信州秋の旅 8日目 秋山郷、湯宿温泉、たくみの里 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

信州秋の旅 8日目(2015.9.26)

朝6時目が覚める。雨は降ってないがどんよりとした曇り空。
今にも雨が降りそうな天気。

昨夜はのよさの里の好意により、旅館前の芝生エリアでの野営許可を頂いたが、その甲斐あってクマに襲われることはなかったよう・・(笑)

<のよさの里の芝生にてキャンプ> 

24時間入浴OKの露天風呂、折角だから朝にも入ってみた。。

 <のよさの里の露天風呂>

山はガスに覆われていたが、天気良ければ険しい山並が望めたことでしょう。

本日秋山郷観光するにはガソリンがちょっと心配だったが、宿の人に尋ねると、秋山郷に一つガソリンスタンドがあるという(ここから原付で5分ほどの距離)。店員は一人で朝8時に開店するが、すぐに配達等でスタンドが無人になるため朝8時ちょうどに行った方がいいとのアドバイスを貰った。

8時までまだ余裕があるので、坂を更に登ったところに天池という池があるので、荷物積載前にJOGで一走りしてくることにした。
どんよりと雲がかかり景観はダメでしたが、天気が良ければ↓のような景色が見えるようです。

<秋山郷 天池  ※写真はお借りしたものです>

サイトに戻り片づけに取り掛かったが、8時近くなったので一旦撤収作業を止めてガソリンスタンドへ向かった。
こんな秘境なのにガソリンスタンドがあるのは助かりますね。。
ワタクシの給油の際の決まり文句は「レギュラー満タン」に加えて、「ギリギリまで入れてください」(笑)。
何せ原付なので、4.4リットルしか入らない。。
携行缶1リットルを予備として持ち歩いているが、給油時には毎回キャップ下のぎりぎりラインまで給油している。

さて、この秋山郷のガソリンスタンド。
とても不思議だったのがレギュラーがリッター132円だったこと! 
今までのワタクシの短い原付ツーリング経験で最も単価が高かったのは、霧ヶ峰のリッター160円。伊豆でさえリッター150円近い場所があったから、秘境と言われる秋山郷であれば150円台かな~と覚悟していたら、あまりの安さに拍子抜け。。 
これなら秋山郷で入れた方が安いでしょ・・・(爆)
未だにこの謎は解けませんが、秋山郷ってなんとも不思議な村のようです。。

さて、サイトに戻りテントを撤収したら、秋山郷巡りへ出発です。
観光名所は、昨夜旅館で貰った観光案内リーフレットやネットで下調べ済みです。

本日の旅は、もちろん秋山郷巡がメイン。R405を中津川渓谷に沿って、下流方面へ下ります。途中、見倉橋猿飛橋といった観光名所があります。キリのよい所でR405を引き返して切明温泉に戻り、気分次第でシャベルで川を掘ってmy温泉。夕方には志賀草津道路を経由して群馬の宝川温泉へと進む予定ですが、秋山郷が見どころ満載であればもう一泊秋山郷で過ごすてもいいかと思ってます。

とうことで、のよさの里を出発し、再び天池へ登り、そのまま後楽館方面へ進んだ。
この林道(名称は不明)、とてもワイルドで道端には↓のような滝がありました。

 
<秋山郷 林道沿いの名も無き滝>


どう見ても十分立派な滝ですよね?? こんなのが林道沿いに突然出てきたりします。

さらに進むと大瀬の滝という看板が見えてきました。バイクを停めて滝見所へ。
 



<秋山郷 大瀬の滝>

写真では小さな滝に見えますが、高さもあるダイナミックな滝でした。

すぐ近くに後楽館という湯が赤茶色に濁ったマニア好みの温泉がありますが、タオルも褐色に染まるという濃度の模様。こういった温に浸かるとその後服にも褐色が移りそうなので、敢えてパス。。(苦笑)

そのまま坂を下ってR405に合流し、観光案内所へ立ち寄った。
ここは民族資料館が併設されており、秋山郷のクマ狩り(マタギ)の歴史が展示されていた。
秋田のマタギが移住して秋山郷にクマ狩りを伝授したとか。。

