『マッドマックス:フュリオサ』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:ジョージ・ミラー 2024年

主な登場人物(俳優)役柄

フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)後の砦の警護副隊長。

少女時代のフュリオサ(アリーラ・ブラウン)「緑の地」に住む少女。

メリー・ジャバサ(チャーリー・フレイザー)フュリオサの母。

ディメンタス(クリス・ヘムズワース)バイク集団を率いる男。

歴史の男(ジョージ・シェフツォフ)賢者。ディメンタスの部下。

リズデール・ペル(ラッキー・ヒューム)片目のディメンタスの部下。

オーガニック・メカニック(アンガス・サンプソン)ディメンタスの生体整備士。

イモータン・ジョー(ラッキー・ヒューム)砦の当主。

人喰い将軍(ジョン・ハワード)イモータン・ジョーの腹心。

ジャック(トム・バーク)砦の警護隊長。

リクタス・エレクタス(ネイサン・ジョーンズ)イモータン・ジョーの末息子。

スクロータス(ジョシュ・ヘルマン)イモータン・ジョーの三男。

武器将軍(リー・ペリー)イモータン・ジョーの仲間。バレットファームの当主。

ガスタウンの守護者(ピーター・スティーブンス)ガスタウンの当主

 

 「まさに世紀末。人類は暴力に支配された」

(タイトル『FURIOSA: A MAD MAX SAGA』)

 賢者「ならず者が汚染して朽ち果てて行くこの世界で、その狂気に立ちはだかろうとしたのだ」。

 〔1.到達不可能極〕

 砂漠の中の「緑の地」で少女のフュリオサとバルキリーが果実を摘んでいると、森の中にバイクの男達を見つける。男達は馬を殺し、その肉を持ち帰ろうとしていた。フュリオサはこっそり近づき、バイクの燃料パイプを切ろうとして、男に見つかる。フュリオサは逃げながら笛を吹く。男達は縛ったフュリオサをバイクに乗せて逃走する。

 笛の音に気づいた〈鉄馬の女たち(ババリーニ)〉のリーダーでフュリオサの母親のメリー・ジャバサは武器を持って、女性と馬に乗って追う。女性が1人のバイクの男を狙撃し、メリーがもう一人のバイクの男をナイフで殺す。

 メリーは死んだ男のバイクに乗る。女性が「我らの地を誰にも知らせる事は出来ない」と言ってメリーに銃と種を渡し、「種を植えて『緑の地』を守って」と伝える。

 もう1人のバイクの男がメリーに狙撃される。他の男は死んだ男のバイクのタイヤと燃料タンク持ち去る。目覚めたフュリオサは、バイクの燃料パイプを歯で噛む。 

 メリーは死んだ男のバイクに自分のバイクのタイヤを付け替え、新しいバイクで男達を追跡する。

 フュリオサがパイプに穴を開けたバイクが、燃料切れで止まる。もう1台のバイクから死んだ男の燃料タンクを取る。男はフュリオサに「追いかけてくるのは誰だ?」と聞く。フュリオサはナイフでロープを切って逃げるが、すぐに捕まる。

 メリーは砂丘の上から1人の男を狙撃し、フュリオサが乗せられたバイクの後輪を撃つが、バイクはバイク集団の中に逃げ込む。フュリオサを見たリズデール・ベルが「どこから連れて来た」と聞くが、男は「ディメンタスにだけ話す」と言う。フュリオサは走行中のバイクから飛び降り、ロープの端をタイヤに巻き付け、男は首に掛けたロープで絞められる。

 リズデールがディメンタスにフュリオサを連れて行き「俺が捕まえた」と言う。生体整備士がフュリオサを調べると、栄養状態が良かった。ディメンタスは「どこで暮らしていた?」と聞くがフュリオサは答えない。ディメンタスは「言わなくていい。明日家に帰してやる」と言う。

 テントの中で女がフュリオサの世話をする。メリーが見張りの男をスリングショット(パチンコ)で殺し、女も狙う。女は「私も母親。誰にも言わない」と命乞いするので、メリーは助ける。

 バイクでメリーとフュリオサが逃げ出すと、女が知らせ、男が銃を撃つ。メリーは背中をケガする。バイクの男達が追って来るので、メリーはフュリオサに種を渡し「何があろうと、どれだけ時間が掛かろうと、約束して。必ず家に帰ると。種を植えて『緑の地』を守って。星と共にあれ」と言って、フュリオサをバイクに乗せて送る。

