いやーびっくりしましたね。ど素人の自分が優勝候補と思っただけでなく、老舗ブックメーカーの英国ウイリアムヒル社による優勝オッズでも、スペインはブラジル、アルゼンチン、ドイツについで4位でした。にも拘わらず、早々とGS敗退が決まってしまいました。まだ、1勝もできないなんて、世界中のだれも予想できなかったのではないでしょうか。

 チリ戦には、シャビが出ませんでした。相当調子悪いのでしょうか。それにしても、精彩がありませんでしたね。優勝国は、徹底して研究つくされるために、連覇ができないのでしょうか。前回大会のフランス、前々大会のイタリアもGS敗退でした。

 確かに、スペインが対戦したオランダ、チリにしても、スペインに比べて運動量が多かったと思います。前線でのプレスにより、ボールの出しどころを潰し、司令塔のシャビやイニエスタを徹底してマークする。二人とも、あまりいいところがありませんでしたね。

 また、スペインには、オランダのロッベンやファンペルシーのような、ミドルレンジからでも強力なシュートを打てる選手がいませんでしたね。細かなパスをつないで、じわじわとゴールに迫る攻略方法は、手数がかかるだけに、パス回しのスピードが落ちると、コースを断ち切られる危険があります。いずれにしても、スペインとの対戦国は、十分な対策を練ってきましたし、スペインはそれを打破できませんでした。

 スペインは、新たな戦術を持って大会に臨みませんでした。よりパスサッカーの精度を上げることにより、連覇可能と思ったのでしょう。それが、誤算だったようです。

 翻って、なでしこジャパンはどうか。カナダW杯の連覇は可能か。現在、なでしこジャパンは、パスサッカー以外に、縦への早い攻撃を取り入れる戦術を磨いています。また、個での突破では、ギミちゃんというストライカーがいます。スペインの敗戦を他山の石として、なでしこの更なるステップアップを期待したいですね。