日本計画⑧ ウォーギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP) | 子や孫世代の幸せを願って

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日本計画⑧ ウォーギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)

 

 

ウォーギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP:戦争の罪悪感を植え付ける宣伝計画)は、「心理戦略(洗脳)」により、「日本人自ら自国を解体破壊するように仕向け、二度と米国や白人に逆らわないようにさせる」狙いの「日本計画」の一環であり、OWI(戦時情報局)が行った日本研究から結論付けた「日本人の国民性」に基づく作戦でした。

 

もっとも彼らの把握した日本人の国民性とは、「不良少年のように未熟で、相矛盾する表裏の顔を持ち、階層秩序に異常にこだわり、道徳律が欠如し、攻撃的性格を有する」というものでした。

 

言い換えれば「文明人たる白人に逆らう、邪悪な未開人」ということでしょう。

科学的研究には程遠い、単なる蔑視による偏見、出鱈目でした

しかしこれが日本計画やそれに基づく占領政策の背景にあったのですから、日本人としてはたまったものではありません。

後にマッカーサーによる「ドイツ人も含め自分達白人の精神年齢は45歳ほどに成熟しているが、日本人は12歳の少年のようだ」という発言もこれによるものです。

 

これをGHQ(CIE:民間情報教育局)が引継ぎ、占領政策に反映し展開していったのですが、その狙いは、次のような意識を植え付け、自分たちの戦争犯罪を隠し、日本人を去勢(骨抜き)することでした。

 

①東京裁判で、今次戦争の戦争犯罪とその首謀者を明らかにし、これを裁き、処罰することは、

   日本の再建や全人類の平和に必要であり、全く持って正しいこと。

 

②米軍やソ連軍が行ったことは世界の安寧を保つのに必要な行いであってなんら責任を追及され

   るものではないこと。

 

③戦争首謀者とは別に日本国民自身にも軍国主義を許し、それを支持した共同責任があること。

 

④それは「皇室の歴史」や「神道」などに基づく日本の伝統的な思想・文化により育まれた「他

   国を脅かす邪悪な国民性」がもたらしたと自覚すること。

 

⑤過去の侵攻への贖罪とその邪悪な国民性の改変に尽力しなければならないこと。

 

CIEは、WGIPを実行する上に於いて、「太平洋戦争史」の徹底刷り込みを行いました。

 

「太平洋戦争史」とは、OSS作成の米国に都合の良い対枢軸国戦争史観である「平和と戦争」から対日戦争部分を抜き出したものです。当然ながら「日本計画」の狙いがそこに込められています。米国都合の歴史を押し付け、日本人の持つ伝統的思想、文化、価値観に疑念を持たせることです。

 

「大東亜戦争」の使用を禁じ、「太平洋戦争」を強制し、日本の新聞に「太平洋戦争史」を連載し、ラジオで流し、映画を上映し、また学校で学ぶことを強要しました。ちなみにこの「太平洋戦争史」において初めて公式に「南京大虐殺」が出てくるのであり、「南京大虐殺」がOSSの謀略に根をもつ「でっち上げ」であったことが容易に想像できます。

 

「日本計画」の実効性をあげるために東京裁判、WGIPと併せて行われたのが厳しい「検閲」「焚書」、そして「公職追放」でした。これらについては、次回お話しします。