ご無沙汰しております。
皆さん、お元気でしょうか。
ワシは半年かけてやっと3kg落としたのに、ここ数週間の不摂生で一気にリバウンドしそうな日々です。
そう。健康に過ごしておるのです。
お盆の今週はフル出勤ですが、先週は恒例の甲子園詣りでした。
雨上がりのナイターは美しかったですよ。
野球が好きで無い方も、夕刻に外野席に座り、浜風を感じながら生ビールを飲み。
2世にとっては羨望の、「部活ライフ」に命をかけんばかりの球児や、それに声援を送る在校生、保護者たちの熱を見るのは、とても風流ですから、是非、一度お出かけになることをお勧めします。
外野席なんて500円で最大4試合見れますからね。子どもは100円だし。
さて。
本題です。
今回の広陵高校の出場辞退の件。
残念でしたね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/940adf6b153956130ea58863e71939a7fbdbc38a
ワシも部外者なので、事件の詳細は分かりません。ただ、こんな方法しかないのか、と残念に思うし、何よりも約160 名もいる部員のうち、今回の件に関係の無い大勢の子達のことを思うと、胸が痛みます。連帯責任、って何なんですかね。時代錯誤…
また、加害者、被害者双方の親御さんを慮ると、複雑です。
SNSはシンプルでした。
被害を訴えている側と、加害側を聴取のうえ報告書を作成した学校や高野連の主張(事実認識)が異なる以上、甲子園を出場辞退させろ、加害者を刑事告訴しろ、の大合唱。
退屈しのぎにインスタントな正義感を振り回す暇な野次馬は放っておけば良いのに、ムーブが大きくなり、学校爆破予告まで来たことで、結局広陵高校は、一回戦を勝っていたのに、異例の途中辞退となりました。
ワシはこの一連の出来事を、複雑な思いで見ておりました。
何より、理由は全く異なるけど、高校球児として夢を追うことを許されなかった1人の人間として、夢を突然剥がされた子どもたちの悲痛な思いを想起せずにはいられなかったのもあるし。
物事を単純な二元論でジャッジして、人を引き摺り下ろそうとする世論に辟易した、ってのもあるし。
いじめは、よくない。
当たり前だけど、よくない。
でも、SNSでしか自己主張できない匿名の無責任暇野郎どもが断罪するほど、物事は単純ではないと思う。
少し、個人的な話をしますね。
あのね。
一年半ほど前に記事にしましたが、高校生の我が子がかつて「イジメ」をしたとの嫌疑をかけられたため、保護者として学校から呼び出しを受けた事があります。
詳細は過去記事をご覧頂きたいのですが、学校に呼び出されたワシは、教員達の事務的で杜撰な対応に苦情を言ったものの、少なくとも複数の教員は、ウチの子を「いじめ」加害者、と認定していました。
我が子は当時、一貫して「イジメじゃない」「あいつ(いじめを受けた、と訴えた子)は嘘ついている」と、言い続けていたのですが。
ワシは、我が子の激しやすい性格や、都合の良いことを殊更強調したがる若者らしい未熟さを見て、我が子の主張を半信半疑で流していたのです。
今年のGWのこと。
息子の携帯が唐突に鳴りました。
相手は、なんと息子からいじめ被害を受けた、と訴えた子でした。
彼は一連の騒動の後、自主退学の道を選んでいたのですが、GWに久々に息子と遊びたい、との事で、その誘いの電話だったのです。
その電話を苦虫を噛み潰したような顔で受けていた息子は、「なんであんな嘘(いじめられた、なんていう)をついたんや?」といきりたっていましたが、お相手の子は、「あの頃は勉強もついていけてなかったので、学校辞める理由が欲しくて、イライラしてた。謝るし許してくれよー」と、ヘラヘラと返してきました。
息子は、「オレはオメーを許せるほど、そんな善人やないわ。もう、かけてくんな!」と吐き捨てて、電話を切りました。
その電話をすぐ横で聞いていたワシは、暫し、呆然として。
相手の子の口調から、息子の主張の方が正しかった事が、はっきりと伝わってきました。
当時、やや疑いすら持っていた、息子の言い分をきちんと信じてやらなかったことを悔い、その場で息子に詫びました。
その後、家に遊びにきた息子の友達にも話を聞くと、概ね息子の主張は第三者から見ても妥当で、あの件(息子がいじめ認定を受けた件)は、息子が嵌められた、と言うことだったようです。
ワシは、ゾッとしましたね。
息子の件は、ワシが学校に釘を刺したので大事にはならなかったですが。
当時、誰かがSNSに投稿して炎上していたら、とか。
息子がそれゆえに部活の大会を辞退させられていたら、とか。
炎上しても、当時のあの調子じゃあ学校なんてどうせ守ってくれないし、「いじめてない!」なんて当事者やその親が言っても、当時は誰も信じてくれなかっただろうし…
息子は中学の時から陸上に打ち込み、暑い日も寒い日も、足の皮がめくれても練習に明け暮れ、インターハイ出場を目指して頑張っていました。
結局、先日の最後の県大会で、100分の数秒記録が及ばず夢破れ、号泣していたのですが。
そんな彼の5年以上にわたる、血の滲むような努力が、ありがちでくだらない子ども同士のトラブルと、それを捌けない大人のせいで「辞退」と言う形で無駄になっていたら。
無責任な匿名野次馬のから騒ぎのせいで犯罪者扱いされていたら。
ワシは。
いや、当事者の息子は何を思うだろう、と。
そんな憂き目にあったら、10代の少年なんて、立ち直れねーんじゃねえかな。
広陵高校の件が、本当のところどうだったか、なんて、分からない。
でも。
もし、世間で噂されるような単純な構図ではなかった場合、彼らの努力の結晶を奪った責任を、誰が取るのか。
そもそも、仮にいじめがあったと仮定しても、関係の無いメンバーの勲章まで連帯責任と称して奪う理不尽を、誰が必要とするのか。
歪んだ正義の暴走は、実に無責任だ。
この問題も、数ヶ月で、いや、きっと数週間で風化する。
この件で一生モンの傷を負った子ども達が残される一方、暇つぶしに成功者を引き摺り下ろした匿名の卑怯者どもは、次の獲物を探すだけ。
高野連は、なんちゅうアホなんや。
高校も、しかりだ。
子ども達を守ったらんかい!
情けない。
辞退なんか必要ない。
大会が終わってからでも、総括や事実究明はできるやろーに。
イジめられた、と主張する親御さんのお気持ちも、よく分かる。自分の子どもが暴力を受けたとしたら、ワシでも我慢できんと思う。
が、自分の息子や、親である自分が被害を訴えたせいで、連帯責任で甲子園を辞退なんかされたら、ますます辛いではないか。
辞退なんかよりも、双方の認識の相違を穴埋めし、誠意ある対応をしていくことの方が大切だろうに。
このままやったら、このご家族が、ますます学校関係者や他の部員から恨まれるだろーが。
いじめられる、ってのは辛い。
ワシも経験があるから、分かる。
が。
問題はそんな単純じゃないよ。
そんな簡単なこと、分かんねーかな。
なんでこんなに、想像力に欠ける連中が多いんだろう。
オメーら、エホ証(※)か!
と、吠えて。
久々の記事を閉じますね。
※全能のイホバ神を崇拝する、と標榜するカルト教団の信者。善悪二元論による断罪が好きなアブナイ人達。罪名不詳、匿名通報による恣意的裁判で教団資格をキャンセルさせる事が好きな人種。


