『陰陽師0』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:佐藤嗣麻子  2024年

主な登場人物:読み(俳優)役柄

安倍晴明:あべのせいめい(山﨑賢人)陰陽寮の学生。幼い頃に両親を殺した犯人を探している。賀茂忠行に育てられた。

源博雅:みなもとのひろまさ(染谷将太)醍醐天皇の孫で中務大輔。雅楽家として高名である。

徽子女王:よしこじょおう(奈緒)醍醐天皇の孫。10歳から伊勢神宮の斎宮を務めていたが、任期を終えて京の都に戻ってきた。

帝:みかど(板垣李光人)醍醐天皇の第十四皇子。兄の朱雀天皇崩御後に村上天皇として即位。

藤原義輔:ふじわらのよしすけ(小林薫)陰陽寮のトップの陰陽頭。帝の陰陽師「蔵人所陰陽師」に最も近いと言われている。

惟宗是邦:これむねのこれくに(北村一輝)天文博士。天文や陰陽道としての心得を教える天文道の専門家。

賀茂忠行:かものただゆき(國村隼)陰陽博士。暦家としても名高く、陰陽寮では教師として陰陽道を説く。

橘泰家:たちばなのやすいえ(村上虹郎)得業生。成績優秀であるが、傲慢な性格の持ち主。

平郡貞文:へぐりのさだふみ(安藤政信)陰陽寮の学生。農家生まれの45歳で、故郷の母のため陰陽師になる勉学に励んでいる。

 

 948年。平安時代。闇が残って、人々が目に見えない存在を信じていた。人も、鬼も、もののけも同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に息をひそめて一緒に住んでいた。

 徽子女王は、真夜中に琴が鳴ってるのを聞き、行くと琴が光の粒に覆われ、光の粒は金龍となって去って行った。

 東西4.5km、南北5.2km、中央に朱雀大路が通る平安京。その北には政治の中心となる大内裏、天皇の御所である内裏があった。陽師は、あやかしを支配する技を持っていると、信じられてきた。

(タイトル『陰陽師0』)

 呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり、省庁「陰陽寮」が政治の中心だった。陰陽寮は陰陽師たちの学校も兼ねており、そこでは学生(がくしょう)たちが勉強していた。貴族でない者にとって官僚になることは、平安時代唯一の出世の方法であった。学生の中には40代を過ぎる者もいた。

 天文博士の惟宗是邦が学生に「菅原道真の祟りをいかにして鎮めたか?」と質問する。平郡貞文が「北野天満宮で神として祀った」と答える。是邦は「それが陰陽師の仕事」と説く。

藤原義輔が薬学の指導をしていると、ある学生が「最強の毒は?」と質問する。藤原義輔は「毒蛇、毒蜘蛛、蠍などの毒虫を1つの容器に入れて共食いさせ、最後に残ったのが最強の毒になる。これを『蠱毒(こどく)』と呼ぶ」と教える。授業中、橘泰家が足を掛けて平郡貞文を転ばせる。

 藤原義輔は「『木』は燃えて『火』になって『灰』になり、その中から『金属』が生まれ、それが冷えると表面に『水』を作り、それが『木』を育てる。水は全ての源」と教える。

暦家の賀茂忠行は、平安京の水は地下から湧いていると教える。

 藤原義輔は「呪いは直接には作用しない」と言って、一人の学生の腕に無理やり真っ赤な火箸を押し当てる。学生は悲鳴を上げ、火傷の傷ができる。しかし焼けた火箸ではなく木の枝で、火傷はしていなかった。義輔は「火箸と思い込むと体が反応する。暗示や催眠術が陰陽師だ。一流の陰陽師はこれを使いこなす」と教える。

 陰陽寮には陰陽師になるべく修業する学生が沢山おり、その中でも成績優秀な者は「得業生(とくごうしょう)」となり、官僚に就く機会があった。さらに学生達の先生の「博士」になり、陰陽師として最高の地位である、現在空席の帝専属の陰陽師「蔵人所陰陽師」になるのが夢だった。