 メリーは岩と岩の間を通って来るバイクの男達を狙撃する。バイク集団は岩を回って、メリーを挟み撃ちにして捕まえる。

 フュリオサは磔になった母の元に戻り、ディメンタス達に捉まる。ディメンタスはフュリオサの目をこじ開け「お前はどこから来た。教えたら助ける」と言って、メリーが殺される姿を見させる。

 〔2.荒れ果てた地の教訓〕

 逃亡を図った数台のバイクと車が、ディメンタス軍団に捉まる。檻の中でフュリオサと賢者が見ていると、ディメンタスは「見たくなければ見なくていい」といって、彼の息子の形見だと言うクマの縫いぐるみをフュリオサに挙げる。ディメンタスは首謀者の男の手足と首に鎖を付け、部下に5台のバイクで引かせて千切れさせる。

 夜、ディメンタスはトカゲの肉と人の血で作ったソーセージを食べる。

 移動中の檻の中で、賢者がフュリオサに「私が字を教えよう。役に立つ人間になれば、ディメンタスは面倒を見てくれる」と話す。夜、フェリオサは寝ている賢者の刺青用のペンで、家に帰る目印の星座の刺青を左腕に彫る。

 ディメンタスは3台のバイクで引いた「チャリオット」に乗り、バイク軍団が移動する。赤い信号弾を見つけ、ディメンタス達が向かうと、頭がおかしいウォー・ボーイがいた。ディメンタスが「俺たちは実り多き地を探している」と言うと、ウォー・ボーイは「砦(シタデル)にも水や野菜や何でもある」と教える。

 バイク軍団は砦に行く。一般民は穴の中に隠れる。ディメンタスがマイクで「この砦は俺の物になる。お前達のボスを差し出せ」と演説する。イモータン・ジョーと人食い男爵が岩壁に姿を現し、人食い男爵が「命知らずのウォー・ボーイが972人いる。一人選べ」と言う。ディメンタスの部下のスメッグが適当に選ぶと、そのウォー・ボーイは口に銀のスプレーを吹き掛け、2本の爆薬が付いた槍を持って、岩と岩を結ぶ橋から飛び降り爆死する。人食い男爵は「彼らは死んで英雄になる。のこのこやって来たのが間違いだ。お前たちを皆殺しにする」と宣言する。

 ウォー・ボーイ達は爆薬が付いた槍を端から投げて爆発させ、クレーンでバイクを吊り上げて攻撃する。フュリオサが乗った檻も吊り上げられ、フュリオサが一般民に連れ去られようとする。ディメンタスがフュリオサを助けてチャリオットに乗せ,バイク軍団は退散する。

 〔ガスタウン。荒れ果てた地の第2の拠点〕

 ディメンタス達はガスタウン(精油都市)を見つける。砦は水と食料を与える代わりに、ガスタウンからガソリンを得ていた。

 ガスタウンから出て来たタンクローリーをバイク軍団が襲い、ドラム缶のガソリンを盗む。ディメンタスは10人の部下を上半身裸にして、白い粘土を体に塗らせる。

 奪ったタンクローリーに偽のウォー・ボーイを乗せ、バイク軍団が攻撃する振りをしてガスタウンに戻らせる。ガスタウンの門番がそれを見つけ、当主に連絡する。当主は何かおかしいと感じ、門を開けさせない。そこでディメンタスは本気で攻撃し、偽ウォー・ボーイを殺す。門番が門を開け、タンクローリーを入れる。ガスタウンに潜入したタンクローリーの中からディメンタスの部下達が出てきて、門番を脅し、門を開けさせる。

 砦に上がろうとしたプラットホームに、スメッグが「ディメンタスが話し合いたいと言っている」と言って、箱を投げ入れる。箱の中にはガスタウンの当主の指が入っていた。

 イモータン・ジョーは砦でディメンタス達と話し合いを行う。リズデールがガスタウンに仕掛けた起爆装置を出して、暗証番号を知っているのはディメンタスだと言う。ディメンタスはガスタウンの当主の後頭部に銛を突きつけながら、イモータン・ジョーに「水と食料2に対して、ガソリン1」と交渉する。イモータンは「水を3分の1増やし、食料を4分の1増やす。ウォー・タンクで届ける」と約束する。ディメンタスはガスタウンの当主を誤って銛で刺し殺すが、爆弾を解除する。

 イモータンはフュリオサを見つけて「誰だ?」と聞く。ディメンタスは「娘のリトルDだ」と答える。イモータンはフュリオサに「この男は父親か?」と聞くと、フュリオサは「違う、私の母を殺した」と答える。イモータンはフュリオサと生体整備士を砦で預かり「断ったら戦争だ」と言う。ディメンタスも「約束を守れ。俺もガスタウンを守る」と同盟を結ぶ。

