『クワイエット・プレイス』ネタバレの感想 音で襲う怪物が本当に怖いが、弱さに唖然(再々掲) | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2024年6月28日(金)よりシリーズ第3作『クワイエット・プレイス DAY1』が公開されるので、参考のため2018年9月に公開された第1作『クワイエット・プレイス』の「ネタバレの感想」の記事を再々掲載する。

イメージ 1

 3/5 ☆☆☆★★

 怖いと評判なので「ソラリス」で見た。

 音を立ててはいけないと言うアイデアが良く、本当に怖い。音を出すと怪物が襲ってくるので、登場人物たちは極力音を出さないように生活しており、最初から最後まで緊張の連続であった。二男が音の出るオモチャを起動させ、父親が駆け寄るのも間に合わず、早くも怪物に襲われるのはショックだった。暗闇の畑の中で怪物の音がするが、どこにいるか分からないのも怖い。怪物が家の1階に侵入し、いつ地下室に降りてくるか、スリル満点だった。特に母親が足で釘を踏み抜き、悲鳴を必死でこらえる場面は非常に痛そう。さらにバスタブの中で、足の痛みと陣痛を我慢しながら出産を迎えるが、怪物がすぐ近くにやって来る場面は、息をするのを忘れるほど緊張した。赤ちゃんを抱いた母親に怪物が近づく場面では、赤ちゃんの泣き声を止めるため、母親が赤ちゃんを殺すのではないかとハラハラした。

 しかし、最後に母親の銃の1発であっけなく怪物が死ぬのには、あまりの怪物の弱さに呆気にとられた。最後の落ちで今までのスリルがぶち壊しだ。だったら、最初から怪物を銃で殺せば良いのでは。せめて、怪物は銃では殺せない設定にしてほしかった。あんなに弱い怪物に軍が全滅したの?

 父親が死ぬ場面だって、斧を持っているので、大声をあげて怪物が襲って来た瞬間、斧で戦うのかと思ったら、怪物が襲ってくる前に斧を投げ捨てたのはなぜ??

 何で裸足なの?音を立てないようにしているらしいが、ガラス片やトゲを踏んだら痛いだろうと心配していたら、案の定、もっと痛い釘を踏んじゃうし。道路にまかれた白い砂のようなものは、足音を立てなくするものらしいので、裸足の必要はないのでは?

 その白砂はどこから持って来たの?リュックから白砂を出して線を引く場面があったが、せいぜい1mくらいだろう。町から家まで何kmも線を引くのには、どれだけの量が必要なの?

 事件発生から470日以上たつので、明らかに事件後に妊娠したのだが、なぜ妊娠したの?生まれた赤ちゃんは泣かさずに、どう育てるつもりだったの?まさか常に眠らせるつもりだったの?

 地下室にマットレスを被せたくらいで防音になるの?ビルの地下室や、ピアノ室みたいに防音がしっかりした部屋に住めばいいのでは。それとも、音がかき消される川辺や滝の傍に住めばいいのでは?

 地下室に水が侵入してくるが、その水はどこから来たの?

 音を立てるとすぐ怪物がやって来るが、そんなに足が速いの?怪物の弱点が可聴領域外の音らしいが、怪物は音に非常に敏感なので、可聴域でも大音量で音を出したら、大打撃を与えるのでは?

 電気はどこで発電しているの?食事の煮炊きはどうやってするの?水はどうやって確保するの?音を立てずに風呂に入るの?などなど、考え始めたらきりがない。

 音を立ててはいけないアイデアは良く、音を出すと襲ってくる怪物は確かに怖いが、突っ込みどころ満載の映画で、がっかりした。評価は「3」である。原題は『A QUIET PLACE』「静かな場所」。