JR西日本グループが大阪駅前で開発を進めていた高層ビル「イノゲート大阪」がこのほど竣工し、その3階から5階全域を占める飲食ゾーン「バルチカ03(ゼロサン)」が7月31日にオープンしました。



バルチカ03が入るイノゲート大阪へは「ノースゲートビル」(ルクア1100)からデッキで直結しています。


デッキフロアからエスカレーターを上ってバルチカ03へ。


3階。

3階は「最も幅広いニーズやシーンに対応する」コンセプト。

上りエスカレーター正面の〈BLUE YARD〉はジャズハウスの草分け・ブルーノートを国内で運営するブルーノート・ジャパン社がプロデュースしたモダンアメリカン料理店。


大正7年(1918年)に神戸・花隈の地で産声を上げたオーセンティックバーの名店〈サンボア〉も。


4階。

4階は「大阪で人気の老舗や路地裏の名店」が集まるというコンセプト。

画像に写る〈スタンドふじ〉は大阪・天王寺区にある海鮮居酒屋で、ルクア大阪に次いで大阪駅2店目の出店。


大阪のなかでも屈指のグルメスポットと言われる曽根崎の有名そば店〈瓢亭〉初の支店。



5階。

5階は「予約困難店が軒を連ねる、呑みのニーズに特化した」というコンセプト。

東側は立ち飲みの店が目立ちます。

画像の〈立ち飲み まつい〉は大阪京橋で昭和45年から続く老舗の立ち飲み屋。


西は路地裏のイメージを醸し出します。


なかでも人気店は大阪・大正区の居酒屋〈乃ノ家〉。



​セレクトした2店舗。

今回、わたしたちがセレクトしたのが以下の2店舗。


大阪ミナミの千日前に本店を構える〈鉄板神社〉!

以前から気になっている店がバルチカ03の5階に出来ていました。


鉄板で焼く串焼きが人気の同店。


創作串焼きということで独創的なスタイルで供されます。


麺系も人気メニューとのことで、ホルモン焼きうどんをセレクト。


つづいては〈漁師酒場あらき〉

高知県の沖ノ島(宿毛市)で鰹の一本釣り漁法を営む企業グループの店舗で、梅田地区には地下街であるホワイティ梅田、大阪駅のエキナカであるエキマルシェ大阪に次ぐ3店舗目。


「漁師酒場」の名のごとく大賑わいな店内!


土佐の日本酒「土佐鶴」を頂きました。

このほかにも「酔鯨」など高知の地酒が揃います。


これが刺身の七種盛り!!

ひとつひとつが厚く切られています。


鰹の藁焼きたたきはぜひ注文してほしい一品。

臭みが一切なくて、まるで現地で食べているかのよう(←高知勤務経験のある友人いわく)。


サーモン巻きも具材がはみ出るほどのボリューム!!


まとめ。

「バルチカ03」の名の由来。

もともとルクアのB2にバルゾーン「バルチカ」があって、その延長線上ということに加えて、梅田で働く30代後半から50代の「おっさん」をターゲットにすることから、語呂になぞらえて「03」と名付けたのだそう。



大阪駅の北西側は急速に開発が進んでいます。

9月6日に先行まちびらきとなり、令和9年度(2027年度)に完成する予定の「グラングリーン大阪」に加えて、その手前にはJR大阪駅地下ホームに直結する「うめきたグリーンプレイス」の開業も来春(令和7年春)に控えます。

おしゃれな街区に対する、あえての「おっさん」に向けたサードプレイスの創造は高く評価できますが、梅田の膨張に比例してリーシングにネタ切れ感が見られます。飲食店舗の多さによる集客合戦の激化も不可避で、そのなかで「おっさん」を引き込むためには、より価格訴求を強めていかないといけないでしょう。

ただ、同日開業の「KITTE大阪」ではレストラン区画にもいくつか空きがある反面、50店舗すべて埋めて開業に漕ぎつけたのは、JR西日本グループがリーシング力を強めた証左であると思いますし、同社は修正力も非常に高いと見ておりますので、今後の発展に期待しています。



▶︎次回の記事は8/14(水)に公開します。

(8/12(月・祝)は休刊といたします)



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