ウクライナはスターリン時代に「ホロドモール」というウクライナに対する意図的な虐殺があったというプロパガンダを広めており、日本人にもそれを信じ込んでいるのが多くいるようです。
その時期には、重工業化のための費用を捻出するために農産物を徴発(強制的に取り上げること)したため、ウクライナだけでなく、ソビエト連邦南部の農業地帯の広い地域で飢饉が発生していたようです。
それ以前の1917年のロシア革命から1922年のソビエト連邦の成立までにも、長期間にわたる内戦や干渉戦争のために飢饉が起こっていました。
当時は農業生産性が低かったので、悪天候が続いたり、戦争による軍隊への優先的な食糧供給や徴兵による人手不足などにより飢饉が起こりやすかったようです。
スターリン時代の大飢饉は、工業化を進めるために、当時工業資材や原材料の輸入のための対価として食料くらいしか輸出品がなかったというのが最大の原因らしいですが、このことは以前から知られていた事実です。
意図的に飢饉を起こしてウクライナ人を虐殺したというのは、2014年のクーデター以降のウクライナの政権によるプロパガンダのようなのですが、ロシアの歴史を知らない○○たちは簡単に信じ込んでしまっているようです。
そもそも、ユダヤ人に対するポグロム(迫害)は、大部分がロシアのウクライナ地域(現在のウクライナの大部分)で発生しており、「屋根の上のバイオリン弾き」の舞台はウクライナです。
1881から1884年のポグロムのきっかけとなったのはロシア皇帝アレクサンドル2世の暗殺にユダヤ人が加わっていたことらしいのですが、当時すでにウクライナ地方がロシア化(モスクワ化)していたことが分かります。
ウクライナ民族主義というのは、すでにモスクワ化(ロシア化)していたけど反モスクワ感情の強かったキエフ(キーウ)などの都市部のインテリにより、19世紀ごろからかなり人為的に起こされた運動だったようです。
あまりモスクワ化していなかった、ポーランドになったりロシアになったりを繰り返していたガリツィア(ハールィチナ)地方周辺のポーランド語に近い東スラブ語の方言を「ウクライナ語」としているのはそのためのようです。
ロシア革命以後も、ガリツィア地方の反モスクワ感情は、この地方に多かったユニエイト(東宝典礼カトリック)信者をスターリン政権が迫害したため非常に強かったようで、第二次世界大戦中はナチスドイツに積極的に協力した者も多かったようです。
現在のゼレンスキー政権を構成している極右民族主義者・ネオナチは第二次世界大戦中のナチス協力者の顕彰などから見てその系譜上に位置づけられるのですが、ロシアのウクライナ侵攻以来、日本のマスメディアはないことにしています。
ロシアもウクライナも自分に有利になるようにプロパガンダ合戦をしているのですが、日本のメディアはウクライナ側のプロパガンダばかりをそのまま垂れ流すという、とてもジャーナリズムとは言えない状況ですので信用できません。
ありがとうございます