 橘泰家が平郡貞文に「今日中に写しておけ。その年でまだ学生では、下働きした方が役に立つ」と嫌味を言う。

 安倍晴明は夢の中で、丘の上に両親殺しの人影を見る。土の中から人形を握っている手が出ている。

 遍照寺の僧寛朝が、目を開けた安倍晴明に「両親殺しの男の顔が見えましたか?」と尋ねるが、清明は「私の心が邪魔している」と答える。

 廊下で僧侶や公達(きんだち)が「狐の子が来ている」と噂する。清明が通りかかると公達が「そなたは式神を使うと言うが、それで人を殺す事ができるのか?」と尋ねる。清明が断ると、公達は池にいる蛙を殺してみろと迫る。清明は仕方なく葉を摘み取って呪文を唱え、息を吹きかけるようにして蛙の方に投げたところ、蛙は破裂して死に、公達は真っ蒼になって震えおののく。それを源博雅が見ていた。 

 陰陽寮に源博雅が、安倍晴明に会いに来る。書庫で読書し、何か書いていた清明が呼び出され、博雅に面会する。博雅は、陰陽寮の上司である中務大輔である自分に無礼な態度を取る晴明に面食らう。博雅が蛙の件を聞くと、清明は「呪を掛けた」と言って、ネズミを博雅に投げる。博雅は驚くがそれはお手玉だった。清明は「幻覚作用がある香の中では、幻覚を見やすい。これが呪だ」と教える。蛙は実際に破裂したのではなく、安倍晴明の足音で逃げただけであり、そこに幻覚作用のある香と催眠術、血しぶきに見せた水しぶきが合わさったものだと解説する。

さらに「本質と真実の違いが分かるか?本質は1つだが、真実は人の数だけある」と教える。

 博雅は「徽子女王が、夜中に琴が勝手に鳴り出して困っている」と相談する。すると、晴明は意外にも興味を示し、すぐに徽子の元に行く。

徽子は清明と博雅に事を見せ「弦が切れるときに龍が現れる。何か悪いことが起きるの?」と聞く。

 清明と博雅は、酒を飲みながら夜になるのを待つ。清明が「女王をどう思う?」と聞くと、博雅は「身分が違う。触れてはいけない人」と答える。

博雅が龍笛を吹き、子供の徽子が聞く。

 琴の音が聞こえ、博雅と清明は徽子の部屋に行くと、琴が光り鳴っていた。晴明は「鳴っているのは弦でない。何かと共鳴している」と言う。光の粒子が金龍になって外に飛び出し、博雅と清明が追う。清明は博雅に、蓋ができる容器を持ってくるように頼む。博雅が蓋付きのガラスの小瓶を持ってくる。清明は建物の下から飛び出した金龍を、呪文で瓶の中に閉じ込める。徽子が倒れ、博雅が助ける。 清明は「解決した。女王を抱いた気分は?」と言う。

 徽子が起きると「金龍が見えた」と言う。清明は帰っていた。博雅が瓶を見ると何も見えなかった。

 何者かが1個の壺に毒蛇、毒蜘蛛、蠍などを入れて、蠱毒を作る。

 得業生の橘泰家の死体が、屋敷の井戸の中で発見される。また、屋敷内から呪いの木簡が見つかる。藤原義輔は「橘泰家は自殺だ。成績で悩んでいた。管轄内で呪い殺されるなど、あってはいけない」と決めつける。惟宗是邦は上層部にはそう報告することにする。

 藤原義輔は、誰を次の得業生にするか、博士たちに問う。賀茂忠行は安倍晴明を推薦するが、清明は忠行の弟子なので、他の博士から贔屓との意見が出る。

 惟宗是邦は学生全員の前で「今朝、橘泰家が死んだ。表向きは自殺だが、実は殺された。呪いの木簡が橘泰家の屋敷から見つかった。動機が得業生だったら、学生全員に動機がある。お前たちの誰かが犯人だ。犯人を見つけた者を得業生にする」と宣言する。