 イモータンはフュリオサを金庫の扉を開けて中に連れて行くと、温室のような部屋に沢山のイモータンの子産み女達がいた。女性の一人がイモータンの子を出産するが、頭が1つで体が2つの奇形だった。イモータンの末息子のリクタスが、フュリオサの鈴が付いた髪を気に入る。

  夜、フュリオサは髪を切ってレースに蝋で張り付けてカツラを作る。夜中、寝ているフュリオサをリクタスが連れ去り、自室に連れて行く。リクタスがフュリオサの髪の毛を触ると、フュリ  オサはカツラを置いて逃げだす。リクタスが追いかけるが見失う。フュリオサはパイプの下に隠れていた。

 リクタスが投げたカツラは崖の途中の小枝に引っ掛かる。小枝が成長する。

 フュリオサは声を出すと女だとばれるので話さず、ウォー・ボーイとして生きていた。数本の鎖でトラックを下ろす作業中に鎖が外れる。体が小さいフュリオサが指名されて、ロープでトラックに飛び移り、鎖を固定する。この功績が認められ、イモータンの三男スクロータスからドッグマン(クレーン係の見習い)に任命される。

 〔3.潜伏〕

 フュリオサ達ウォー・ボーイは車の改造工場に配当され、ウォー・タンクを製造する。警備隊長のジャックがやって来て、エンジンをかける。ウォー・タンクが完成する。フュリオサはウォー・タンクの下部にジャガイモを隠す。警備副隊長は「でかくて速い、最強だ」と言う。

 ジャックがウォー・タンクを運転していると、ディメンタスから離反したオクトボス達に襲撃される。バイクに引かれたパラグライダーの男が、上空から爆薬付の銛を投げる。パラグライダーの男がロープをウォー・タンクに取り付ける。ウォー・ボーイがロープを持って飛び降り、パラグライダーを落とす。

 バイクがウォー・タンクの下に巻き込まれ、燃料ホースが破損し、ウォー・タンクの速度が落ちる。車体の下にいたフュリオサが、引っ掛かったバイクを外そうとする。警備副隊長が床板を開けて車体の下に出て、短いホースを繋いで修理しようとする。再び別のパラグライダーやモーターパラグライダーから攻撃が始まる。爆発に巻き込まれた副隊長が車体下から落ち、フュリオサに短いパイプを渡すと、バイクと共に後方に去って行く。

 襲撃者がウォー・タンクの車体下に導火線付きの爆弾を仕掛ける。それを見たフュリオサは導火線を切り、爆弾を外す。フュリオサは短いパイプを繋いで修理を完了させる。

 襲撃者は車体上部に侵入する。ラジエターのキャップが外れ、蒸気が噴き出す。フュリオサは爆弾に火を点け、ウォー・ボーイが受け取って襲撃者の車に飛び込み爆破する。フュリオサはヘルメットをラジエターの穴に被せる。フュリオサの長い髪が見え、ジャックに女だとばれる。

 モーターグライダーが爆弾を落としてウォー・タンクを攻撃する。フュリオサはコンボを操作してモーターグライダーを破壊する。パラセールで飛んだバイクが攻撃してきて、フュリオサは銛を撃ち込む。フュリオサはウォー・タンクの後部のボミー・ノッカーを作動して、5本の鎖に付いた回転する鉄球でバイクを粉砕する。

 フュリオサはジャックに銃を突き付け、車を止めるように命じる。ジャックは急ブレーキをかけ、フュリオサをウォー・タンクから落として先に行く。フュリオサが荒野の道を一人で反対側に歩いていると、ジャックが戻って来て「どこに行くつもりだった?砦から逃げても捕まる。行くのは最悪。お前と組もうと思っていた。生き方を教える。狂った地で生き残ったら、約束の地 へ行けば良い」と話す。フュリオサは納得する。

 〔4.故郷へ〕

 フュリオサは母の「星と共にあれ」の言葉を思い出し、腕に彫った星図を眺める。

警備隊長のジャックがウォー・タンクを運転し、副隊長のフュリオサは助手席に乗って、弾薬畑〈バレットファーム〉に着く。

 〔弾薬畑〈バレットファーム〉荒れ果てた地の第3の拠点〕

 ウォー・ボーイが野菜を運び出し、ウォー・タンクにガソリンを補給する。バレットファームの当主の武器将軍がジャックに「ディメンタスの支配力が落ち、このままではガスタウンが滅びる」と教える。ジャックは頼んでいたショットガンを貰う。荷物を積み終わり、出発する。

