『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』ネタバレの詳しいあらすじ(改訂) | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2024年5月31日に「金曜ロードショー」で『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』が放映される。そこで2022年8月の公開当時に「ネタバレの詳しいあらすじ」を掲載したが、その後DVDで見直して改訂したので掲載する。

監督:コリン・トレボロウ 2022年

主な登場人物(俳優)役柄。登場回。『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』をJP、JWと表記。

【恐竜保護側】

オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)元恐竜監視員。JW1・JW2。

クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)恐竜保護グループDPGのリーダー。JW1・JW2。

メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)ロックウッド卿の娘のクローン人間。JW2。

アラン・グラント(サム・ニール)古生物学者。JP1・JP3。

エリー・サトラー(ローラ・ダーン)古植物学者。JP1・JP3。

イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)数学者。JP1・JP2・JW2。

【バイオシン社】

ルイス・ドジスン(キャンベル・スコット)バイオシン社のCEO。遺伝学者。JP1。

ラムジー・コール(ママドゥ・アティエ)バイオシン社の広報部長。

ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)恐竜を作った遺伝学者。JP1・JW1・JW2。

【恐竜密売市場】

ソヨナ・サントス(ディーチェン・ラックマン)マルタ島を拠点に恐竜密売の闇市場を牛耳る女。

レイン・デラコート(スコット・ヘイズ)サントスの部下で、現在指名手配中の密猟者。

ケイラ・ワッツ(ディワンダ・ワイズ)元空軍パイロット。現在は密輸業に加担している。

【CIA】

フランクリン・ウェブ(ジャスティス・スミス)元DPGのITエンジニア。JW2。

ジア・ロドリゲス(ダニエラ・ピネダ)元DPGの獣医師。JW2。

バリー・センベーヌ(オマール・シー)捜査官。元ヴェロキラプトルの訓練担当。JW1。

【その他】

シャーロット・ロックウッド(エルヴァ・トリル)ベンジャミン・ロックウッドの娘。遺伝学者。

 

〔ベーリング海。アラスカ西方130km〕漁船が蟹の入った籠を引き上げようとすると、モササウルスが籠に噛みつき、漁船が転覆する。

 報道番組『恐竜と共存する世界』でキャスターが「恐竜が原因の死亡事故は過去1年間に37件。ジラシック・パークの惨事から30年、人類は恐竜との共存を今も模索中。イスラ・ヌブラル島の火山大爆発後、救出された恐竜がロックウッド邸から逃げ出した。大型肉食恐竜はほぼ捕獲されたが、多くの恐竜はビッグ・ロック国立公園に逃げ込んだが、一部は問題を起こしている。恐竜の闇取引も行われている。米国議会は恐竜の保獲権を遺伝子企業のバイオシン社に委ねた。ドジスンCEOはイタリアのドロミーティ山脈に恐竜のサンクチュアリ(保護区)を作り、恐竜の遺伝子を医療に利用する研究を行っている。ベンジャミン・ロックウッドの孫メイジーは、彼の娘シャーロットのクローンだと言われ、行方不明である。我々は蘇らせた恐竜に責任を取るべきか、彼ら自身に委ねるか?」

 (ロゴマーク)

  〔ネバダ州。ソー・リッジ牧畜産業〕クレアとジアが門を破り、畜舎に侵入する。違法な恐竜の繁殖が行われ、シノケラトプスの幼体が檻に閉じ込められて飼育されていた。クレアは、衰弱した1頭のナーストケラトプスの幼体を持ち出す。2人はフランクリンが運転するワゴン車にナーストケラトプスを乗せるが、牧場主に見つかって角竜の飼育場に逃げる。ジアとフランクリンは、危険な仕事は続けられないと言う。

 〔シエラネバダ山脈〕雪原で馬に乗ったオーウェン逹が、保護区に帰すためパラサウロロフスの群れを追う。オーウェンは1頭を投げ縄で捕獲に成功する。その様子をデラコート逹が見ていた。

