『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』ネタバレの詳しいあらすじ(再掲) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2024年6月28日にシリーズ第3作『クワイエット・プレイス DAY1』が公開されるので、参考に2021年6月に公開された当時の『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の「ネタバレの詳しいあらすじ」を再掲載する。

 

監督:ジョン・クラシンスキー  2020年

主な登場人物(俳優)役柄

リー・アボット(ジョン・クラシンスキー)アボット家の父親

エヴリン・アボット(エミリー・ブラント)アボット家の母親。

リーガン・アボット(ミリセント・シモンズ)アボット家の長女。耳が聞こえない。

マーカス・アボット(ノア・ジュープ)アボット家の長男

ボー・アボット(ディーン・ウッドワード)アボット家の次男。

エメット(キリアン・マーフィー)アボット家の知人。

島の長(ジャイモン・フンスー)

桟橋の男(スクート・マクネイリー)

桟橋の少女(アリス・ソフィー・マリコワ)

警察官(オキエリエテ・オナオドワン)

 

 「1日目」リトル・ファールズ町の大通り。信号機が点灯している。

アボット家の父親リーはトラックでやって来て、雑貨店でオレンジと水とお菓子を買う。棚にはスペースシャトルのオモチャも陳列されてあった。テレビでは「先ほど大惨事が起きた。」と報じており、リーガが「何が起きた?」と尋ねると、店主は「爆弾?」と答える。

 リーは野球場に行くと、母親エヴリンと次男ボー、長女リーガンが、先に長男マーカスの応援に来ていた。観客席には知り合いのエメットの家族も来ていた。リーはエメットに「飛び込め」の手話を教える。マーカスの打席の時、上空に火の玉が落下してくる。

試合は中止され、観客は急いで家に帰る。リーガンは父親リーのトラックに乗り、マーカスとボーは母親エヴリンの車に乗る。リーがやって来たパトカーの警官に、何が起こったか聞こうとすると、パトカーが怪物に跳ね飛ばされる。リーは急いでトラックに逃げるが、エンジンが掛からない。

 エヴリンが車を出すと、怪物が襲ってきて街は大混乱になる。

怪物が襲って運転不能になったバスが前方から迫り、急いでバックすると、信号機に衝突して止まる。それを見たリーとリーガンはトラックを降りるが、怪物に襲われ、レストランに逃げ込む。大勢の客も店に逃げ込み、息をひそめる。

店の窓の外には怪物が来る。若い女性の携帯電話の着信音が鳴り、音に反応した怪物が店に入って来て、客を襲う。リーとリーガンは怪物の攻撃を避けながら店内を逃げ、裏口から逃げる。

 エヴリンとマーカスとボーは、ひっくり返ったパトカーの陰に隠れる。リーとリーガンが怪物に追われているのを見た警官が、怪物をショットガンで撃つが効果はなく、警官は怪物に襲われる。

「474日目」物置に隠れた、泣いている赤ん坊とマーカスに、エヴリンが「さあ行こう」と手招きする。

 (タイトル『A QUIET PLACE PART II』)

 エヴリンは赤ん坊を抱いてショットガンを持ち、マーカス、リーガンと家の外に出る。小屋は火事になっている。エヴリンはショットガンをマーカスに渡し、小屋の中に入る。

 リーガンは家に戻り、階段の釘を踏まないようにして地下室に降りると、怪物の死体がある。リーガンはラジオと地図を持ち出す。リーガンはタンクの塔に登り、夜に見えた火の方向がニューヨーク州だと確認する。父の形見の腕時計を見つめる。

 エヴリンは水没している小屋の地下室に入り、赤ん坊を箱に入れると、水中から酸素ボンベを1本拾う。

 アボット一家は、白砂の上を裸足で歩いて家を出る。エヴリンはリュックを背負ってショットガンを持ち、リュックを背負ったリーガンと一緒に赤ん坊が入った箱を持ち、マーカスはラジオと荷物を持ち、森の中の白砂の道を歩く。

白砂が途切れるが、一家は先に進み、煙の方角を目指す。

線路を歩き、トンネルを抜け、町に着く。

  「立ち入り禁止」と書かれた金網のフェンスの破れ目から、一家が工場跡地に入ると、張られたワイヤーにエヴリンが足を引っ掛け、侵入者警報の空き瓶で作った鳴子を鳴らしてしまう。一家は急いで走る。その様子を誰かがライフルのスコープで見ていた。

