愚民と化した日本人 (1) | 子や孫世代の幸せを願って

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愚民と化した日本人 (1)

 

この国が抱える大きな問題は、新自由主義政策、財政健全化(緊縮財政)政策により、本来健全で力強かった経済が壊され続けていること、そしてあらゆる「安全保障」が極めて不十分であること。

 

そうした問題が生まれた背景に「戦後レジーム」があるということ。

 

戦後レジーム…、すなわち日本を衰亡に導く「日本計画」、つまりは「WGIP」、「再教育」、「共産主義」であり、これを引き継いだ共産主義者を中心とした反日壊国勢力が、「歴史、文化破壊」、「国民性改変」、「愚民化」、「分断」を進めようと日夜様々なかたちでその企てを繰り返しています。

 

昨今の女系天皇、外国人参政権、改正入管法、戸籍制度、LGBTなどを巡る日本文化や伝統、治安を乱す本来余計な議論や措置などはその一端です。壊国を企む連中はしつこくこれらを取り上げようとします。LGBTは彼らのせいで要らぬ法律が出来、これまでの日本の形を崩されてしまいました。外国人参政権はまだ手を付けられていませんが、「住民投票条例」などで外国人が地方行政に直接参加できる道が出来ています。

 

本来改正に取り組むべきは、敗戦をピン止めしている占領憲法、財政法、誤った歴史認識や個人主義偏重の教育、隊員を見殺しにしかねない自衛隊法、甘すぎる経済安全保障推進法や重要土地等調査法などであり、急ぎ制定すべきは工作員や反乱分子の活動を阻止するためのスパイ防止法などでしょう。

 

占領者であった米国自身は、自らの覇権維持のために日本の滅亡は望まなくなったものの、戦後を固定し、実質的な属国として日本を利用する「用日」は続けています。

 

そうした戦後レジームですが、未だ天皇を戴き、権威と権力を分離した国体は崩されず、「個人主義」「利己主義」が蔓延る中でも東北の震災時に見られたように日本人らしい「和」「絆」は保たれています。かならずしも反日主義者の思惑がうまくいっているわけではありません。

 

しかしながらありえない「財政破綻」を理由に財政危機が叫ばれ、緊縮財政により景気低迷、貧困化が進み、その一方で自然災害や侵略国家の脅威に対し備えるべき「安全保障」が全くなおざりにされている。いや、新自由主義(グローバリズム)により、無駄、非効率として退けられている。

 

こうした現状を憂い、あるいは危機感によって発せられる正しい声も、「危機感喪失」や「思考停止」に陥った多数の国民には届かない。まさに「愚民化」が、相当残念なレベルに進行している。そのように思います。

 

愚民化とは、危機感喪失、思考停止、あるいは知的水準の低下に陥り、正常な評価、判断ができず、常に呆け、楽天的、結果として政治的関心が著しく低下した国民の状態を指します。

 

愚民化政策は、たとえば権力者がなんらかの政治的術策により国民を政治的無知、無関心に陥れ、批判能力を奪い、統治をし易くするために行われるもの。いわゆる「パンとサーカス」です。また植民地支配において征服者が異民族の統治を行う上で、教育や言葉を奪い(文盲政策)、植民地住民が団結、反抗しないよう、つまり国内「分断」にこれを用いるなどがあります。

 

日本でも敗戦直後はGHQや共産主義者が日本語を奪おうとし(国語改革)、最悪の漢字廃止、ローマ字化は避けられたものの、いわゆる「現代仮名遣い」や「当用漢字」(漢字の簡略化)への改変が進められてしまいました。本来の日本語が「歴史的仮名遣い」などと貶められ、退けられたのです。

 

日本人は、豊かな感情表現や状況描写が可能な日本語を有し、しかも複雑な文字であっても極めて高い識字率を持っていました。しかしながら、愚かな差別主義者や共産主義者のせいでそれを奪われ、歪められてしまいました。わたしはこれをもとに戻すべきではないかとも思っています。日本人の知性や感性の高さは、元来の日本語により大きく担保されていたはずだと考えるからです。

 

なんとかあからさまな愚民化政策はまぬがれたものの、戦後レジームが作り出す愚民化効果には相当なものがあり、国民は政治への関心を失い、何事も深く考えず(思考停止)、危機感を喪失(平和ボケ:お花畑思想)しました。その最たるもののひとつに「財政問題」があります。

 

次回、愚民化という観点から日本の財政問題の嘘を取り上げます。