 小屋の前にいたメイジーは、物音を聞いて自転車で橋を渡り、製材所に行く。メイジーの助言を受けた作業員が、2頭の巨大なアパトサウルスを発煙筒で誘導して森へ帰す。

 メイジーが家に帰ると、クレアが橋を越えて出かけないように注意する。メイジーは行動を制限されているのを不満に思い「私は人間じゃないし」と文句を言う。

 オーウェンとクレアは14歳のメイジーの養父母になり、一緒に住んでいた。近くの森ではヴェロキラプトルのブルーが廃バスを巣にして、子供と生活していた。ブルーは子供に狩りの仕方を教え、子供がウサギを横取りしたオオカミを襲う。

 夜、焚火の前でオーウェンが、メイジーが町に行った事を注意すると、メイジーは「自由が欲しい」と怒って家に入る。オーウェンは「奴らに見つかると連れていかれる」と心配する。クレアは「あの子は自分が何者か知りたがっている」と話す。メイジーは祖父のアルバムの、少女時代の母の写真を眺める。

 オーウェンを付けたデラコート逹は、ブルーと彼の家とメイジーも見つける。

 〔ウエストテキサス州〕農場で2人の子供が、体長50cm近い巨大イナゴの大群に襲われ、小屋に逃げ込む。子供達は小屋の板壁に体当たりして入って来た1匹のイナゴを生け捕りにする。

 古植物学者のエリー・サトラー博士が農場に調査に来る。中西部では60の農場がイナゴの被害に遭っていたが、バイオシン社から種を買ったコーン畑は無事だった。

 〔ユタ州〕エリーは、化石を発掘中の古生物学者アラン・グラント博士と久しぶりに会う。エリーの2人の子供は大学生になり、マークと離婚し研究に復活していた。彼女は捕獲した白亜紀の遺伝子を持つ巨大イナゴを見せ、このままイナゴが広がれば食糧危機が起きると説明する。エリーは、バイオシン社が自社の作物を売るために、イナゴの遺伝子に手を加えたと推測していた。バイオシン社の関与を立証するため、保護区の研究所からイナゴのDNAを採取したい。バイオシン社に雇われたイアン・マルコム博士から保護区に誘われているので、アランに一緒に行こうと誘う。

 〔ペンシルバニア州。野生動物移送管理部〕捕獲された恐竜は、ここで健康調査を行ってから保護区に移送される。エリーは、ネバダの違法繁殖所から救出されたナーストケラトプスの幼体に触って喜ぶ。2人はバイオシン社のジェット機で出発する。

 山小屋にブルーの子が近づき、メイジーはパンをあげる。ブルーは気が立っており、オーウェンがなだめると、2匹は去って行く。オーウェンは近くに巣があると思い、探しに行く。メイジーは自転車で出かける。

 デラコート逹は罠でブルーの子を捕らえ、トラックに乗せる。メイジーは自転車で橋を渡ろうとすると、デラコート達に捕まり車で連れ去られる。

 それを見たオーウェンは小屋に戻り、ブルーの子とメイジーが捕まったとクレアに教え、武器を準備して出かけようとする。子供を奪われたブルーは激怒して小屋に来て、オーウェンを威嚇する。オーウェンは「俺が取り戻す」となだめると、ブルーは去る。オーウェンとクレアは車で出かける。

 〔中央情報局(CIA)危険生物管理部〕クレアはCIAで働くフランクリンに、助けて欲しいと連絡を取る。彼は、メイジーとブルーの子を誘拐した犯人はデラコートで、マルタで恐竜の闇市場があると教える。組織にはCIAの捜査官で元パークの職員のバリーを潜入させていた。組織を挙げてから聞き出すので、フランクリンは勝手に動かないように2人に念を押す。

 〔イタリア、ドロミーティ山脈〕アランとエリーが乗ったジェット機が空港に着き、バイオシン社の広報担当ラムジーが出迎え、小型機に乗り換える。ラムジーは、この土地はバイオシン社が琥珀採掘のために購入した土地で、今は20種の恐竜の保護区にしている。先ほど捕獲したT-レックスが届いたと教える。

 保護区に近づくと、翼竜を守るため高度150mの飛行制限空域があった。湖の中には巨大なドレッドノータスがいて、2人は喜ぶ.。ラムジーは「大型捕食竜ギガノトサウルスもいる。研究施設は地下に設置。緊急時には、恐竜逹に埋め込んだチップに電気信号を加えると、特定の場所に集める事が出来る」と話す。

