信州秋の旅 9日目 法師温泉、宝川温泉、野反湖 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

信州秋の旅 9日目(2015.9.27)

道の駅たくみの里での朝、5時過ぎに目が覚める。
いつものようにお湯を沸かしてカップラーメンとコーヒーを飲みゆっくりしていると、6時過ぎから農産物直売店の軽トラックが続々と駐車場に集まってきた。

そろそろ出発の時間かな・・と最初の目的地、法師温泉長寿館へと出発した。今日は、長寿館の日帰り温泉のあと、露天の規模はおそらく日本一と思われる宝川温泉汪泉閣の日帰り露天に入り、草津方面へ戻ってきて、野反湖でキャンプ予定である。

景色が美しいことで有名な人造湖の野反湖。
訪れるのは初めてだったが、実はニジマス釣りのメッカであると共に○○スポットで有名らしかった(?)が、まぁその話は後程・・

長寿館目指してR17を北上していくと、途中にローソンがあったので立ち寄ってお酒類を補充した。(笑)
駐車場にカブ2人組が休憩中で、ワタクシのJOGを見て、「すごい荷物積んでるね。ノーマル?」と話しかけてきた。
バイク歴の浅いアタクシはノーマルの意味も分からず(失笑・・)、聞き返すと改造をしてるかどうかの質問だった。 ボアアップすれば速くなるのにィ・・」とそこから色々話が始まって20分以上立ち話していたと思う。
そのカブ2人組は、二人とも50㏄カブを黄色ナンバー(75㏄)にボアアップしていた。
「キャブレターとかカムシャフトも変えた方がいいなぁ・・」とか次々と話が出てきたが、ド素人のワタクシには???だった。
しかし、自分の赤い彗星JOGをパワーUPさせることには興味あるので、いろいろ質問すると値段とか入手方法とか丁寧に教えてくれた。そして、必死にメモるワタクシ・・・(笑)
うち一人は畑に廃棄されていたカブを自分で修理して乗っているという。
ボアアップとか初めて聞く世界だが、こういった世界にいったん足を踏み入れると「バイクいじり」は楽しいんだろうなと思った。
今までバイクとは無縁の人生だったが、原付に乗るようになって自然と旅に出るようになり、自分の世界がずいぶん広がった気がしている。。(たとえ50㏄原付であっても・・・笑)
やはりスピードの出るバイクには憧れる一方で、路肩をガンガンすり抜けできないと不便なのでワタクシにはピンクの原付2種かな・・と一人で妄想したり(笑)、PCXだとステップに荷物置けないから、乗るならシグナスXとかアドレスV125だな・・とか更に妄想を広げたりもする。。 小型二輪(=原付2種)の免許も持ってないのに・・(爆)
いずれにせよ、風や匂いを感じられるバイク旅というのは冒険ヤロウの好奇心を十分に満たしてくれるので、車種・排気量に関わらず二輪(バイク)とはこれからもお付き合いを続けたいと思う。

二人ともバイクに相当詳しかったので、既にスリップサインが出ているリアタイヤの状態を見てもらったところ、「溝がまだ残っているからまだ大丈夫。このツーリングが終わるまで持つだろう」とのこと。最悪、バイク屋探してタイヤ交換を考えていたが、その言葉で一安心。。
またワタクシは峠コーナー走行の際などは、バイク同様かなり傾けて走行するが、もう一人がタイヤの縁を見て「相当使ってるね」とコメントしていた。まぁ、そうでしょうね・・(笑)

ボアアップカブ2人組は地元の人で、三国峠を越えて日本海を見て帰ってくるとのこと、先に旅立っていった。
カスタムするならカブが一番パーツが豊富なようだ。奥飛騨温泉キャンプ場で出会ったハーレー3人組(↓リンク参照)と話した時もカブにスパイクタイヤをつけて冬の宗谷岬を旅したというし、スパイクタイヤが販売されているのもカブだけである。
初の金沢へ~2日目(2015.9.6)その壱~ハーレーダビッドソン3人組
そんな話を耳にすると、スーパーカブ110にも興味が湧いてくる・・(笑)


脱線したのでここらで話を元に戻します。。
カブ2人組と別れてから再出発し。法師温泉長寿館に到着したのが9時半。
日帰り入浴は10時半からとのこと、開始時間まで周辺を散策して待つことにした。
この長寿館、建物が国登録有形文化財で、何とも言えない雰囲気を醸し出しており、一度行ってみたい温泉の一つでした。

 <法師温泉 長寿館>
 
旅館横を流れる小川には水車があったりと、いい雰囲気です。
周囲の景色を見ながらチューハイを開けて一休み・・(笑)
入浴時間まではすぐでした。。

日帰り温泉は、↓の混浴となる法師乃湯のみ。
 
 <長寿館 法師乃湯 ※写真はお借りしたもの>

15分くらい遅れて入館したが、風呂に入ると既に多くの男性が陣取っていた。
なかには、後方に陣取る相撲取りバリの方も・・(笑)
女性には入りがたい雰囲気でしたね。。
湯につかり貫禄ある建物の雰囲気を楽しみました。


