『マイホームヒーロー』テレビアニメのネタバレの詳しいあらすじ(第9~12話) | アンパンマン先生の映画講座

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 2024年3月8日より映画『マイホームヒーロー』が公開される。テレビドラマの続編だそうだが、テレビアニメ『マイホームヒーロー』全12話も見たのであらすじを紹介する。

 

主な登場人物:読み(声優)役柄

【鳥栖家】

鳥栖哲雄:とす てつお(諏訪部順一)主人公。おもちゃメーカーに勤める、47歳の平凡なサラリーマン。アマチュア作家で、推理小説の執筆を趣味としている。

鳥栖歌仙:とす かせん(大原さやか)哲雄の妻。

鳥栖零花:とす れいか(白田千尋)哲雄と歌仙の娘。18歳の大学生。

【半グレ組織】

麻取延人:まとり のぶと(多田啓太)零花の彼氏。20歳。半グレ組織に所属しており、零花が受け継ぐ遺産を目当てに近づいた。

間島恭一:まじま きょういち(伊東健)半グレ組織の一員。現場でのリーダーを任されている。

窪:くぼ(大塚明夫)半グレ組織のリーダー。殺し屋の顔を持ち、格闘術や各種武器術に長ける。

麻取義辰:まとり よしたつ(三木眞一郎)半グレ組織で活躍する凄腕の電話詐欺師。麻取延人の父親。

竹田:たけだ(德石勝大)半グレ組織のメンバー。組織の最古参の一人。

 

第9話「運命の日」

 哲雄は亡くなった父親が「交番勤務の警察の事は信じてくれ。いてくれて良かったと思われるよう、俺たちは働いている。正しさはいつだって、お前たちのすぐそばにあるんだ」と言った事を思い出す。

 腹が減ったので、哲雄は恭一に「最後の晩餐」を提案する。哲雄は恭一に「自分の父親も高校生の時に交通事故で亡くなった。警察官だった父は、発煙筒を持って亡くなり、身の安全よりも後続車を止める事を優先した父親を誇りに思った。祖父も亡くなり、高校3年からずっと一人暮らしで、食べる物はパンや弁当ばかり。だから手料理は凄く嬉しい」と話す。

 恭一が卵料理を作る。哲雄は恭一に「父さんの真相を調べようとしなかったのか?」と聞く。「子供の頃で、物的証拠が残っていない」と言う。「当時の暴力団員を自白させるとか?」「やれるか。戦争になる」「今のお父さんがヤクザに追い込まれても、助けに行かないと」「てめえはどうなんだ。目の前で両親が車に乗ろうとしている。お前は乗るのか?」と言い合いになる。

 哲雄は「真犯人が見つからず、僕が殺されるようなことがあったら、事故か自殺に見せかけて下さい。自分の彼氏が原因で組織に殺されたなんて。あの子に誰かを憎んで生きるような人生を歩ませたくない」と頼む。恭一は「黙れ。それ以上しゃべるな」と怒る。

恭一が作ったオムライスを、2人で食べる。

 金曜、午前1時00分。竹田のアジトに恭一と哲雄が行く。竹田が「延人失踪の証拠は見つけてきたのか?」と聞く。竹田は「延人の映像は偽物と確定したが、投稿者は不明。延人は誘拐されたか、すでに殺されたか。偽映像はその発覚を防ぐために犯人が仕組んだ」と言う。

哲雄は酷く咳込み、トイレに行く。

 恭一は「このまま何も進展がなければ、予定通りに鳥栖哲雄に罪を押し付け、延人の問題は決着する。本当の狙いは鳥栖歌仙の実家の莫大な資産。だがそれでいいのか?鳥栖哲雄。このまま黙って」と自問する。

 竹田達のパソコンにメールが届き、竹田達が驚く。竹田は哲雄を外に連れ出し「恭一とどんな話をした?」と聞く。

 「無能なヤクザたちへ」とメールが届き、「1年半前の現金輸送車強奪事件の首謀者が延人と恭一で、延人を恭一が殺した」と書かれてあった。

 竹田は手下に「今すぐ延人の部屋を調べろ」と命じる。手下は延人の部屋の床下収納から、大量の現金を見つける。

 竹田は恭一の部屋も調べると言い、恭一と哲雄も連れて行く。

 金曜日、午前4時10分。恭一のマンションに窪も来る。恭一が金庫を開けると、大金があったが、現金輸送車の札の番号とは違った。金庫の奥に紙袋があり、恭一は竹田が仕組んだと暴れる。哲雄は、恭一に見るなと言われたのでわからないと答える。袋の中は骨とタブレットだった。

