日本人の大部分はマスメディアを通して欧米側から世界を欧米側からのみ見させられています。
特にこの国の知識人(?)は欧米に留学したりして欧米側からの視点を植え付けられているのが多いですし、留学経験がないのはそういうのに逆らえない身分ですので、かなり極端な欧米視点の言論を明治以降吐き続けています。
「脱亜入欧」という言葉がそういう状況を象徴しています。
特に第二次世界大戦での敗戦後はその傾向がさらに極端になり、知識人(?)を先頭にした「米欧崇拝教」とでもいうべきレベルになってしまいました。
戦前の「欧米」から「米欧」へ次第に入れ替わりましたが、内容的には上品⇒下品へ変化したくらいでしょう。
戦後は実質的に米国が占領し、1951年の(まやかしの)独立と同時に日米安保条約(旧)で「米国の満州国」のようにフィリピン化(植民地化)され、怒涛のようにアメリカ文化が流入しました。
1950年代から普及し始めたテレビがさらにそれを加速し、アメリカニゼーションが急速に進行しましたが、なぜか英語がまるでだめという「不思議の国ニッポン」が形成されました。
アメリカニゼーションとジャパニゼーション(≒ガラパゴス化)が同時進行し、日本列島には「ハイテク未開人文化」とでも言うしかないような独特の文化が形成されました。
アジア人なのにアジア人アイデンティティが希薄で、欧米側からしか世界を見ない(というか欧米からの情報しか見れない)のが、現代日本文化人の特徴だと思います。
とにかくマスメディアのサイコパス的な偏向ぶりには最近辟易していますが、他の人はどうなのでしょうか。
結局インターネットからの情報に頼るしかないのですが、Youtubeは結局アメリカであり、かなり情報統制しているみたいですし、ニコ動はガラパゴスアメリカゼーションニ右翼チャンネルだし、あまりテレビと変わらないようです。
ウクライナ関係で、テレビ局全部が米国の戦争研究所の情報を垂れ流していることなど、入ってくる情報がかなり極端に偏っている「仮想現実的世界」を見せられているようなのですが、日本人はわかっているのでしょうか?
ロシア連邦のウクライナ侵攻開始時、一斉に全テレビ局が地名をロシア風からウクライナ風(キエフ→キーウ等)へ変えたのですが、事前に準備していたとしか思えません。
ジョージ・オーウェルの『1984』に出てくる「真理省」がすでにあるのではないかとさえ思えてくるのですが、権力・スポンサーへの盲従・忖度・自主規制、視聴率第一主義、クレーム恐怖症が組み合わさると自然にそうなるのかもしれません。
日本人は、自分たちが情報操作されているということを常に意識していないと大変なことになるでしょう(というか、もうすでにそうなっている?)。
ありがとうございます