audio research パワーアンプのバイアス調整 | 禁断のKRELL

禁断のKRELL

ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。

 

 

 

 

 

懲りもせず管球沼にはまっています。

 

 

 

 

VHT Tube Tester2 を購入しました。

 

 
VHT Tube Tester 2 は、お手頃な価格ながら、リアルタイムで真空管(出力管)の
コンディションを観察し、交換やバイアス調整が必要かどうかを判断できるロードツールです。
これを使用することで真空管そしてアンプを最高の状態で使用することが可能になります。
 
■チューブテスター
■バナナ-8ピンソケットメス×1、バナナ-8ピンソケットオス×1
■対応真空管:6V6, 6L6, EL34, KT66, KT77, KT88, 6550
■真空管アンプの取り扱い、調整については危険が伴う場合があります。
真空管の交換、測定、調整作業は自己責任においてお願いしております。
■下記リンクの製品マニュアル、保証規定を必ずお読みいただいた上でお使いください。

 

 

チューブテスターは同じような種類のもの、三種類目です。三台とも中国製です。

過去二台はアナログメーターのものとデジタルメーターのものでしたが共に一日で壊れました。

今回は色々と思案して、ちゃんとしたショップから一年保証がついてるものを買いました。

 

 

 

同種製品としては高価格帯に アメリカ製 BIAS KING PRO(生産完了品)や

それを模倣した日本製 TECSOL チューブチェッカーもあります。

 

 

 

 

 

 

この手のチューブテスターはどの機種も外部電源を取る必要はなく、ソケットから

流れる電流でメーターが動きます。VHTのものはかなり大きくてしっかりした作りです。

VHT Tube Tester2 も中国製です。本体差し込み用のコードが一箇所、

固くて入りにくかったですが何とか挿入。あとは端子のプラスとマイナスが

逆になってることがよくあるそうです。その場合はメーターのハリが触れないので

すぐわかります。極性が逆になっている場合はプラスとマイナスを逆に挿せばOK。

パラレルプッシュプルだと測定して電源を切って10分間球を冷やして

また30分稼働させてから調整というのを最低4回やらないといけないので大変です。

時間が掛かりすぎるので、2台あると調整が速いですが、

多くても数年に1度くらいの使用頻度なので1台で良いかもしれません。

ヴィンテージの出力菅なら、ビーム管でも25年も持ったという話もありますが、

毎日のように聴く人だとそんなには持ちませんし、実際には真空管の性能が低下して

音質が悪くなるので、よい音質で聴くためにはもう少し早めの交換になると思います。

ジャズ喫茶などの業務用で長時間鳴らしている使用環境ではそこまで寿命は持たないです。

ソケットに仲介物を挟むわけですから、正確な測定の為にはとにかくシッカリと

球を差し込む必要があります、それとVHTはソケットとハカマの接着は外れやすいと

思われるので着脱の回数はできれば少なくしたい。

 

 

VHT Tube Tester2は何度か使いましたが、今のところ壊れないで使用できています。

 

 

真空管アンプのバイアス調整はしなくても球が熱くなるだけ。

そのまま使い続けると寿命が短くなるだけで、調整中時間の猶予くらいは余裕で有る。

ただ、あまりに電流が流れすぎたり、真空管の不良があるとプレートが赤熱すること

があり、その場合はそのまま測定や使用を続けてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

真空管アンプで使用中の球の管理はレーザー式工業温度計を買ってレーザーで

出力管の温度を読み取って、異常に高い温度になっている球がないか時々測定して管理する。

 

 

 

 

 

 

レーザー工業温度計で真空管の温度を管理します。トリガーを引くだけで

自動的に電源がオンになります。15秒使わないでいると自動的に電源がオフになります。

電源は 単4電池 2個。

 

 

 

 

 

レーザー工業 温度計で出力管6550の温度を測ってみると、 130℃~180℃の間でした。

ARCパワーアンプのレギュレーター管の6550は180℃~190℃にも達します。

消耗が激しいと思います。ARCのアンプはレギュレーター管を調整しない場合は

電流値が低い物を差すと良いです。真空管ショップでプレート電流の低い

KT88/6550を頼んで購入するか、あるいは自分で買って測定して選別するか

というところですが、プレート電流の数値を箱に書いて売ってあるものもあります。

 

 

 

 

 

 

DAISOで買ってきたゴム手袋を装着して感電防止対策をしてから挑みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

audio research D-115のバイアス調整。青色や灰色の調整用ポットとソケットすぐ傍にV?

いくつか球の番号が表示されてますので、電源投入30分後にメーターを見ながら

コーナンで購入した極細マイナスドライバーでプレート電流を65mAに合わせるだけですが、

ARC(audio research corporation)パワーアンプは、出力管の定格ギリギリで

動作させているので、私はやや低めの60mAにしています。調整ポットはかなりゆっくりと

回さないと表示の変動はラグ(時間差)がある。ARCは青色ポットを左に回すと流れる

電流が上がる。右に回すと下がる。この工程を二周やってください。一周だけだと、

先ほど60mAに合わせたはずの球が、なぜか再度の測定時には40mAしかでない

事が有りました。これは他の球のプレート電流に影響を受けるからです。

写真は実際の測定の様子。くれぐれも感電に注意。上杉さんの実兄は感電で

緊急搬送され、以降は上杉アンプは上限500Vの設計と決められました。

Philips製の巨大青色ブロックコンデンサーは、トップ部分に赤いゴムキャップを被っていますが、

キャップでカバーされ覆われているところが特に危険なところです。

 

 

 

 

 

 

メーターのハリの位置がずれている場合はハリの根元にある黒色の調整トルクで微調整可能です。