 保護区の施設に到着したアランとエリーを、バイオシン社CEOのルイス・ドジスンが歓迎し、古代生物のDNAを応用して画期的な新薬の開発に取り組んでいると話す。ドジスンの代わりにラムジーが施設を案内する。

 アランとエリーは、イアンの講演を聞く。イアンは、遺伝子操作によって世界は予測不能な劇的な変化をすると講演する。

 講演後、イアンはアランとエリーとの再会を喜ぶ。エリーは、イナゴは白亜紀のDNAで変化したと考えており、ここでDNAを操作した証拠が欲しいと話すが、イアンは専門外なので知らないと答える。イアンは売店で2人にカプチーノをおごる。機械がスチーミングして大きな音を立てている間に、イアンはエリーに「イナゴは大規模プロジェクトだ。地下6階へ行き、L4と書かれた研究室を探せ」とこっそり教え、パスを渡す。音が消えると、別の話をする。

 ドジスンは地下6階の制限区域にある研究施設に行く。ヘンリー・ウー博士は「遺伝子操作したイナゴは予想より強く繁殖力も増大し、世界中に飢餓を招くので、絶滅させなければ」と話すが、ドジスンは「やり始めたら最後までやり抜くしかない」と言う。また、「娘とラプトルの子供の両方を見つけた。彼女はある意味でこの惑星で最も価値がある」とウー博士に話す。

 〔マルタ〕恐竜密輸担当のソノヤ・サントスはドジスンに、安全のため娘とラプトルの子供を別々移送したと連絡する。

 飛行場にメイジーが乗ったジェット機が着くと、有無を言わさずにサントスの車に乗せられる。輸送機でブルーの子を運んだケイラ・ワッツは、デラコートから報酬を受け取り、メイジーが車に乗る姿を見る。

 オーウェンとクレアは「ジュラシック・ワールド」で一緒だったバリーと再会する。デラコートは恐竜の闇取引商人サントスに雇われていると教える。バリーは2人にイヤホンを渡し、ガサ入れの邪魔はするなと釘を刺す。

 3人は建物内の恐竜闇市に入ると、恐竜の取引や格闘場で恐竜同士の賭け試合、恐竜の焼き肉の販売も行っていた。ケイラも恐竜密売の店を出していた。サントスの部下がケイラに、恐竜の運搬を依頼する。

 クレアが洗面所にいると、ケイラが「あなたの来る所でなない」と話しかける。クレアが「娘がさらわれたので、協力して欲しい」と、メイジーの写真を見せる。ケイラは「関りたくない」と断わる

 オーウェンとバリーが建物の屋上から監視していると、デラコートが部下(潜入捜査官)と恐竜密売の建物に入るのを見つける。狙撃手が建物の屋上に展開する。建物の裏にサントスがトラックで恐竜を運んで来る。

 デラコートはサントスに会う。サントスは、標的にレーザーマークすると襲うように仕組まれているアトロキラプトルを4頭、檻に入れて持って来ていた。サントスはデラコートに、リアドまで5万ドルで空輸するように頼み、金を渡す。

 金の受け渡しを確認した捜査官達は、一斉に銃を向けてデラコートとサントスを取り囲む。銃撃戦が始まり、デラコートは恐竜密売の建物に逃げる。オーウェンが追うと、デラコートは2頭のアロサウルスの成体を檻から出す。オーウェンがデラコートと戦っていると、倒れたデラコートの両腕をアロサウルスの幼体とカルノタウルスの幼体が噛みつく。オーウェンがメイジーの居場所を聞くが、デラコートは、サントスに引き渡したので場所は知らないと答える。鎖が壁から抜けたバリオニクスの幼体がデラコートを食う。オーウェンは、メイジーはサントスと一緒だとクレアに知らせる。

 サントスの部下はトラックで逃げる。捜査官がタイヤをパンクさせ、トラックが横転して荷台から4個の檻が落ちる。サントスは部下に檻を開けさせ、サントスがバリーともう1人の捜査官にレーザーポインターでマークすると、アトロキラプトルが襲う。一人の捜査官が喰われ、バリーが船の中に隠れる。

