『ミッション:インポッシブルⅢ』ネタバレの感想 アクションの連続とイーサンの夫婦愛に感動 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 4/5 ☆☆☆☆★

 前作『ミッション・インポッシブル2』(2000年)の続編である。イーサンは看護師のジュリアと結婚するが、IMFの職員が民間人と結婚して大丈夫なの?と思ったら、出張の連続でジュリアは不信感を持つし、デイヴィアンに誘拐されるし、やはり迷惑かけ放題である。

 リンジー救出作戦はなかなかスリルあった。廃工場へ侵入してリンジーを救出するが、リンジーは優等生だけあって射撃が上手い。イーサン達はヘリで脱出するが、敵のヘリが攻撃してくるなど、目まぐるしく攻撃が続く。さらに敵ヘリの攻撃中に、リンジーの脳の中の超小型爆弾の回路を電気ショックで焼き切ろうとするが、充電に時間がかかり、リンジーは死亡する。非常にハラハラドキドキの展開であった。

 リンジーの脳内の小型爆弾の回路を電気ショックで焼き切ると言うが、端子と端子の間に電流が流れるので、リンジーの頭に電流を流すつもりだったのか?爆弾の回路より、リンジーの脳細胞の方が焼き切れる気がする。最後のイーサンも同様である。

 イーサンが、バチカン市国の高い城壁を越えて侵入する方法が面白い。城壁の頂上から降りるときは、ワイヤーで吊るされて、地面ぎりぎりで止まる。ワイヤーで地面ぎりぎりに降下するのは、1作目も2作目でもやり、もはやイーサンの得意技と言うべきかも。

 本シリーズは、毎回本人そっくりのマスクに感心するが、デイヴィアンのマスクを3Dプリンターの様な装置で即時に製作していたとは感心した。基本の発音の文章を本人に読ませて、そっくりに声を合成するのも感心した。しかし、完成までが長いし、本人が文章を読まなかったらどうするの?

 何と、リンジーから「ブラッセル局長とデイヴィアンは通じている」と言う情報が届く。それを裏付けるかのように、護送の情報が漏れたらしく、敵集団の奇襲でデイヴィアンが奪われる。

イーサンはジュリアを誘拐され、デイヴィアンより48時間以内にラビットフットを盗んでくるように言われる。イーサンは上海の、隣の高いビルから振り子の原理で、ヘンシャン・ルー・ビルの屋上に飛びつく。ところが斜面になっている屋上を滑り落ち、転落しそうになるのがスリルあった。

 低い位置からのパラシュート降下は、落下速度が速くスリルある。さらに車通りが多い道に降下し、イーサンが車に轢かれそうになりながら、ラビットフットを拾うのもハラハラした。

 デイヴィアンに捕まったイーサンが目を覚ますと、拘束されたジュリアがいる。映画冒頭の場面はこれだった。デイヴィアンはジュリアを射殺する。何という事だ、と思ったら、殺した女性はデイヴィアンの秘書だった。ジュリアでなくて一安心したが、何で秘書を変装させて殺す必要があったの?

 裏切者はマスグレイブだった。よく考えれば、犯人は一番怪しくない人物の鉄則通りだった。マスグレイブがイーサンに協力的だったのは、ラビットフットを入手するためだったのか。

 さて、イーサンは脳内の爆弾の回路を電気ショックで焼き切ろうとする。リンジーの時は失敗したので、今度は成功するかドキドキする。でも、電圧は適当でいいの?ジュリアが泣きながら心肺蘇生法をする場面は、もらい泣きした。さすが看護師だけあって蘇生に成功。愛の力?さらにジュリアは、銃を撃つのは初めてなのに、2人も射殺するとは頼もしい。腕が良さそうなのでIMFの諜報員に迎えたら?

 イーサンとジュリアには、ずっと仲睦まじくいてほしいと願う。でも、第2作『M:I2』(2000年)であんなに愛していたナイアと別れたの?それに第4作『M:Iゴースト・プロトコル』(2011年)では、ジュリアとは別れたらしい。ルーサーが言うようにスパイの夫婦生活は長続きしないのか。

 このようにアクションの連続と、イーサンの部下や妻を思う人間性や夫婦愛を描いているのに感動した。J・J・エイブラムス監督は、これが長編映画初監督とは思えない。評価は「4」である。

 原題は『MISSION:IMPOSSIBLE III』で、「不可能任務3」の意味。