秋山郷は百名山のひとつ苗場山の登山口になっている為、この観光案内所が苗場山の山小屋の予約を受け付けていた。ワタクシがいた15分の間にも2件の予約電話が鳴っていた。
苗場といえば、スキー場。スキー場といえば、苗場プリンス。苗プリといえば、ユーミン(笑)
発想がオヤジそのものであるが(苦笑)、どうも秘境秋山郷とユーミンが結びつかない・・・
そこで観光案内所の方に尋ねてみると、苗場スキー場は実際は苗場山ではなく、その隣の山にあるのだそうだ。 一安心した。。。

観光案内所を出発すると、中津川渓谷を下り猿飛橋へと進んだ。

 
<秋山郷 猿飛橋と相棒JOG>
 
名称からもっと険しい場所を想像してましたが、少し名前負け??


猿飛橋からは再びR406を戻り、見倉橋へ。

 <秋山郷 見倉橋>


この見倉橋、50mの吊り橋でオダギリジョーの映画「ゆれる」の舞台となったところのようです。
吊り橋を渡ると結構揺れるので、中には渡れない人もいるかもしれなせん・・

ワタクシはこういった吊り橋は全然OKなので、橋の真ん中でチューハイを開けて一休み。
渓流釣りをしている人も見えました。
なかなかの眺めでした(↓)。

 
<秋山郷 見倉橋から中津川渓谷を眺める>

見倉橋からさらに戻って、秋山郷の最奥、切明温泉へ。(といっても、昨夕通り過ぎてますが・・)
シャベルを無料で貸してくれるという切明温泉 雄川閣の入口には確かにシャベルが4,5本立てかけてありました。。
まずは、雄川閣の露天に入ってみることに。川沿い露天としてはかなり小さな規模でした。
露天には他に誰もいませんでしたが、露天から川沿いで温泉を掘っている二人組が見えました。
My温泉に入るなら、当然裸かそれに近い格好をしてるのかと思いきや、二人とも上下かなり着込んでいます・・・ 単に掘っているだけだったんですかね。。

これを見たとたん、オヤジ一人で川沿いをシャベルで掘るのが急に馬鹿らしくなってしまい、結局My温泉は掘らずじまいでした。。(苦笑)


秋山郷を訪れた所感ですが、秘境といわれるほどの秘境ではなかったかと・・・
そして、残念だったのが古民家がなかったこと(※保存民家が1軒有り)。
豪雪地帯なので屋根そのものは急勾配ですが、ほとんどの民家がトタン屋根に改築しており、そのためか奥深い自然に囲まれているものの、文化的なものを今一つ欠いているような気がします。 同じ「郷」でも白川郷のようなものを期待してはダメですね・・笑 
(辛口コメントですが何卒ご容赦を。。)

ということで秋山郷を後にして、志賀高原経由で群馬 宝川温泉へと向かう。

途中、志賀草津道路では、紅葉が見頃になっていました。
 <志賀草津道路>
 
 <志賀高原 武具脱の池>
  
武具脱の池はウルシが完全に落葉し、i池のほとりの紅葉ピークは過ぎた感じ...
池のほとりの紅葉は一日目が綺麗だったので、ご興味あれば以下参照あれ。
信州秋の旅 1日目 榛名湖、志賀草津、カヤの平キャンプ場

草津温泉を過ぎたころには、既に夕刻になっていた。
一度訪れたかった法師温泉長寿館の手前、猿ヶ京付近でキャンプができればよいが時間的にどうだろうか・・

JOGを飛ばしている途中、重要伝統的建造物保存地区の案内看板が目に入る。
「ん、なんだろう??」
プチ古民家マニアとしては、こういった場所は素通りする訳にはいかない(笑)
案内に従って原付を進めると、赤岩という養蚕集落として重要伝統的建造物保存地区に指令された区域があった。
あまり時間がなかった為、原付でゆっくりと1周してから先を急いだ。