 先頭を走っていたマーカスが、動物用の罠のトラバサミに足を挟まれる。激しい痛みにマーカスが悲鳴を上げ、エヴリンが手でマーカスの口を塞ぐ。

つられて赤ん坊も泣きだし、リーガンが赤ん坊に酸素マスクを着けて箱に入れ、蓋をする。エヴリンがトラバサミを開いてマーカスの足を抜く。

 音を聞きつけた怪物がやって来る。リーガンがラジオで高周波の雑音を出すと、怪物は苦しみ出して頭の殻を開く。エヴリンが怪物の頭を目がけてショットガンを撃ち、仕留める。リーガンがマーカスに肩を貸し、エヴリンが赤ん坊の入った箱を持って急いで走る。

 廃工場に入ると、覆面をした男がエヴリンの口を手で塞ぎ、怪物が壁にいると示す。4人は急いで工場内を走るが、怪物が追いかけてくる。

 男が地下に通じるダクトの中に入り、3人も続く。男は、マーカス、リーガン、赤ん坊の箱をボイラーに入れ、扉の打掛錠が完全に閉まらないように、錠受けにタオルを噛ませて、自分も中に入る。男は「長居するな。食料や水が無く、助けてやれない。」と話す。男はリーの友人のエメットだった。エヴリンは箱の中の赤ん坊を見せ「お願い」と言う。

 密閉されたボイラー内の酸欠の限界を知らせるタイマーが鳴る。エメットが扉を開けて出て、ウォッカを持って来る。ボイラー内で、エヴリンがウォッカでマーカスの傷の消毒をすると、マーカスは悲鳴を上げる。タイマーが鳴り、エメットがボイラーの扉を開ける。

 エヴリンは赤ん坊を箱に入れ、マーカスはベッドに寝せ、リーガンはマーカスの耳にヘッドホンを掛け、ラジオの雑音を聞かせる。エメットは「床の厚さが90cmあるので、奴らに音は聞こえない。怪物が雑音を聞いて顔を開き、怪物がやられるのを初めて見た。」と話す。エヴリンは「マーカスの骨は無事だが、包帯が足りない。」と話す。エヴリンがエメットの家族の事を聞くと、「息子は死に、妻は1週間後に病気で亡くなった。痛みが激しくて叫ぶので、ここに来たが、救えなかった。」と話す。

 エヴリンが「聞いても良い?合図の炎は夫だったと知っていた?助けに来ようと思った?」と尋ねると、エメットは「いや。生き残った者達の生活は知っている。」と答える。

 マーカスが聞いていたラジオの音が、雑音から音楽に変わり、マーカスが飛び起きる。エメットは「この曲は『ビヨンド・ザ・シー』で4か月前から聞こえている。」と教える。リーガンは「父は聞いていない。」と言うと、エリオットは「父の家は谷にあるので聞こえない。」と教える。リーガンは「父は違う。」と怒る。エリオットは「生き残った人間は危険だ。誰も信用できない。出て行ってくれ。」と言って、地下室から出て行く。

 夜中、リーガンがマーカスを起こして、ボーラーの中で「『ビヨンド・ザ・シー(海を越えて)』を流している場所を調べた。曲名は場所を示し、島にある。線路を歩いて1日で行ける。船を探して島に行き、放送局から怪物が嫌いな雑音を流す。」と作戦を話す。マーカスは「ママが反対する。」と言うが、リーガンは「ママを説得する。パパならやる。」と話す。タイマーが鳴り、2人はボイラーから出る。

 翌朝、マーカスが目を覚ますとリーガンの姿はなく、ラジオに「聞き続けて」とメモがあった。リーガンは無線機とショットガンを持って、1人で線路を歩いていた。

 マーカスから話を聞いたエヴリンが、エメットに「あの子を探して、連れ戻して。あの子は助けを求めに行った。彼がここにいたら、あの子を救おうとする。」と必死で頼む。エメットは納得し、リーガンを連れ戻しに行く。

 リーガンは線路を歩き、「スプリング・クリーク駅」を通過すると、ホームに乗客の荷物や靴が散乱していた。さらに進むと線路に列車が停まっていた。

 リーガンが列車に入ると、ミイラ化した死体が転がっていた。列車の側面には大きな穴が開き、他の列車も破壊されていた。

 車掌席の「救急箱」に手を伸ばしてやっと取ると、車掌の死体が倒れて来て、リーガンは悲鳴を上げる。

 悲鳴を聞きつけた怪物が、列車内に入って来る。リーガンは無線機で雑音を流す。怪物が苦しんで頭の殻を開き、リーガンが頭を目がけてショットガンを撃つが、致命傷にならなかった。リーガンが無線機を持ったまま片腕でショットガンを再装填しようとするが、上手くできない。リーガンが怪物にやられると思った時、エメットがショットガンで怪物の頭を撃つ。

