2024年3月1日に「金曜ロードショー」で実写版『アラジン』が放映されるので、2021年5月の公開当時に掲載した「ネタバレの詳しいあらすじ」を再掲載する。
大海原を、小さな帆船で航海している家族がいた。父親が母親に促され、娘と息子に「アラジンと王女様とランプの物語」を始める。父親が『アラビアン・ナイト(Arabian Nights)』を歌う。
(タイトル『ALADDIN」オープニングクレジット』
アグラバー王国。露店街をアラジンと猿のアブーが歩いている。
国務大臣のジャファーは魔法の洞窟に入ろうとするが、「ダイヤの原石」と呼ばれる者しか入れなかった。
青年のアラジンは猿のアブーと一緒に、婦人からネックレスを盗み、ばれて逃げる。アラジンはネックレスを売ろうとするが、盗品だとばれて買い叩かれる。アラジンは代金として貰ったナツメヤシを、道端の貧しい少年に与える。
侍女に変装した王女ジャスミンは、お腹を空かせた子供に屋台の売り物のパンをあげる。店主のカリルが代金を支払う事を知らないジャスミンを咎める。アラジンが助けに入り、店主のカリルに、ジャスミンの腕輪を代金の代わりとして渡し、気を逸らしたすきに腕輪を盗み返す。ジャスミンを連れてその場を去ったアラジンは、盗みがバレて2人の兵士から追われる。アラジンは『一足お先に(One Jump Ahead)』を歌いながら、ジャスミンを連れて街中を逃げまわる。
ジャファーは「ダイヤの原石」が見つからず、苛立っていた。部下に「あなたは国王になれない。2番目だ」と言われ、ジャファーは怒って部下を井戸に突き落とす。
追っ手から逃げたアラジンは、隠し階段でジャスミンを隠れ家に連れていく。ジャスミンはカラクリだらけの隠れ家を喜ぶ。アラジンはジャスミンを王女付きの侍女と推理し、ジャスミンはダリアと名乗る。ジャスミンは、王女は自由に外出できないと嘆く。港に外国船が入港したのを見たジャスミンは、急いで宮殿に帰る。
ジャスミンは腕輪を返してくれと訴えるが、アラジンは持っておらず、猿のアブーが盗んでいた。ジャスミンはアラジンが盗んだと勘違いし、怒って帰る。アラジンは『一足お先に(One Jump Ahead)』を再び歌って後悔する。ジャスミンを好きになったアラジンは、アブーから腕輪を回収して、王宮に腕輪を返しに行こうと考える。
王宮に戻ったジャスミンは、スカンランド国のアンダース王子に謁見する。アグラバーの法律では、王女が結婚するのは王子と決められており、国王のサルタンは、娘のジャスミンがアンダース王子と結婚し、王国を継いでくれる息子ができることを望んでいた。ジャスミンはアンダース王子を気に入らなかった。
ジャファーは、アンダース王子の求婚をジャスミンが断ったので、国王に魔法をかけ、国を強くするためだと言って、シラバードへの攻撃をそそのかす。それを聞いたジャスミンは、亡き母の出身国であるシラバードへの戦争に反対する。ジャスミンは『スピーチレス〜心の声(Speechless)』を歌って悲しむ。
アラジンは番兵の気を逸らして王宮に忍び込み、変装してジャスミンの部屋に向かう。それを見たオウムのイアーゴが、ジャファーに知らせる。
ジャスミンは侍女のダリアに、母親が「国民の幸せが私達の幸せ」と言っていたのに、ジャファーが戦争をしようとしている事は許せないと話す。ジャスミンの部屋にアラジンがやって来る。ジャスミンはとっさに侍女の振りをして、ダリアが王女だと誤魔化す。ジャスミンは、警備が厳重な王宮にアラジンが忍び込んだことを感心する。アラジンは腕輪を返し、明日夜、中庭の噴水で会いたいと言い、今度はジャスミンの髪飾りを盗り、明日の夜に返しにやって来ると言う。
侵入者を見つけたジャファーが、アラジンを捕らえる。アラジンを砂漠へ連れて行ったジャファーは、ジャスミンが侍女ではなく王女であると教える。ジャファーはアラジンに、処刑する代わりに洞窟の中のランプを取って来いと命じる。
翌日の夜。ジャスミンは、アラジンが来ないことを不安に思っていた。
アラジンは洞窟の中に入る。中には沢山の宝石や財宝があり、アブーが盗ろうとするが、アラジンはジャファーに命令された通り、手を触れるなと言う。洞窟には岩に挟まれた魔法の絨毯があり、アラジンは岩をどけて助けると、魔法の絨毯に気に入られる。