六合から猿ヶ京へ向かうルートとしては、R55を通って途中からR53へと入る。
明日を有意義に使う意味でも、できるだけ猿ヶ京に近づいておきたい。

R55は日本ロマンチック街道と呼ばれる(?)ツーリングマップルでも紫路になっている道で、渓流沿いを走る清々しい道だった。

ここ2日間ほどBBQをしていなかったので、今夜は是非肉を食べたい!と途中の原町の大規模スーパーで肉を仕入れた

この時点で夕方になっていたので、今夜も道の駅で野宿することを覚悟する。
ツーリングマップルによると近くに道の駅は「霊山たけやま」と「たくみの里」の2つあるが、長寿館により近いたくみの里まで頑張ることにした。
R53を走っている頃には既に暗くなっていたが、コーナーの連続で結構山道を進んでいたのではないかと思う。

山を下ると遊神館という温泉施設を見つけた。
道の駅での長い夜には温泉は欠かせない(笑)
たくみの里で一休みしたら、ここに来るものいいかもしれない・・。

たくみの里に着いたのは、夜7時近くだったろうか・・
単なる道の駅だと思ったら、周囲の伝統工芸体験施設と一体となった道の駅だった。
自動販売機の近くの明るい場所にテーブルがあったので、そこにテントを設営した。

テント設営も終わり一休みしたところで、BBQ前に温泉に入っておきたい。
しかし、先ほど通り過ぎた遊神館までは距離はバイクで20分程離れている。
地図で調べると、5分程の距離に湯宿温泉という温泉街が見つかった。
共同浴場もあるようだ。どうせ入るなら情緒ある温泉がいいと湯宿温泉に行ってみることにした。

湯宿温泉は着いてみると、小さいながらも温泉宿の情緒を残した温泉街だった。
裏道に入ると、共同浴場の窪湯が見つかったので、早速入ってみた。
野沢温泉の共同浴場もしかり、こういった共同浴場にはシャワー等の施設がない場合が多いがここも同様だった。距離が遠くても遊神館の方が良かったかなと・・少し後悔。。

湯はかなり熱めだった。
塵表閣の内湯ほどではなかったが、とても長い時間浸かっていられる温度ではない。。
1分ほど浸かってすぐに湯から出た。

帰り際、金田屋という情緒漂う旅館の前にピンクナンバー(125㏄)のバイクが止まっているのが目に留まる。世田谷ナンバーだった。
きっと一人旅をしているのだろう。キャンプも良いがこういった宿に泊まるのも粋なものだと感じた。

道の駅に戻ると、駐車場で一人BBQ.
キャンプ場の自然のなかでBBQするのと、道の駅の駐車場でするのとでは、全く満足度が異なるが、肉食系としてはどうしても肉が食べたかったので・・(爆)
洗い場が道の駅にあるかどうかわからないが、明朝探してみよう。。

夜中に雨が降るといけないので、テントを屋根のあるスペースへと移動させた。
これは正解だったようで、深夜に雨が降ったようである。

明日は、(テント撤収後)法師温泉長寿館宝川温泉汪泉閣の2つの温泉に入り、その後また草津方面に引き返して野反湖でキャンプ予定。
長寿館と野反湖は初めてなので楽しみだ。。

することもないので(笑)、早めに眠りについた。


<8日目(2015.9.26)の走行データ>
■出発時メーター:××,490km      
■到着時メーター:××,700km
■本日の走行距離 :210km
■天候: 曇り時々雨

信州秋の旅 12日目 白駒池、唐沢鉱泉、美ヶ原
信州秋の旅 11日目 明治温泉、ビーナスラインで転倒
信州秋の旅 10日目 野反湖、志賀草津道路、駒出池キャンプ場
信州秋の旅 9日目 法師温泉、宝川温泉、野反湖
信州秋の旅 7日目 滝の湯、塵表閣本店、秋山郷
信州秋の旅 6日目 白馬、星と緑のロマン館、戸隠神社、小布施温泉
信州秋の旅 5日目 笹ヶ峰、乙見峠トンネル、栂池高原、白馬
信州秋の旅 4日目 関田峠、燕温泉、笹ヶ峰キャンプ場
信州秋の旅 3日目 奥志賀林道、野沢温泉
信州秋の旅 2日目 山田牧場、雷滝、七味温泉(山王荘)
信州秋の旅 1日目 榛名湖、志賀草津、カヤの平キャンプ場
信州秋の旅 準備編