 2人は駅舎に隠れる。エメットは「奴がいなくなるまで隠れて、家に帰ろう。」と説得するが、リーガンは「家って?奥さんを救えなかったでしょ。今なら皆救える。」と決意が固い。結局エメットはリーガンとともに、ラジオ局がある島まで一緒に行くことにする。

 エヴリンが赤ん坊をあやし、箱に入れる。酸素ボンベの残量がわずかになっていた。

 翌朝、リーガンが目覚めると補聴器と無線機が無く、エメットがいなかった。外に出たリーガンが泣いていると、補聴器と無線機を持ったエメットが戻って来て「調査に言っていた。船を見つけた。」と話す。

 朝、エヴリンがハッチを開けて地下室から出ると、マーカスも追おうとする。エヴリンは「数時間で戻る。赤ちゃんを看て。必要な物と痛み止めを取って来る。」と話す。マーカスは地下室に戻る。

 リーガンとエメットは線路から脇道を歩き、橋を渡る。夕方、橋の上から港を見つける。

 エヴリンは拳銃を持って森の中の道を歩き、ボーを喪った橋の向こう側にある、次男ボーと夫リーの墓に来る。エヴリンは墓に結婚指輪を供え、戻る。墓には2人の写真が貼ってあった。

 廃工場では、マーカスが赤ん坊をあやす。マーカスは赤ん坊を箱に入れ、酸素マスクを着けさせて箱を閉める。地下室を出て、階段を上って2階へ行くと、エメットが生活している場所を見つける。奥のカーテンを開けると、エメットの妻のミイラ化した死骸を見つけ、思わずのけぞり、物を倒して音を立てる。マーカスは急いで地下室に戻る。

 夜、リーガンとエメットは港町を進み、桟橋に行く。係留されている1隻のモーターボート「SEA STAR」の係留ロープを外す。

 その時、何者かが動くのに気づき、ショットガンを構え、桟橋の奥に進む。桟橋に少女がうずくまっていたので、エメットが手を差し出すと、少女はエメットの首にロープを掛ける。2人はナイフを持った港町の男達に捕まる。

 エヴリンは町の雑貨店の薬局に行き、薬と包帯を取る。店の奥から2本の酸素ボンベも見つける。

 廃工場に怪物がやって来て、ダクトを壊して地下室に侵入しようとする。マーカスは箱に入れた赤ん坊と、ラジオを持ってボイラーに隠れるが、錠受けにタオルを噛ませるのを忘れて扉を閉める。マーカスが息苦しくなって扉を開けようとするが、開かない。怪物はダクトを壊して落下する。

 エヴリンが廃工場に戻って来る。ダクトが落下する音を聞いて、急いで廃工場に入るが、地下室にはいるダクトが無いので唖然とする。油が垂れて溜まっている所に酸素ボンベを1本置く。

 リーダー格の男が、リーガンをナイフで脅して連れて行こうとする。

 マーカスは酸素ボンベの酸素を、自分と赤ん坊で交互に吸う。

 エヴリンは拳銃を1発撃って怪物を呼ぶ。怪物が油溜まりに来た時、酸素ボンベを拳銃で撃つ。怪物は炎に包まれる。

 エメットはリーガンに手話で「飛び込め」と伝える。エメットはリーガンを連れて行こうとする男に跳びかかり、リーガンは海に飛び込む。男が持ったランプが落ち、桟橋が燃える。物音を聞きつけた怪物がやって来て、男達をなぎ倒す。リーダー格の男がエメットの足にナイフを刺し、エメットは悲鳴を上げ、海に落ちる。エメットの悲鳴を聞いた怪物が、リーダー格の男を襲う。

 ボンベの酸素が少なくなり、赤ん坊は泣き、マーカスは気を失う。

 海に落ちたエメットは、首のロープを必死で外そうとする。桟橋でリーダー格の男が怪物に殺されるのを見る。

 エヴリンはスプリンクラーを作動させて、水が落ちる音で怪物を撹乱する。ハッチをそっと開けて、地下室に入る。ボイラーの扉の打掛錠が完全に閉まっているのを見て、拳銃をテーブルに置き、急いで扉を開ける。マーカスは気を失っていたが、呼びかけると目を覚ます。怪物の音がして、エヴリンもボイラーの中に入って扉を閉める。今度は錠受けにタオルを噛ませる。