 クレアは闇市場の恐竜用スタンガンを持ってサントスを追う。サントスはドジスンに、クレアとオーウェンが現れたと連絡する。サントスは民家に逃げ込み、包丁でクレアを襲う。クレアはスタンガンでサントスを脅し、メイジーの居場所を尋ねると、バイオシン社に連れて行くと答える。

 サントスはレーザーポインターでクレアにマークし、アトロキラプトルがクレアを襲って来る。クレアは屋根から屋根に必死で逃げる。クレアはベランダに飛び移ろうとして失敗し、軽トラックの上に落ちる。それを見たケイラはトラックを運転して、クレアを助ける。

 ハリーをオーウェンが助ける。2人はアトロキラプトルを檻に閉じ込める。クレアからの無線で、メイジーがサンクチュアリに連れて行かれると聞いたオーウェンは、バイクで飛行場に向かう。サントスはレーザーポインターをオーウェンに当て、2頭のアトロキラプトルが、バイクに乗ったオーウェンを襲って来る。オーウェンはバイクで、マルタの路地を逃げ回る。

 ケイラは軽トラックを運転し、クレアを追うアトロキラプトルから逃げる。クレアは鉄パイプでアトロキラプトルを撃退する。

 オーウェンが広場に逃げると、2頭のアロサウルスが人々を襲っていた。オーウェンは追い続けるアトロキラプトルから逃げる。

 ケイラとクレアがケイラの輸送機に乗ると、2頭のアトロキラプトルに追われたオーウェンのバイクがやって来る。クレアが輸送機の後ろの扉を開け、オーウェンが離陸滑走中の輸送機に飛び乗る。ケイラはオーウェンに「報酬のためなら、どこへでも飛ぶパイロットだ」と自己紹介する。

 ラムジーがアランとエリーを、恐竜の研究所を案内する。ラムジーは時間が余ったので自由行動にして、30分後にハイパーループの3番ポッド乗り場で待ち合わせすると言う。ただし、地下の施設行きは特別なパスが必要なので行かないように、とわざわざ教える。

 地下研究所でメイジーにウー博士が会う。ブルーの子もいてメイジーは「ベータ」と名付ける。ウー博士は、ブルーにはオオトカゲの遺伝子が組み込まれたため、無性生殖でベータを生んだと教える。

 メイジーは「祖父が、母シャーロットからクローンの自分を作った」と話す。ウー博士はDNAの研究をしてた当時の、妊娠しているシャーロットのビデオを見せる。「シャーロットは子供が欲しかったので、自分のDNAをコピーして生んだ実の娘がメイジーだ。シャーロットはメイジーを生んだ後に遺伝子疾患で亡くなったが、メイジーのDNAの欠陥を治した」と教える。そしてウー博士は「自分の大きな過ち(イナゴ)を修正できるかも知れないので、メイジーの遺伝子を調べさせてほしい」と頼む。

 エリーとアランは、防護服を着て地下6階の制限エリアに行く。パスでL4研究室に入ると、巨大イナゴの飼育を行っていた。2人は巨大イナゴからDNAサンプル用に体液を採取する。

 メイジーは、シャーロットが自分に行った正しいDNAを体に注入すると、全ての細胞の遺伝子を正しく修正される映像を見る。これを応用して改変したDNAを持つイナゴを放てば、全てのイナゴの遺伝子が改変される映像を見る。ドジスンがウー博士に、企みがばれるのでその映像を見るなと言う。その隙にメイジーは、ベータの檻を開けて一緒に逃走する。ドジスンは警報を鳴らす。

 L4では、警報音でイナゴが興奮状態になり、エリーとアランを襲う。2人は必死にイナゴの飼育室から逃げる。

 ウー博士の研究室から脱走したメイジーは、廊下でアランとエリーに会う。メイジーは有名人のアランとエリーを知っており、自分はメイジー・ロックウッドだと自己紹介する。3人は一緒に脱出する。

 サンクチュアリに輸送機か近づき、ケイラは着陸許可を求めるが、管制官は着陸を許可しない。輸送機にメイジーの両親が乗っていると知ったドジスンは、ADS(飛行抑制回路)を切らせる。最大の翼竜ケツァルコアトルスが輸送機を攻撃する。

