「子は親に従うべき」は「家制度」の考え方なんですよ | 毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング

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●「子は親に従うべき」は「家制度」の考え方なんですよ

わたしのお客様の多くが、長い間ずっと、

何をするにも、まず親におうかがいをたて、何かあったら、すぐ親に報告していました。

幼い頃から、なんでも親が決めていたので、そういうものだと思い込んでいて、

疑問をもつことも、なかったのです。

だから、進学先はもちろん、就職先、結婚相手も、

「親の了承がなければダメ」

と思い込んでいて、成人後も、親の意向にそった選択をしてきました。

親のほうも、それで当然と思い込んでいるのは、

明治31年に制定された、旧民放で規定されていた「家制度」の名残でしょう。

家制度のもとでは、

家族関係は「支配と依存」であり、戸主(家長)に「盲従」することが、よしとされていました。

それって実は、個人より集団を優先する、「富国強兵」のための思想であり、制度だったんですね。

終戦後、日本国憲法の制定とともに民放も改正され、家制度は廃止されました。

旧民法では、個人より家が重視され、戸主に強い権限があり、妻や女性の地位は低かったのですが、

改正民法では、個人が尊重され、夫・妻・兄弟姉妹は同等の権利をもち、男女が平等となりました。

(学校で、そう習いましたよね^^;)

でも、人の価値観というのは、そう簡単には変わらないのですね。

人は、子どものときに刷り込まれたことを、往往にして、そのまま、自分の子どもにも伝えてしまうからです。

わたしのお客様が、親に従わされてきたのも、

男兄弟は優遇されて、娘は女中扱いだったのも、

親が、終戦以前の価値観で生きているから。

多くの毒親さんが、自分の親を絶対視しているのも・・

 *   *   *

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