 水面に出たエメットは、2匹の怪物が男達を襲っているのを見る。「SEA STAR」に乗っていた怪物が、エメットの水の音に気付いて海に飛び込むが、溺れる。もう1匹の怪物が「SEA STAR」に飛び乗り、船が流される。リーガンは小型船でエメットを引き上げる。

 エメットとリーガンは島の海岸に着く。そこの町の家には明かりが点り、広場で人々が焚火をしていた。島の長は生存所がいた事を歓迎し、エメットとリーガンに食事と服や毛布を与える。島の長は「あの曲を聴いて理解してくれて嬉しい。」と話すと、エメットは「あの娘だ。」と教える。島の長は、耳の聞こえない少女が曲の意味を理解したと驚く。

 島の長は「1日目、ニューヨークにいた。怪物が泳げないと知った州兵が、住民を船に乗せた。人々が桟橋に殺到し、12隻の船のうち出発できたのは2艘だけだった。」とエメットに語る。エメットは「アパラチア山脈から、2日かけて来た。」と話すと、島の長が「助けを求めに来た?」と尋ねる。エメットは補聴器を見せる。

 エメットは補聴器をリーガンに返すと「島の人がやってくれる」と教え、「俺が間違っていた。君が正しい。君はお父さんと同じだ。」と謝る。リーガンは涙ぐむ。

 朝、リーガンが海岸で息子の似顔絵を眺め、連れて来れなかった事を悔やむ。物音がするので見に行くと、桟橋で怪物が乗って流された「SEA STAR」が海岸に漂着していた。

 エメットは急いで集落に戻り、住民に「中に入れ!」と叫ぶ。怪物が次々に住民を襲う。エメットは呆然と立っている男の子を抱いて、島の長の家に連れて行く。島の長は息子と男の子をクローゼットに隠す。

 島の長は車に乗ると、怪物を引き寄せるためにクラクションを鳴らす。エメットとリーガンも島の長の車に乗る。車が走りだすと、怪物が車の後部に取りつき、鋭い爪で屋根を切り裂き、後部座席のリーガンに噛みつこうとする。車は怪物を振り落とし、ラジオ局に着く。

 島の長がラジオ局のシャッターを半分開き、3人は中に入る。島の長がエメットにドアの鍵を渡すと、シャッターの隙間から怪物が島の長を引きずり出す。エメットとリーガンはドアの鍵を開けて、中に入る。怪物は、壁を壊して入って来る。2人は機械の影に隠れる。

 ボイラーの中では、エヴリン、マーカス、赤ん坊の3人が酸素ボンベの酸素を交代で吸う。エヴリンがボイラーの扉をそっと開けると、怪物はいない。

 エメットとリーガンは放送室に向かうと、入口の前に怪物がいた。エヴリンは放送室の窓を開けてそっと入る。

 エヴリンがボイラーの外に出て荷物を取ると、ダクトの中に怪物がいた。エヴリンは急いでボイラーの中に入る。

 レコードを流している部屋のドアをリーガンが開けると、蝶番がきしんで音を出す。それに気づいた怪物がリーガンに向かう。エメットはリーガンの所に走るが、怪物がエメットの足を引っ掻き、倒れる。エメットはドアを外から閉める。

 エヴリンがボイラーの扉を閉めようとすると、怪物が扉を開ける。怪物はボイラーの入口から手を伸ばし、エヴリンが足を引っ掛かれる。

 リーガンは補聴器を外し、入口のドアを開けるとスピーカーをオンにする。怪物が音楽を流すスピーカーに近づくと、リーガンはレコードの音を拾っていたマイクに補聴器を付け、高周波の雑音を流す。怪物が苦しみ、頭の殻を開ける。

 ボイラーの中で、ヘッドホンでラジオを聞いていたマーカスは、放送が曲から高周波の雑音に変わった事に気付く。マーカスは音量を最大にしたラジオを手に持って怪物に近づくと、怪物は苦しみ、頭の殻を開ける。

 リーガンは怪物に近づき、マイクスタンドの鉄パイプで怪物の頭を殴る。怪物は倒れる。

 マーカスはテーブルの上の拳銃を持つと、怪物の頭を撃つ。怪物は倒れる。

 マイクが補聴器の雑音を放送していた。

 (エンドクレジット)

(写真は「IMDb」「映画com」より)