長寿館を出ると、今度は宝川温泉汪泉閣へ。
宝川温泉は今回で3回目になりますが、渓流沿いの巨大露天はいつ来てもいいですねーー。
一度真冬に来た時は雪がしんしんと降っていて、傘を差しながらの露天は何とも風流というか楽しかったです。

 <宝川温泉汪泉閣に到着>
  

宝川温泉に到着したのが12時頃。
まずは、内湯に入りカラダを洗ってから、名物露天へ。
受付曰く、シルバーウィーク中は、700名が訪れたというから大混雑だったようです。

渓流沿いの大露天につかり、ソフトドリンクで喉を潤す。
いやぁ、最高の気分です・・・(笑)

自然の中にある露天なので、四季それぞれ違った風景が楽しそうです。。
何度でも来たくなる温泉ですね。。
宝川温泉が一番好きかもしれない・・・

温泉でゆっくりした後は、宿の休憩室で蕎麦を頂きました。

宝川温泉を出発したのが午後2時。
途中、水上らしからぬお洒落な建物があったので(失礼・・)、バイクを停めてバームクーヘン工房GARBAでコーヒー休憩を。

 <水上にあるバームクーヘン工房GARBA>
 
そういえばこのお店前回も立ち寄ったような・・・
軽井沢などにも出店しているようです。

昨日通ったR53、R55を通り野反湖へと向かったが、途中、道のいたるところにピンクの横文字看板が立っていた。中之条ビエンナーレ2015というイベントが開催されていたようです。

道の駅六合に併設のスーパーでBBQ食材が入手可能というブログ記事をみて、そのスーパーに立ち寄ったが豚肉しか置いてなかった・・・(涙)
無いよりはマシかと豚肉を購入して、野反湖キャンプ場目指して山道(R405)を上っていった。

野反湖への坂道は、午前中に会ったカブ二人組から急だと事前情報を得ていたが、噂通りの坂道だった。
陣馬形山キャンプ場への坂道ほど急でないにせよ、今まででTOP3に入る急な坂道だったと思う。
スピードを落としながらも原付でトロトロと進む。
しかし、このJOGは長距離走行とかオフロード走行で酷使しているにも関わらず、よく故障もせずに走ってくれるものである。 ホント感心するくらい頑丈です! リッター50kmと燃費も悪くないし。。
原付日本1周するバイクって決まってカブですが、4stJOGでも問題なくできると思います。


野反湖湖畔に着いたのが5時半。 
そろそろ日が暮れるので、写真を撮って北端のキャンプ場へと急ぐ。

 <野反湖湖畔にて>

20~30分くらい湖畔沿いの綺麗な道を進むとキャンプ場に着いた。
既に6時近く、薄暗くなっている。
管理棟で受付をしようとすると、なんと、今日から1週間ほど芝刈りのためキャンプ場は休みという。 えーっ、ここまで来たのに。
「ネットで情報開示してるでしょ」という感じだったが、いつも予約なしでキャンプしてるんだからHPなんてわざわざ見てないわい・・(笑)

泊めてくれそうもなかったので引き返したが、折角ここまで来たので山は下りたくない。
キャンプ場の橋を渡ったすぐの駐車場にトイレ兼避難所とテーブルあったので、その近辺で野宿をすることにした。
既に辺りは暗くなっている。LEDランタンをつけて、湖が望める場所に急いでテントを張った。
風が強いのでタープは止めてテントのみの陣営予定だ。
風が相当に強い。普段は使わないテントロープをペグ打ちしたが、それでも強風で煽られるような感じである。
標高が高いので夜は相当の寒さになるだろう。雨が降ったらさらに酷なキャンプになる・・・
ということで、意地張って無理に外でキャンプをする必要はないと、フライシートは片づけてインナーテントと荷物をトイレ兼避難所へと移動させた。
トイレ兼避難所内は暖かく照明もあるし、インナーテントを置く十分な広さもある。しかも、避難所内にはテーブルまで置いてある。ここで快適な一夜が過ごせるだろう。。

手っ取り早く仕入れた豚肉を調理しようとIWATANIガスバーナーを着火したが、避難所内では煙がこもるので、外で星空を眺めならがら酒と豚肉を食べた。

食事もひと段落した7時過ぎ、外で星を見ながら酒を飲んでいると、一台の車が近づいてきて、ワタクシの今夜の野営地(トイレ兼避難所)のすぐ前に停車した。きっとトイレでも利用するんだろう。。
色黒オジサンが車から出てきたが、トイレを利用する訳でもなく、すぐ近くで煙草を吸い始めた。挨拶をして会話を交わすと、どうやらこのオジサン、明朝ニジマス釣りをする為に夜から野反湖に入りこのトイレ兼避難所で夜を明かす同志(?)だということがわかった。
いや、同志という言葉は失礼だろう、、、野反湖ニジマス釣り歴40年という地元の大ベテランで、よくこのトイレ兼避難所に泊まっているようだ。


