外務省の「国連憲章旧敵国条項は死文化している」との見解について | 鳥頭三太郎の生活と意見と愚痴とぼやき及び鳥頭日記

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 国連憲章敵国条項について山本太郎議員による国会質問の動画がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=dLPdeTQWxQY

 

 

 

 

 外務省は「すでに死文化している」と繰り返していました。

 

 

 

 

 外務省が何度も繰り返して言う「死文化している(現在形)」=「現在まで長年適用されていない」という意味なら、外務省は嘘を言っていることにはなりません。

 

 

 

 

 ただし、それは現在の状態を説明しているにすぎません。

 

 

 

 

 ですので、国連憲章から削除されてない以上、将来適用される可能性はゼロではないので、もし適用された場合は「適用されるまでは死文化していた」という過去形になるでしょう。

 

 

 

 

 「すでに死文化している」を翻訳すると「すでに現在まで適用されていない」という変な日本語になりますが、嘘を言うことなく日本国民に間違った印象を与えるという、高級官僚による「霞が関文学」の高等テクニックです。

 

 

 

 

 嘘を言うことなく自分たちに都合のいいように印象操作するというのが、高級官僚の「まやかし文学テクニック」ですので、自分の仕事や身の回りのこと以外は「脳死状態」の一般大衆層はそれがフィクションであることをなかなか見抜けません。

 

 

 

 

 答弁の最後には憲章からの削除はUN(国連)加盟国の(常任理事国全部を含む)三分の二以上の批准が必要だということを認めましたが、最初からそう言うべきでしょう。

 

 

 

 

 第二次世界大戦中に設立された対枢軸国軍事同盟である「United Nations=連合国」を、戦後も旧枢軸国を封じ込めるために継続した軍事同盟が現在のUnited Nations(外務省訳の国際連合)です。

 

 

 

 

 結局、独立国のほぼ全部が加盟してしまったので、軍事同盟としては無意味化しているだけです。

 

 

 

 

 UN(国連)加盟の際に、敗戦国の旧敵国(敵国条項該当国)がそのままの「身分」で加盟するのは「捕虜」になるというような変なことになるので、「国際連合」とまやかし翻訳したのも同じような「霞が関文学作品」なのでしょう。

 

 

 

 

 敵国条項については、1995年の「死文化決議」等もあって非常にわかりにくいので、いろいろ調べてみたのですが、なぜか日本とドイツも批准してなくて、一国も国連憲章からの削除を批准してないので、当然憲章から削除されてません。

 

 

 

 

 条文としては確実に「生きて」ますので、旧敵国の「執行猶予状態」は継続中のようです。

 

 

 

 

 この世は思いの世界だから「死文化している」と思えばそうなるのだというかなり無理やりなことを言う人もいるかもしれませんが、日本語の通じない外国には通用しないでしょう。

 

 

 

 

                 ありがとうございます