 ジャックはフュリオサにショットガンを贈り「よく耐えた。どこにでも行け。食料、水、車、全部やる。俺が準備を手伝う。2日くれ」と話す。

 夜中、フュリオサが目覚めるとジャックがいた。

 ガスタウンにジャックとフュリオサが運転するウォー・タンクが着き、ディメンタスが迎える。民衆が騒ぎ、ウォー・タンクが持って来た食料を奪おうとする。ディメンタスはジャックに「3日後に砦で3者の首脳会談を行う」と伝える。

 民集が暴徒化し、ディメンタスはガソリンを補給しないですぐに帰った方が良いと言い、ウォー・タンクを先導する。民衆がウォー・タンクを襲うが、ウォー・タンクは門から外に出る。ジャックがフュリオサの肩に刺さった鉄棒を引き抜く。

 砦に帰ったジャックとフュリオサから話を聞いた人食い将軍は、手ぶらで帰ってきた事を怒る。イモータンは、バレットファームから弾薬をかき集め、ガスタウンを攻撃するように命じる。

 ジャックは岩棚でフュリオサの肩の傷を縫う。ジャックはフュリオサの左腕を見て「これは故郷に帰る目印か?」と聞き、自分の両親も戦士だった話をし「俺が力になる」と話す。フュリオサは髪の中から種を出し「一緒に来て」と頼む。

 道の途中でジャックはウォー・タンクを止め、改造車バリアントにバイクと食糧、水を積み、フュリオサが運転するように指示し、ウォー・タンクの運転をウォー・ボーイにさせる。         

 バレットファームに着くと誰もいない。野良犬が人間の足を咥えているのを見て、ジャックは脱出を支持するが、ウォー・タンクが襲撃される。フュリオサのバリアントは脱出に成功するが、もう一台は閉まる柵に潰される。

 ジャックはディメンタス軍団と銃撃戦になり、フュリオサは柵の外から射撃してジャックを援護する。ディメンタス軍団はフュリオサを火炎放射器で攻撃するが、フュリオサは柵の陰に隠れる。ジャックはウォー・タンクを運転手して脱出を試みる。

 フュリオサは柵の中に入り、柱に隠れたディメンタスを狙撃しようとする。ディメンタスは部下を盾にしてロケット砲を撃ち、フュリオサは吹き飛ばされる。ジャックはディメンタスが隠れている柱の土台にウォー・タンクを衝突させ、柱を壊す。

 土砂の中からフュリオサが這い出し、バイクでウォー・タンクに向かう。ウォー・タンクはクレーンの横棒に捕まり、崖から落とされそうになる。フュリオサがロープを投げ、それを掴んだジャックをバイクで引き上げる。

 フュリオサとジャックはバイクで門まで行き、門の外のバリアントに乗って逃げる。フュリオサはジャックに故郷の「緑の地」に行くと教える。

 部下に助けられたディメンタスは、モンスタートラック「シックス・フット」で門に体当たりして柵を壊し、フュリオサ達を追う。

 フュリオサのバリアントは岩山を迂回して進む。ディメンタスはシックス・フットで岩山を上って近道し、フュリオサ達の車に追いつく。フュリオサの車は砂を巻き上げ目くらましするが、すぐに見つかる。シックス・フットはバリアントに体当たりし、フュリオサは左腕をシックス・フットのタイヤに挟まれ、千切れかかる。バリアントは横転する。

 ディメンタスは、ひっくり返ったバリアントからフュリオサとジャックを引きずり出す。ディメンタスは「バレットファームとガスタウンを手に入れ、砦を支配するつもりだ」と言う。フュリオサは左手を鎖で繋がれる。ディメンタスはジャックを部下のバイクに繋いで引きずり回し、犬に食い殺させる。

 ディメンタスが気付くと、フュリオサは左腕を切断して、バイクで逃走していた。ディメンタスがシックス・フットで追いかけると、タイヤが外れる。フュリオサはバイクで岩山を上り、追っ手を振り切って逃走する。