「すいません、いつもの場所を先に陣取ってしまいまして・・・」と一言謝り、持ってきたお酒やチーズ・スナック類を一夜を明かす友に薦めた。
そのオジサンも酒は準備してきたようで、お酒を3缶ほど車から運びだしてきた。

その後、避難所のテーブルで酒を一緒に飲む。
野反湖は釣りマニアを虜にするような大きくて綺麗なニジマスが釣れるようだ。通りで日没まで湖畔近くにも3人の釣人がいたわけだ。
オジサンは最大45センチのニジマスを釣ったとか、仲間は50センチ越えをしたとか釣りの話を聞いた。大物は早朝から午前11時までの時間帯に釣れるとのこと。
「野反湖っていい場所なんですね~」と感心していると、「○○出るけどね・・・」という言葉が。。

最初冗談だろうと思って聞きかえすと、ホントに出るようだ。
しかも今夜泊まろうとしているトイレ兼避難所にも出るという・・
「えっ、マジで?!」
そのオジサン霊感はとても強く、いろいろな場所で見るらしい。何度も見ているのでもう慣れてしまったと。。(笑)
ワタクシは霊感が全くなく今まで一度も見たことがないが、こういう話には多少なりとも興味がある。そこから色々と話が始まった。
トイレ兼避難所では4、5年前から女性トイレと障害者トイレに女性の○○が出ているようで、バタンバタンと扉の音がしたり、急に蛇口から水が流れ出すという。特に夜10時から午前3時までの時間帯がアブナイという。だから10時前には寝た方がいいという。
女性トイレと障害者トイレといったら、ワタクシがインナーテントを設置したすぐ横じゃないか?!
怖くなって、普段ならチビチビ味わうウイスキーをストレートでグビグビ飲んだ(笑)

「イヤ~な話聞いてしまったなぁ・・」と思ったが、今更寒い野外に移動するつもりはない。
「見たり音を聞いたりしても興味を持たないこと。目を閉じてじーっと黙っていること。」と心得も伝授してもらった(笑)

どうやらここだけでなくキャンプ場の方でも出るようだ。
自殺者の多い湖とのこと、そう言われてみれば、どこか吸い込まれるような美しさがあり、どこか悲しげで最期を飾るには相応しい場所とワタクシでさえ思う。
群馬県には○○スポットが多いようで、いろんな話を聞いた。あと、神社(特に森深い神社)がコワいという。藁人形の場所だとか・・・  
逆に寺や墓地はコワい場所ではないという。。

山には○○は出るようで、一般的にキャンプ場というのは出たりする場所のようだ。
ここまで○○の話をされたら、もう覚悟を決めるしかない。
霊感ないワタクシも初デビューかな・・・と思って、半分やけになってジョニ黒をグイグイ飲んだ。
ウイスキーを持っていて良かったと思う。ビールやチューハイなどの中途半端な酒だったら度数不足だっただろう...(笑)

色々話をしていると9時を過ぎていたようで、「あっ、もう9時を過ぎている。寝ないと寝ないと」とオジサンが寝る支度を始めた。専門家の意見には素直に従うことにした。
扉があるとすり抜けてこない場合も多いようで、トイレのドアはしっかり締めた。インナーテントのような間仕切りがあると更に良いようだ(←これは気休めになった)。
トイレ側に背を向けて寝るというアドバイスも頂いた(笑)
電気は消灯した方がいいとのこと、寝る前には電気は消灯された。

深い眠りにつけるようにインナーテントにもジョニ黒を持ちこみ、寝る前にグイッと飲み干した。

さて、結果は如何に??

次回をお楽しみに・・(笑)


<9日目(2015.9.27)の走行データ>
■出発時メーター:××,700km      
■到着時メーター:××,869km
■本日の走行距離 :169km
■天候: 晴れ

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信州秋の旅 11日目 明治温泉、ビーナスラインで転倒
信州秋の旅 10日目 野反湖、志賀草津道路、駒出池キャンプ場
信州秋の旅 8日目 秋山郷、湯宿温泉、たくみの里
信州秋の旅 7日目 滝の湯、塵表閣本店、秋山郷
信州秋の旅 6日目 白馬、星と緑のロマン館、戸隠神社、小布施温泉
信州秋の旅 5日目 笹ヶ峰、乙見峠トンネル、栂池高原、白馬
信州秋の旅 4日目 関田峠、燕温泉、笹ヶ峰キャンプ場
信州秋の旅 3日目 奥志賀林道、野沢温泉
信州秋の旅 2日目 山田牧場、雷滝、七味温泉(山王荘)
信州秋の旅 1日目 榛名湖、志賀草津、カヤの平キャンプ場
信州秋の旅 準備編