 エンジンが火を噴き、輸送機が墜落寸前になる。非常脱出シートに座っているクレアが射出される。クレアのパラシュートは翼竜に穴を空けられ、木に落下する。ケイラとオーウェンが乗った輸送機は、凍ったダムに不時着する。

 アランとエリーとメイジーが3番ポッド乗り場に着く。ラムジーが来たので、メイジーは隠れる。ラムジーは、バイオシン社のイナゴの繁殖をイアンに教えたのは自分だと明かし、2人にサンプルは取れたか確認する。ラムジーは、飛行場直行のポッドに、2人と一緒にメイジーも乗せる。

 クレアが意識を取り戻すと、パラシュートは森の中の木に引っかかっていた。すぐ傍で、長い爪を持つテリジノサウルスが草を食べている隙に、クレアが地面に落下し、地面を這って池に潜って隠れる。

 氷が張ったダムに不時着した輸送機から、オーウェンとケイラが脱出する。2人が割れそうな氷の上を歩いていると、赤い羽毛を持つ肉食恐竜のピロラプトルが氷の下に潜って2人を襲う。2人は急いでダムの堰堤に登って逃げ、エレベーターで降りる。

 部下がドジスンに、アランとエリーがイナゴのサンプルを採集した監視カメラの映像を見せる。侵入に使ったパスはイアンの物だった。

 ポッドの中でエリーはメイジーに「母シャーロットは、学生時代に優秀で親切な人だった。ハモンドが死んだ数年後に講演会に来たが、子供が欲しくて長く生きられる人生を望んでいた。あなたを愛していた」と思い出を話して聞かせる。

 ドジスンは、2人が乗ったポッドを急停止させる。ポッドが急停止したので3人が外に出ると、琥珀の古い坑道跡だった。3人は出口を求めて坑道を進む。

 警報を聞いたラムジーとイアンが管制室に来る。ドジスンはイアンを首にする。アランとエリーが乗ったポッドが、恐竜がいる坑道で止まっていた。

 オーウェンとケイラは受信機でビーコンを探して脱出シートを見つけるが、クレアはいなかった。2人はティラノサウルスとギガノトサウルスの戦いに遭遇し、ギガノトサウルスが勝つ。

 ラムジーの手引きで、イアンは車で坑道の出口に向かう。

 3人が古い坑道を進むと、複数のディメトロドンに襲われ逃げる。3人は出口に着くが、扉が閉まっていた。車でやって来たイアンが適当に暗証番号を押すが、開かない。それを管制室から見ていたラムジーが、遠隔操作で扉を開ける。4人は車で脱出する。

 クレアは恐竜の監視塔に着き、梯子を登ろうとすると、ディロフォサウルスに襲われる。やって来たオーウェンとケイラが、スタンガンで撃退する。

 ドジスンがニュースを見ると、巨大イナゴの大群が各地で被害をもたらしていた。バイオシン社が巨大イナゴを作った証拠を消すため、部下に命じてL4研究室内に火を放ち、巨大イナゴを焼き殺す。すると、部屋の換気口から、火が点いたイナゴが外に逃げ出す。

 火が点いたイナゴが森に落下し、山火事が発生する。イアンが運転を誤り、4人が乗る車は崖を転がり落ち、恐竜の監視塔の前で止まる。オーウェンとクレアを見つけたメイジーは、アランとエリー、イアンに両親だと教える。

 そこにギガノトサウルスが現れ、一同は車の陰に隠れる。メイジーが梯子で監視塔に登ろうとすると、梯子の柵にギガノトサウルスが噛みつく。監視塔のベランダに登った一同にギガノトサウルスが近づく。イアンが、棒の先に刺した火の点いたイナゴでギガノトサウルスの注意を引き付け、口の中に火の点いたイナゴを放り込む。全員が監視塔の中に逃げ込むが、ギガノトサウルスが窓ガラスを破って襲って来る。ケイラが麻酔銃を撃ち、クレアがスタンガンでギガノトサウルスを撃退する。