 骨の歯形が延人と一致する。タブレットに偽延人の映像データが入っていた。窪は恭一に「お前のせいで麻取との関係に計り知れない傷がついた」と言い、金を没収する。

 恭一は窪に「昨日俺のアドレスを使って、封筒を家に届けろと言う知らないメールが送信された。鳥栖が竹田を疑い、昨夜この部屋を捜索した。その時、鳥栖は金庫の位置や大きさを確認している。竹田は俺が輸送車襲撃犯だと言う嘘メールを自作し、鳥栖と金庫の情報を共有した。竹田が金庫の金を調べ始めた途端、昨日はなかった紙袋が出てきた。竹田と鳥栖が組んで俺を犯人に仕立て上げた」と訴える。

 窪は「竹田はどうやって紙袋を金庫に仕組んだ?」と聞く。恭一は「現金を調べる振りをして、紙袋を仕込んだ」と主張する。竹田は「ここに来るとき、何か持っていたか?」と聞き返す。録画した映像には、金庫を開けた時に紙袋があった。

 恭一は「鳥栖哲雄、お前しかいない。何を仕組んだ?」と叫ぶ。窪は「お前は竹田や一般人にはめられるほど無能と言う事か?それとも裏切り者か?どちらが助かると思う」と言う。窪は竹田に「麻取の所にこいつを死体で届けろ」と命じる。

 哲雄は「あなたは正しい。仕組んだのは僕です」と心の中で思う。竹田に聞かれた時、哲雄は「恭一のマンションで隠しカメラや盗聴器を探した。恭一は竹田が仕組んだと思っている。恭一は何かを部屋に隠している。押入れの奥に金庫があった。見る事を許されなかったが、中に何か」と話した。

 哲雄は竹田のアジトのトイレの中で歌仙に電話し、証拠セットを回収したことを確認し、スマホのメモの通りに行動するように頼む。全てが終わったら、現金輸送車強盗の告発メールを送信するように頼む。

 金曜日、午前1時50分。恭一のマンションの屋上に歌仙がいた。

 

第10話「僕がした1つのこと」

 竹田は「全部忘れろ。誰かに漏らしたら殺す」と言って哲雄を帰す。哲雄は「恭一、あなたは正しい。全てを仕組んだのは僕だ。あなたは延人を殺していないし、組織を裏切ってもいない。頭が切れて、夢も力もある。ただ、あなたは一人だった。だから僕たちは勝てたんだ」と独白する。

 金曜日、午前1時40分。歌仙は哲雄の指示で、ホームセンターで救難用のロープ梯と、大型の金属フックを調達して固定する。恭一のマンションの屋上に侵入した歌仙は、避難ハッチからロープ梯で10階に降り、さらに避難ハッチから906号室のベランダに降りる。905号室の境の仕切り板もロープ梯で越える。ベランダの窓の鍵は開いており、寝室に侵入する。金庫のテンキーにALSライトを照らすと、指紋から押したキーが「3・6・8・0」だと分かる。歌仙がランダムでボタンを押すと、何回目かに「8036」が正解だった。歌仙が金庫の奥に、証拠セットの紙袋を置く。

 朝、哲雄から「ありがとう。全てが終わりました」のメールが届く。

延人殺しの濡れ衣を着せられた恭一は、竹田達を振り切って自分のマンションから逃亡する。恭一は建物の屋上に逃げ、避難ハッチから下のベランダに降りて、追っ手をまく。恭一はベランダとベランダの間の仕切り板の上部に不審な傷を見つける。ベランダの鍵を割って部屋に戻り、隠していた非常用の金を取る。金を非常階段から金を撒き、集まった市民に竹田達が強盗だと言って逃走する。

 恭一は誰かがベランダから家に侵入したと思う。哲雄はずっと恭一と一緒にいたので無理だった。

 哲雄は零花の部屋で休む。木曜日、午後11時30分。恭一が「最後の晩餐」を作って背を向いている隙に、哲雄がベランダの鍵を開けていたのだ。

 零花は歌仙に「延人がいなくなった日、マンションの通路で恭一を見た。その後、家に来たり、会う約束をしたり。ストーカーは恭一だとわかった」と話す。

 恭一は麻取義辰に電話し「俺は延人を殺していない。犯人は鳥栖哲雄だ」と話す。

 

第11話「父親

 恭一は道ですれ違った2人の男がオムレツの話をしているのを聞いて、恭一がオムレツを作っている隙に哲雄がベランダの鍵を開け、歌仙が屋上から侵入したと推理する。

 恭一は麻取義辰に電話し「俺は延人を殺していない。犯人は鳥栖哲雄だ」と、トリックを話す。

 恭一は「組織は今日までに犯人を見つけられなから、誰かを犯人に仕立ててあんたに差し出す予定だった。延人が現金予想者の襲撃犯人だと知って、組織は延人を探す意欲を無くした。組織はあんたを騙そうとした」と教える。義辰は「鳥栖哲雄を無期限で追い詰める」と答える。恭一は負けたと自覚する。

