義父の亡くなった翌日の夜勤が、かつて経験したことがないほどの“荒天”でした。

雨は降っていなかったんですけど…、ゴロゴロと休みなく鳴り続ける雷鳴…、ピカ!ピカ!と絶えずフラッシュし続ける稲光…。

すっごい、怖かったです…(冷や汗)。
((((;゜Д゜)))

でも、自転車通勤しちゃってました(苦笑)。



途中、なにもない田園の農道を走っていた時が…、“ホントに死ぬかもな…”ってくらい怖くて…。

積乱雲の中を、雷が上下左右・扇状に暴れまくっていて~まるでラピュタの“竜の巣”。

本当に、ピカピカと閃光を放ちながら、竜が縦横無尽に走ってるかのようでした。

自分、雪の日以外は~雨でも風でも台風でも自転車通勤してきたんですけど…、“雷はヤバイ”と痛感したので、対策を調べてみました。



まず、雷で命を落とす人ですが…、2000年以降の記録では、“年1~6人くらい”だそうです。

ただし、2000年以前の記録や、世界では、10人以上の人が亡くなる大事故も起きているそうですから…、油断ならないのが“落雷”かもしれません。



落雷によって、命を落とす直接死因は~呼吸停止・心拍停止です。

直接人体に雷が落ちた場合、雷の電流の流れ方には、2パターンあるそうで…。
1:雷の電流のほとんどが、体内に流れ込んでしまうパターン(まず助からない方)。
2:雷の電流のほとんどが、人体の表面を通過して、地面に流れていくパターン(命が助かるとしたら、こちらの方)。

それ以外に、直撃を免れても…、落雷によるショックで、意識喪失や麻痺を起こしてしまい…、転落死・溺死するケースも見られています。
ちなみに、水面に落雷した場合~落雷位置から“20m以内”にいた人が、死亡・重体になる確率が高いそうです。
(2008年4月8日、中国内陸の養魚場で15トン余の魚が落雷死したという記録あり。“水中”にいることの危険度の高さを物語っています。)



じゃ、どう対策したらいいのかとなりますと~より安全な場所に避難するしかありません。



以下は、緊急避難時の心得です。



・樹木(小枝や葉も含めて)の“4m以内”に近づかない。木のそばへの避難は、自殺行為。

・雨が降っても、絶対に“傘はささない”。登山中に雷鳴が聴こえたら、ピッケルを頭より高く持ち上げない。

・釣り竿・ゴルフクラブなど、長い物体は素材に関わらず、体から離して地面に寝かせる。

・ゴム長靴・レインコートを身に付けていても、少しも安全にならない。

・金属類は、そのまま身につけておいても雷を引き寄せないので~身につけた金属類に気を払う暇があるなら、それよりも安全な場所に緊急避難することが先。
(金属は雷を引き寄せるから、体からはずすように!…というのは、誤りだそうです。仮に感電してしまった場合、人体より電気の流れやすい金属のまわりの皮膚は、軽度のやけどを負ってしまいますが…、雷の電流の多くが金属に流れる分、人体を流れる電流が減り、生存率が上がるそうです。)

・低い姿勢を取る時は、寝そべらず、“両足の間隔を狭くしてしゃがみ”、指で両耳穴をふさぐ。
(足を広げてしまうと、落雷時に地面を流れる電流が体を流れ、負傷してしまいます。)

・落雷が落ちた後、次の落雷との間に、“安全時間”というものはありません。
(雷が落ちた後、雷雲が電気をためるのに10秒かかるので、10秒間は雷が落ちない…という説があったそうです。しかし、これは誤りであったと、後に実証されています。)

・落雷が起きる直前、カラダは異変を感じとる…という話があります。地面の電位が大幅に変化するため、「口の中に鉄の味が広がり、髪の毛が逆立ち、空気が静電気を帯びたように皮膚がビリビリと感じる。」と、実際に落雷を受けた被害者からの報告があるそうです。
もしもの話ですけど…、その際は、とにかく緊急避難することです。その場から可能な限り安全度の高い場所へ、“必ず姿勢を低くして、全力で逃げてください”。



では、落雷に対して安全度の高い場所はどこか?という話になりますので、以下に記載させていただきます。



・鉄筋コンクリートの建築物、戸建て住宅などの本格的な木造建築物の中。

・高さ5m以上の~樹木・建物・ポール・重機・電線・電柱などの“保護範囲(物体から4m以上~30m未満の距離。)”。
物体から4m以内の範囲は、落雷によって重傷を負う危険度が高いので、必ず距離をおくこと!
樹木の枝や葉っぱからも、必ず4m以上離れること!
…街路樹のならぶ歩道など、場合によっては「4m以上離れるなんて無理!」ということも、あると思います。
その場合は、臨機応変に、可能な範囲で距離をおくことをオススメします。
落雷の可能性はゼロにできませんが…、もしもの時のダメージを軽減できます(即死という絶望的な状態は、避けられるかもしれません…)。



逆に、落雷に対して危険度の高い場所はといいますと…。

・開けたところ(周囲に何もない、パノラマ的な風景の広がる場所)。
山頂、尾根、堤防の上、河川敷、田んぼ、畑、海岸、海上&湖上(水泳・サーフィン・ボート・避雷針なしの船など)、グラウンド、ゴルフ場、屋外プール、屋根のない観客席、などなど…。
避雷針のあるグラウンドでも、“保護範囲(物体・避雷針から4m以上~30m未満の距離。)”から外れてしまうと…、落雷の危険があります(実際、事故が起きています)。

落雷の危険は~ゴロゴロ音がした時点で、一気に危険度が増し~雨が降りだした時点で、“逃げ遅れた状態”となり~雨が降り止み、自分の上空の雲が晴れるまで、落雷の危険は続きます。



最後に、自転車・オートバイに乗っている場合ですが~雷雨の中、堤防上の道や農道(先述の、開けた場所)を走行するのは~自殺行為です。

“電線の下”を通れば、落雷の危険度は減らせますが、電線がカバーしてくれる範囲は限られています。
日頃から、電線のあるルートをチェックしておき~身の危険を感じた時は、すみやかに避難するに越したことはありません。

夏と秋は、積乱雲が活発な季節!

皆さま、どうぞご注意ください。
m(__)m