 フュリオサがバイクを乗り捨て、歩いて砦に向かう。その様子を岩山の上からV8インターセプターの脇でマックス・ロカタンスキーが見ていた。

 フュリオサが目覚めると、死肉に湧いた蛆を採っている老婆の穴にいた。フュリオサは逃げ出だし、砦に上がるプラットホームに「私は警備副隊長フュリオサだ」と言って乗る。

 イモータンが望遠鏡で見ると、ガスタウンから煙が上がっていた。スクロータスは、このチャンスにガスタウンを攻撃しようとイモータンに提案する。フュリオサがイモータンの元に来て、ディメンタスがバレットファームを占拠したと報告する。そして煙はガスタウンにおびき出す罠で、行けば警備が手薄になった砦をディメンタスが攻撃すると警告する。イモータンは「ガスタウンに行ったと見せかける」の作戦を決断する。

 ディメンタス軍団は、砂煙が上がらないように水を撒きながら窪地の道(川の跡?)を進んでいた。見張りの部下が沢山の砂煙を見つけ、ディメンタスはイモータンがガスタウンに向かっていると思い、マイクで「決戦の時が来た。砦に行くぞ」と砦攻撃を宣言する。

 イモータンの部下の車数台が地面を引っ掻いて、派手に砂煙を出していた。ディメンタス軍団がやって来るのを望遠鏡で見た人食い将軍は、赤と黒の信号弾を打ち上げさせ、囮の車を引き返させる。人食い将軍は作戦盤上に模型を置く。賢者は歴史上有名な戦争名を語り、荒れ果てた地の「40日戦争」が始まったと語る。

 フュリオサは作業場に行き、義手を作って左腕に装着する。髪の中から種を取って口に入れる。髪の毛を切って坊主頭にする。

 フュリオサが車の製造所で「車がいる」と言うと、仲間が「一台だけある」と教える。車のタイヤが1本なかったが、棒で車体を浮かせ、フュリオサが運転して戦場に行く。

 戦場ではウォー・ボーイ達がスクロータス専用の車両クランキー・ブラックを組み立てており、フュリオサの車のタイヤをクランキー・ブラックに取り付ける。フュリオサはクランキー・ブラックを奪ってディメンタスを追う。それを見た賢者は「あれは暗黒の天使。『ヨハネの黙示録』の第5の騎士だ」と呟く。

 〔5.復讐の彼方〕

 逃走しているディメンタス軍団のバイクが次々に狙撃される。ディメンタスが望遠鏡で見ると、1台の車が来る。ディメンタスは分かれて逃げるように部下に指示する。 

 フュリオサはチャリオットを追うと、スメッグが乗っていた。スメッグは砂地獄に落ちる。フュリオサは砂丘の上からライフルの望遠鏡で探すと、リズデールがモトクロス集団のイワオニ族に襲われていた。

 ディメンタスは砂嵐に突っ込む。バイクに布を張ったテントで野営していたディメンタスが目を覚ますと、水袋が切られ、バイクのタイヤが外され、拳銃の弾が抜かれていた。ディメンタスはフュリオサに「寝ている間に殺せたのに、恨みか?復讐か?」と話しかける。

 ディメンタスが走って逃げると、フュリオサがクランキー・ブラックで追いかける。フュリオサが「私を覚えている?」と聞くと、ディメンタスは覚えておらず、隙を見てフュリオサの足のナイフを奪うが、柄だけだった。

 フュリオサはディメンタスを鎖で縛り、15年前に母を殺された話をするが、ディメンタスは覚えていないので激怒して殴る。ディメンタスは「処刑するなら後ろから撃て」と言うが、フュリオサは殴り続ける。ディメンタスは「俺を殺しても母は戻らない。復讐を果たしたら自分と同じになる」と語る。

 ディメンタスは気を失ったふりをして倒れる。フュリオサがディメンタスの鎖を義手で切って縫いぐるみを取ると、ディメンタスはやっと相手がリトルDだと気づく。ディメンタスは「お前は俺に似ている」と言う。

 賢者は「その後、ディメンタスをどう殺したのかは謎のままだった。それはフュリオサを畏怖の対象にするのには十分で、撃ち殺した以外にも様々な殺害方法を行なったと噂されていた」と語る。さらに賢者は「本当はディメンタスが生きていた。フュリオサはジャックと密会していた場所でディメンタスを生かしたまま、隠していた果実の種の苗床にして木を生やし、復讐を果たしていた」と語る。

 最初の果実をフュリオサはイモータンの5人のワイブズに持って来る。フュリオサはワイブズをウォー・タンクに隠す。

 (エンドクレジット。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で、砦から逃亡するフュリオサが運転する5人のワイブズを乗せたウォー・タンクを、イモータンの部下達が襲撃する)

 鳥の頭蓋骨のボブルヘッドが映る。

(写真は「IMDb」「映画com」より)