 学生は色めき立つが、清明は「得業生には興味がない」と言って帰ろうとする。惟宗是邦は清明に「賀茂忠行から得業生の推薦があった。試験は受けてもらう」と言い、学生に「5日後の午の刻が期限だ。陰陽師になる第一歩だ。全力を尽くせ」と伝える。

 忠行は清明に「陰陽師になりたくないのか?」と聞くと、清明は「孤児の私を育ててくれた事に感謝します。言いつけを守って陰陽寮に入った。鬼がいると風潮し、無い物を有るように見せかける陰陽師に興味ない。いつか、両親を殺した者を見つけ出す。試験は受ける。犯人を見つけ出す」と言う。

 学生たちは犯人の手掛かりをいろいろ調べる。橘泰家の屋敷に行った学生は、門番に追い返される。平郡貞文は藤原義輔に「学生全員の筆跡を見たい」と申し出る。

 源博雅が竜笛を吹き、徽子女王が琴を奏でる。博雅が「その後はいかが?」と聞くと、徽子が「音が鳴りやんだ。博雅は覚えているか。伊勢で家に帰りたいと鳴いていた私を、笛を吹いて慰めてくれた」。博雅も覚えていた。徽子「博雅がいて心強い。京で琴を教えてもらうとは思っていなかった。でも、まだ欠けていてさみしい。満たされない気持ちだ」。博雅「徽子様のためには、何でもする」と約束する。

 そこに清明が来て博雅に「お前の力を借りたい」と頼む。

 橘泰家の屋敷に清明が来る。門番が追い返そうとすると、博雅が一緒だと気づいて中に入れる。清明と博雅は井戸を調べる。泰家の母親が博雅に、泰家のために来てくれたことを感謝する。清明は足跡を見て「泰家は焦って井戸に来ている。井戸の蓋を取って、慌てて水を飲もうとして、井戸に突き落とされた」と言い、別の足跡があると示す。清明が「心当たりは?」と聞くが、母親は「いい子でありえない」と答え、博雅に「誰が殺したか見つけてください」と頼む。清明は「泰家殿の遺体はどこに?」と聞く。

 清明と博雅は、山の中にある泰家の遺体が祭ってある祠に行く。清明は封印を剥して中に入る。博雅は「墓荒らしだ」と止めるが、清明は泰家の遺体を調べ、口に中を見て「毒だ。呪いじゃない」と発見する。清明は「毒で喉が渇き、焦って井戸に行った」と推理する。

 徽子女王は侍女たちと「飛梅の話は本当?菅原道真のもとに飛んで行った。よほど心に思っていたのだろう」と話す。

 夜中、陰陽寮に平郡貞文が忍び込み、清明が書いた書を探す。期限まであと2日。

 内裏清涼殿。帝の前で博雅が琵琶を弾いている。帝は「安倍晴明を知っているか?龍退治をしたと聞いている」と聞く。博雅は「無礼な男です」。帝「狐の子か?」。博雅「人です。幼い頃に両親を殺された」。侍女「式紙で人を祟ることも出来ると聞いた」。博雅「清明はそんなことはしない。無礼だが、冷静に見ているのです」と答える。

 帝は博雅に「文を届けてほしい。徽子女王に」と頼む。徽子女王が好きな博雅は複雑な心境だが、断れず引き受ける。

 図書室にいた安倍晴明の所に平郡貞文が来て、45歳で結婚もせず、早く得業生にならないともう時間がないと訴える。そして「全学生の筆跡を調べたら、泰家の屋敷にあった木簡の呪い文字が、安倍晴明の筆跡とおなじだ。おまえが泰家殺しの犯人だ」と言う。その様子を隠れて聞いていた惟宗是邦たちが出てきて、清明を拘束する。