 山火事は森全体に広がっていた。ドジスンは全員避難を発令する。さらに恐竜逹を遠隔操作で、施設内に収容する。

オーウェンはエリーとアランの名声を知っており、2人も恐竜を調教したオーウェンを知っていた。ケイラは飛行機で脱出することを提案するが、ADS(飛行抑制回路)を起動させないと飛行機が翼竜に襲われる。一同は、監視塔から地下トンネルを通って、施設に向かって移動する。

 ドジスンはラムジーに、指揮権を与えるので一緒に最初からやり直そうと誘う。ラムジーは断り、イアンに情報を教えたのは自分だと暴露する。

 一同は中央司令室にやって来る。クレアがADSを起動させようとするが、警告が出る。ラムジーが、電力不足なので主電源を一度切り、電力を再分配すれば良いと教える。クレアとエリーが主電源に向かう。メイジーとオーウェンとアランは、地下8階の発電所にベータを探しに行く。ケイラは飛行場に向かう。

 クレアとエリーが、焼けたイナゴを踏んで進む。エリーがイアンの無線の指示で、主電源の停止ボタンを押す。

 電力が止まり、ドジスンが乗ったポッドが停止する。

 出て来たベータをメイジーがなだめ、オーウェンが麻酔銃を撃って眠らせる。

 電源が自動的に再起動し、その警告音で巨大イナゴが興奮して飛び回る。クレアとエリーが、斧とスタンガンでイナゴを追い払う。クレアは斧でケーブルを切断して電源を止める。電力の再配分が成功し、ADSが起動する。

 停止したポッドから降りて、ドジスンがトンネルを歩くと、ディロフォサウルスに襲われ、ポッドに逃げ帰る。ドジスンは、ポッドに侵入した3匹のディロフォサウルスに毒を吹き掛けられ、殺される。

 ケイラは飛行場で垂直離着陸機を見つける。

 ブルーを背負ったオーウェン逹が中央指令室に戻る。ウー博士が来て「シャーロットがメイジーのDNAをどうやって書き換えたか分かれば、巨大イナゴのDNAを変えられる」と頼む。メイジーは母の願いでもあるので了承する。

 ケイラは垂直離着陸機を、恐竜逹が集められている施設の広場に着陸させる。一同は広場に出るが、ティラノサウルスとギガノトサウルスの戦いに再び遭遇し、分かれて逃げる。ギガノトサウルスがティラノサウルスの首に噛みついて倒す。ケイラが照明弾を撃ってギガノトサウルスの気をそらし、その隙に全員が垂直離着陸機に乗る。ティラノサウスが目を覚ましてギガノトサウルスに体当たりすると、テリジノサウルスの長い爪にギガノトサウルスが刺さって死ぬ。

 垂直離着陸機は無事に離陸し、ペンシルバニア州野生動物移送管理部の飛行場に着陸する。ウー博士は治療を受け、ラムジーとイアンはバイオシン社の悪事を記者に話す。エリーはアランに一緒に来ないかと誘い、アランは同意する。メイジーは傷の手当てをしてもらいながら、オーウェンとクレアを見る。一同はヘリコプターに乗る。

 バイオシン社の内部告発者ラムジーの上院での初証言の日。アランとエリーも証言するため議事堂に向かう。

 ウー博士は生態系を破壊する巨大イナゴのDNAを病原体で書き換えるため、遺伝子を変化させた1匹のイナゴを空に放つ。

 国連はドロミーティ山脈のバイオシン谷を世界的な聖域に指定し、恐竜逹は自由に生きる。

 ケイラは新しい輸送機を買い「2」と書く。

 オーウェン、クレア、メイジーは家に戻り、ベータをブルーに返す。

 研究者時代のシャーロットが「人類は生命体システムの一部。人類が生存を望むなら、信頼し合い寄り添えば共存できる」とメッセージを残す。

 山で登山者の前を歩くアンキロサウルス。草原で馬の群れと走るパラサウロロフスの群れ。鳥の群れと飛ぶプテラノドンの群れ。首を伸ばして木の葉を食べるプラキオサウルス。ザトウクジラと泳ぐモササウルス。夕日のアフリカの草原を歩くゾウの親子とトリケラトプスの親子。

(エンドクレジット。タイトル『JURASSIC WORLD: DOMINION』)

(写真は「IMDb」「映画com」より)