの悪魔政党が他を圧して巨大(な集金力を持っている)なので、どちらが勝っても悪魔が勝つという不毛なシステムが構築されており、普通の人には選択の自由がありません。
米国では信教の自由が保障されているので、悪魔を信仰しても法律で迫害されることはないようです。
イスラエルがどう見てもジェノサイドとしか思えない無茶苦茶なことをしても国連が無力(米国が拒否権を行使するため)なのはそのためでしょう。
石油の供給を中東イスラム圏産油国に依存している日本は、昨年のG7のイスラエル支持表明に参加しませんでしたが、シオニスト勢力に逆らった岸田首相はクビにされましたし、マスメディアの印象操作で自民党は選挙で大敗しました。
現在、世界は大きく二つの勢力に分かれています。
レッドゾーンはNATO(とその子分)側で、薄いグレーゾーンは非NATO(≒反NATO)側です。
薄いグレーゾーンは現在NATO(の代理のウクライナ)と戦争中のロシア連邦政府が主催するサンクトペテルブルク経済フォーラムの参加国とほぼ重なっており、親ロシア=反NATO諸国と考えてもいいでしょう。
日本はNATO(直接的には米国)の子分の分際で、中東産油国に気兼ねしてイスラエル支持を表しなかったので、NATOを実質的に支配しているシオニスト勢力ににらまれてしまい、NATO側からはイエローゾーンにされているようです。
また、対ロシア経済制裁によりロシア側からレッドゾーンにされており、首相、外相以下主要閣僚が入国禁止にされるという、実質的な宣戦布告に近い対応をされています。
まだ駐ロシア大使の追放まで至ってないので、すぐにミサイルが飛んでくるというところまでは至ってないと思いますが、いつそうなるかと心配です。
日本政府は世界の二大勢力の両方から嫌われるという離れ業を行っており、いかに無能かを物語っているような状況ですが、第二次世界大戦直前のように、日本はすでに「世界の孤児」に近くなっているようなのですけど、大丈夫なのでしょうか?
米国の次期大統領のドナルド・トランプ氏はバイデン現大統領を上回る親イスラエル(=シオニスト)なので、現在よりさらに難しい綱渡り外交を強いられると思われるのですけど、すでに綱から落ちてしまっているのではないかと思います。
日本はすでに詰んでいます。
ありがとうございます