 徽子女王に侍女が、博雅が来たと伝える。徽子は喜ぶ。

 清明は「動機がない。泰家の遺体を調べたら、毒を盛られていた。筆跡は真似することが出来る。たとえば貞文」と弁明するが、惟宗是邦は聞く耳を持たない。

 陰陽寮の外に馬に乗った博雅が来て、清明に「徽子様がさらわれた」と知らせる。それを聞いた清明は拘束を切って逃げようとする。是邦は陰陽寮の門を閉めるように指示する。清明は捉えようとする学生たちを蹴散らし、塀を越え、博雅が引いてきたもう1頭の馬に乗る。博雅と清明は馬で逃げる。

 清明は何があったか聞くと、博雅は次の話をする。博雅は帝の文を徽子に持って行った。徽子は博雅の文だと思って喜んで読むと、帝の恋文だったので絶望する。徽子は「何で持って来たの?」と聞くと、博雅は「帝直々の頼みを私は断れない」と言い訳する。徽子は「文を読んだら、私も断れない」と言って泣く。徽子は「どうして、私の人生を勝手に決めるの。10歳の伊勢の斎宮も行きたくなかった。母が亡くなった時に一緒に居られなかった。私は博雅からの文が欲しかったのに、どうして」と嘆く。徽子がその場から走り去ると、金色の粒子が金龍になって徽子をさらっていく。

 博雅は「俺はどうすれば良かったのだ」と嘆き、清明は「まず、徽子様を見つけることだ」と言う。馬から降りた清明は、花を見つける。清明と博雅は光の粒子を追う。

 晴明と博雅は森の中を歩き回っていた。土から出た人形を握った手を見て、博雅は「さっきここを通らなかったか?」と聞く。

 海岸の舞台の上で、抽象的な人の顔を描いた白い布を付けた者が、安摩を踊る。

  平郡貞文と2人の学生が清明達を追い、清明と博雅の馬を見つける。2人の学生は「何で清明を探している?」「貞文が探しているから」「貞文の手柄になるのでは?」「貞文がいない方が良いのでは?」と仲間割れする。2人の学生は刀で貞文に斬りかかる。貞文も「全て俺の物。誰にも渡さん」と戦う。平群貞文ら3人は手柄を巡り、殺し合う。その体は赤々と燃え、斬り合う3人は巨大な炎の塊となり、嫉妬の火龍となった。

 清明は土から出た手から人形を取り「父さん、母さん」と泣く。ある男が「お前の親を殺したのは私だ」と言う。清明が男に斬りかかる。博雅の「目を背けなさい。事実だけを見るんじゃなかったのか?」の声が聞こえ、清明が思いとどまる。男が振り向く。

 博雅が笛を吹き、傍に清明がいた。清明が「なぜ笛を?」と聞くと、博雅は「いろんな時に吹く。全部が大丈夫になる」と答える。清明は「お前の笛にたすけられた。ありがとう」と感謝する。始めて生命から感謝の言葉を聞いた博雅が驚く。

 清明は「徽子は探しても見つからない。ここは現実じゃない。人の心、深層心理の世界。私と博雅の心が繋がっている。欲のまま行動すると出口がない」と教える。博雅が「いつから?」と聞くと、清明は、陰陽寮で戦った時に違和感があった事を思い出す。清明は「きっかけがあれば徽子女王とも繋がる。徽子女王と一緒に演奏した曲を吹いてみろ」と言う。博雅が笛を吹く。

 気が付くと雪景色の広い部屋で、博雅が笛を引き、徽子女王は琴を奏でていた。徽子「博雅、どうしてあの文を持ってきたの?」、博雅「帝からの頼みだ」「博雅はそんなに私を嫌いなの?」「好きすぎて」「文を持ってこないで、私を連れて逃げて」「帝でなければ、逃げていた。帝と一緒の方が幸せになる」「博雅と一緒の方が良い」「これから見つかる幸せもある。私があなたを好きな気持ちは、変わらない。誰といても変わらない」