 義辰は窪に電話し、恭一から聞いたことを話す。そしてALSライトを買ってくるように頼む。

19時10分。零花の部屋のベッドで寝ていた哲雄は、歌仙から「いつ帰る?」のメールで起きる。すると、ドアの鍵を義辰が窪の手下の土屋にピッキングさせていた。義辰は土屋を帰し、ALSライトを持って一人で部屋に入る。

 哲雄はクローゼットに隠れて見ていた。義辰はALSライトで浴室やトイレを照らすが、血痕は見つからなかった。次に居間の床を照らすと、血が飛び散った後を見つける。義辰は、延人がここで殺されたと悟って泣き叫ぶ。クローゼットから出てきた哲雄は、義辰に「全て僕がやりました」と正座して告白する。全てを終わらせるため、麻取と相対する決意を固める。

 家では零花と歌仙が哲雄の帰りを待っていた。

 哲雄は「自首します」と言うと、義辰は「警察なんか、呼ぶ訳ないだろう。君と君の家族を殺す」と言う。哲雄は「妻と娘は関係ない」と言う。義辰は「君の前で家族をなぶり殺しにする。組織の連中に好きなだけ犯させる。その後、皮を剥ぐ。手足を焼き、耳をそぐ…」と残酷な方法で殺すと話す。

 義辰は窪に電話しようとし、哲雄は電話を奪おうとする。義辰は虫よけスプレーを哲雄にかけて目つぶしをする。窪から義辰に電話が来るが、哲雄は取っ組み合いの末、スマホを奪って壊す。

 下の階の住民は、物音を不審に思って警察に電話する。

 義辰が電話に出ないのを不審に思った窪は、車で待機していた土屋に様子を聞くと、パトカーがやって来る。

 哲雄と義辰は取っ組み合いになる。義辰はコードで哲雄の首を絞める。

 

第12話「今の幸せ」

 子供の零花が海水浴で溺れそうになったのを、哲雄が助けた事を思い出す。

義辰はコードで哲雄の首を絞め「君が死んでも、何も変わらない。世界はいつも通りだ」と言う。

 義辰も過去を思い出す。幼い義辰を両親は毎日勉強漬けにした。義辰は大手企業に就職し、親に紹介された女と見合い結婚し、延人が生まれた。義辰は愛を感じず、どう接したらいいかわからず、延人の生活は荒れ、少年院に行った。妻と離婚し、仕事を辞めた。窪が義辰に「もうすぐ息子が出てくるのだろう。バリバリ働く親父の姿を見せてやれ」と言う。少年院から出た延人を、義辰を迎える。しかし、延人はもういない。

 哲雄はコードを振りほどく。義辰は「下に組織の男が待っている。僕が戻らなかったら、誰が本当の犯人なのか気づくだろう。君と家族も破滅する」と言う。義辰は包丁を取り出し「無力だ。君も僕も」と言って、包丁を振りかざし、自分の腹を刺す。

 その時、住民の通報を受けて警察が零花の部屋の前に来て、ドア越しに「近所から騒音の苦情が来ている」と言う。哲雄はドア越しに「ハムスターが逃げて対処している」と嘘を言いながら、義辰の首を絞めて殺す。義辰の大量の血がドアの下から流れ出すが、警官は気づかずに、哲雄の言い訳に納得して帰る。

 土屋が部屋に様子見に来ると、義辰の靴がないので帰ったと思う。窪に「パトカーが来たのでマンションから離れた間に、麻取が帰ったみたいだ」と連絡する。窪は、帰れと指示する。

哲雄は玄関付近の血痕をふき取り、義辰の死体は浴室に隠していた。哲雄は歌仙に「遅くなる。零花の傍にいて」と電話する。

 零花は小学生の時、海で溺れて哲雄に助けられた事を思い出し、今も私の事を見てくれたと思う。

 哲雄は軽トラックで義辰の死体を山中に運ぶ。穴を掘りながら、哲雄は「終わるのか。この罪に終わりはあるのか。赦される日が来ると思うか?」と自問し、叫ぶ。

 朝、哲雄が帰ってくると、歌仙が家の前で待っていた。歌仙は哲雄の頬を叩き「あなたがいなくなってしまうかと思った」と言って泣く。

哲雄が家に入ると、ご馳走がそのままだった。零花が「あまりお母さんに心配かけないで」と心配する。

 哲雄は会社に出勤し、零花は大学に登校する。

 哲雄、歌仙、零花の3人は公園に行く。

夜、テレビのニュースで、史上最大級の台風が関東に上陸する予報で、雨が強くなり、土砂崩れの心配があると報じていた。哲雄は「大丈夫だよ」と自分に言い聞かせる。