ここがヘンだよ日本人⑬ 日本が受け入れてきたアメリカ文化も「辺境の混合文化」では? | 鳥頭三太郎の生活と意見と愚痴とぼやき及び鳥頭日記あるいはオポッサムの遠吠え且つ懺悔録または自己批判文及び居酒屋談義あるいは備忘録

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 私の日々思うことや、見た映画や読んだ本の感想や、ネットで見つけた情報なんかを皆様にお知らせしようと思います。
 なお、私のいうことにはいろいろ間違いもあると思いますので、100%信用してしまわないよう気を付けてください。

 日本のアメリカ文化の受容は開国以降の幕末期までさかのぼるようですが、受け入れたのは主として野球や活動写真(映画)などの大衆文化からでした。

 

 

 

 

 以前のブログ記事でも書きましたが、第二次世界大戦以前の日本では、ハイカルチャーは西欧(特にフランスが中心)でサブカルチャー(映画などのエンターテインメント)はアメリカ文化という二重構造があったようです。

 

 

 

 

 

 アメリカ文化自体、西欧の西の辺境に位置するアメリカ合衆国で、東欧も含む多国からのヨーロッパ系移民の文化とアフリカ人奴隷の子孫の黒人の文化、及び西海岸のアジア系移民の文化が混交して形成された「辺境文化」と言えるのかもしれません。

 

 

 

 

 ベースボールはクリケットをアメリカナイズしたものらしいですし、アメリカンフットボールもラグビーをアメリカナイズしたもののようです。

 

 

 

 

 ロックンロールが白人音楽と黒人音楽の融合したものであることは広く知られていますし、世界中で受け入れられたのは、融合文化であることも一つの要因なのでしょう。

 

 

 

 

 アメリカを代表(?)する食べ物がハンバーガー・ホットドッグ・バドワイザービール(ドイツ系)、ビザ(イタリア系)、タコス(メキシコ系)などですし、「アメリカン中華」もよく食べられているそうです。

 

 

 

 

 

 基本的にはヨーロッパ系が多数派なので、ヨーロッパ起源の大衆文化がアメリカナイズ(混交)された上に黒人文化やヒスパニック文化やアジア系文化がさらに混交(アメリカナイズ)した「混合文化」が現在の「アメリカ文化」のようです。

 

 

 

 

 米国では、元々のヨーロッパ系文化、特に保守的なキリスト教文化の重視=保守主義ということになるのでしょう。

 

 

 

 

 米国でも、特に都市部ではあまり宗教的ではない「進歩派」が多数派のようなのですが、日本人の多くはこの非宗教的な進歩派=典型的アメリカ人という受け止め方をしているようです。

 

 

 

 

 その「西欧の辺境」の「混合文化」であるアメリカ大衆文化の影響は明治以降の日本の大衆層は常に受け続けており、ベースボールを日本化した野球が大衆文化として定着したのは戦前の大正時代ごろです。

 

 

 

 

 第二次世界大戦後は米国から占領されたこともあってアメリカ文化の影響は絶大なものになったのですが、アメリカンポップスの歌詞を和訳してレコード化するなど、アメリカ文化そのものではなく日本化(ガラパゴス化)して受容するという方式でした。

 

 

 

 

 和製漢語をたくさん作ったように、アメリカでは通じない和製英語(ナイター、バックミラーなど)をたくさん作るとか、国内でしか通用しない英語学による英語教育とか、いわゆるガラパゴス化現象がみられることが日本的なのでしょう。

 

 

 

 

 

 アメリカ文化の影響は現在も受け続けているわけなのですが、受容する際に微妙に日本化するという「ガラパゴス的」な受容の仕方をしているようで、「○○ハラスメント」というのがやたらと多いのですが、本家でもそんなにあるのでしょうか?

 

 

 

 

 江戸時代の二百数十年に及ぶ鎖国の間「絶海の孤島」となっていた日本列島では、他の世界とは隔絶した「神社の氏子でお寺の檀家で基本はアニミズム」という独特の信仰や、現代も続く歌舞伎や落語や日本舞踊などの大衆文化が形成されました。

 

 

 

 

 江戸時代の鎖国が日本文化の「ガラパゴス化」をもたらしたのではないかと思います。

 

 

 

 

 江戸時代と言うのは「日本文化」の完成期だったのではないかと思うのですが、明治以降の欧米文化の摂取と工業化の進展による産業構造の変化や都市化の進展などが日本文化に大きな影響を与え、現在の「訳が分からない文化」になったようです。

 

 

 

 

 

 団塊ジュニア世代以降の若年層の文化は、高齢者から見ると何がなんだか訳が分かりません。

 

 

 

 

 江戸時代に完成された「日本文化」の最も根幹を成すのは「非論理性」なのではないかと思うのですが、論理性を重視する近代西欧資本主義と混合するはずがないのに無理やり混合しているために「訳が分からなく」なるのではないかと思います。

 

 

 

 

 アメリカ文化の中のロックンロールのような「非宗教的な混合文化」は他国でも受け入れやすいので世界中に広まりましたが、そもそもは主流のプロテスタント系キリスト教白人層を基盤とする文化に対するカウンターカルチャーでした。

 

 

 

 

 当初は、メインカルチャー(白人プロテスタント系キリスト教文化)に対してサブカルチャーという位置づけだったのが、現在では以前のサブカルチャーの方がアメリカ文化のメインカルチャーになってしまっているようです。

 

 

 

 

 この文章を書いているうちに、自分が何を言っているのか自分でも訳が分からなくなってきましたので、とりあえずこの辺で終わりたいと思います。

 

 

 

 

                ありがとうございます