 徽子が博雅に抱き着く。周りの殺風景な場所から芽が出て葉が伸び、花が咲く。徽子「私、ずっと寂しかったの。父と母に捨てられて、ずっと一人だと思っていたから。でもここに来てわかった。私は最初から一人じゃなかった。ありがとう博雅。徽子は今、とっても幸せです」と言って博雅にキスする。博雅が抱きしめると、徽子は花になって散る。

 博雅と清明は草原にいた。清明が「何か来るぞ」と警告すると、森で爆発が起き、火龍が2人に向かってくる。2人は森に逃げる。清明は呪文を唱えて空間を切り裂くと、陰陽寮があった。建物を壊して火龍がやって来る。2人は門の中に逃げ、清明が呪文を唱えて門を封印し、周りに結界を張る。火龍に追われるうちに手が焼けた博雅は「この手では楽を奏でられない」と泣きじゃくる。

 清明は「絶対に死なせない。俺を信じろ」と言うが、博雅は「人を信じないお前は信じられない」と言う。清明は「お前の笛を信じる」と言い、博雅も「信じる」と約束する。

火龍が結界を破って侵入する。清明は「お前ら許さん。俺が消し去ってやる」と、水龍召喚の呪文を唱え、「都の地下に眠る水龍よ。安倍晴明が命じる。この呪の元立ち去れ」と言う。水龍が地下水道から来る。水龍はたちまち火龍を追い払う。

舞台で待っている男は惟宗是邦で「まさか、現実世界でこんな事が」と驚く。水龍が降って来て、舞台の上に惟宗是邦が倒れる。

 現実世界で徽子は「あなたと私は見えない所でいつでも繋がっていると、あの所で知った。私は帝の元に行く」知話す。博雅は「徽子様、おめでとうございます」と祝福する。

清明の気が付くと、陰陽寮で縛られており、周りで沢山の学生が倒れていた。清明は自分で縄を解く。清明が図書室に行くと、陰陽頭の藤原義輔と対峙する。藤原義輔は「自分が帝に使える「蔵人所陰陽師」になるために、自分より能力の高そうな陰陽師を殺してきた。帝が晴明に興味を持っていると知り、晴明に嫉妬した義輔は晴明を陥れようとした。惟宗是邦を計画に誘い、橘泰家を殺して、呪いの木簡を清明の筆跡に似せて書き、その罪を晴明になすりつけた。学生全員にも暗示をかけ、お互いに戦わせた。晴明の父も優秀な陰陽師だったため、自分が殺した」と話す。義輔は清明を刺す。

 既に晴明の呪にかかっていた藤原義輔は、晴明を刺してはいなかった。晴明は、菅原道真の怨霊を召喚する。飛梅が藤原義輔の体に巻き付き、雷が飛梅に落ちて義輔は死ぬ。

満月の夜、博雅と晴明は屋敷の池の東屋で酒を飲む。清明は「現実世界では何もなかった」。博雅は「お前を信じたから助かった」。清明「お前はお前を助けた」。博雅「お前は良い奴だ」と言う。

 帝は、陰陽頭になった賀茂忠行に「藤原義輔と惟宗是邦が無くなり、「蔵人所陰陽師」として賀茂忠行がふさわしい」と言う。しかし、賀茂忠行は「得業生になったばかりだが、安倍晴明を推挙する」と答える。帝もなるほどと思う。

 清明に博雅は「火龍は嫉妬、水龍は守り神、では金龍は何だ?」と質問する。清明は「金龍は徽子女王のお前への気持ちだ」と言う。博雅は、帝の元へいった徽子女王に思いを馳せ、笛を吹く。

 (エンドクレジット)

(写真は「映画com」「公式X」より)