アラジンは塔のように高くそびえ立つ岩に登って、頂上にあるランプを取る。その時、アブーが思わず赤い大きな宝石を触ると、魔法の洞窟が怒って、洞窟内に高温の溶岩が流れ込む。アラジンが岩の上を跳んで走ると、岩が崩壊して魔法の絨毯に助けれられる。
アラジンが崖を登ると、ジャファーが出口で待っており、助けてほしかったらランプを先に渡せと言う。アラジンがランプを渡すと、ジャファーはアラジンの手を踏んで落とす。落下するアラジンを魔法の絨毯が助ける。
アラジンとアブーは崩れた洞窟に生き埋めになる。猿のアブーがジャファーからランプを盗んでいた。アラジンがランプを磨くと、ランプの中から青い色の魔神ジーニーが現れる。ジーニーはアラジンをご主人様と呼び、『フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)』を歌いながら、ランプをこすって願いを言えば、3つの願いを叶えると言う。ただし、願いを増やすのと、相手を惚れさせる事と、死者を蘇させる事は出来ない。
ジーニーは1つ目の願いとして、「外へ出してくれ」と言うアラジンの願いを叶え、洞窟の外へ出す。ところがアラジンは、願い事を唱えながら「ランプをこする」と言う作業をしていないと指摘し、1つ目の願いは使っていない事になる。
3つの願いを聞かれたアラジンは、「君なら何を願う?」とジーニーに聞く。聞かれた事がなかったジーニーは驚く。ジーニーには自由がなく、用事がないときは狭いランプの中で過ごし、ご主人様の言うことに忠実に従うことを余儀なくされていた。それを聞いたアラジンは、3つめの願いでジーニーを自由にすると誓い、ジーニーは感激する。
改めて願いを聞かれたアラジンは、ジャスミンとの恋の成就を願う。相手の恋愛感情は変えられないので、アラジンは「自分を王子にしろ」と願う。ジーニーはアラジンに王子の豪華な衣装を着せ、アバブワ国のアリ王子にし、アブーを象に変える。さらに豪華な一団をお供につける。
アラジン達は『アリ王子のお通り(Prince Ali)』を歌いながら、アバブワ国のアリ王子として、アグラバーの王宮まで、楽団やダンサーが派手な行進をする。
アリ王子として王宮に入ったアラジンは、国王とジャスミンに謁見する。ジャファーは、アバブワ国は聞いた事がないと言う。アラジンは贈り物として、スパイス、金のラクダ、スプーン、ジャム、糸車などを贈る。ジャスミンがその見返りは?と尋ねると、アラジンは君と答え、ジャスミンは機嫌を損ねて退室する。国王はアラジンを、今夜のパーティーに誘う。
夜、パーティーが開かれる。ジャファーはアラジンを疑う。アラジンはジャスミンとダンスするが、ジャスミンは部屋に帰る。
ジーニーはジャスミンの部屋を訪ね、侍女のダリアをデートに連れ出す。アラジンはジャスミンの部屋に魔法の絨毯で入っていた。ジャスミンが地図にアバブワ国が無いと言うと、ジーニーが魔法で地図を書き換える。アラジンは、地図でなく実際に外に出ようと誘う。
アラジンはジャスミンと魔法の絨毯で、空中散歩に出かけ、砂漠、川、滝、海の上を跳ぶ。感激したジャスミンはアラジンと『ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)』を歌う。
ジャスミンは、アラジンを市場で会った泥棒に似ていると言い、アラジンは否定する。ジャスミンが猿の名前を出すと、アラジンがアブーだと知っていたので、嘘がばれる。アラジンは「王子だが、町の暮らしを見るために泥棒に化けている」と嘘をつく。王宮に帰り、別れ際にジャスミンとキスをしたアラジンは、有頂天になる。
王宮の部屋に戻ったアラジンは、ジャファーの命を受けた衛兵隊長ハキームとその部下に捕まる。ジャファーはランプをよこせと脅すが、アラジンが言う事を聞かないので、椅子に縛ったまま窓から海に突き落す。
海底に沈んだアラジンは、溺れ死にそうになる。アブーがランプを持って絨毯に乗って飛んで来て、海にランプを落とす。アラジンの手が偶然、ランプに触れ、ジーニーが出てくる。ジーニーは溺れ死にそうになっているアラジンを見て、勝手に誓約書にサインさせて、アラジンを助け、王宮の部屋に戻る。アラジンは意識を取り戻すが、この事で2つ目の願いが叶えられたことになった。
ジャファーは国王に魔法をかけ、アリ王子が戦争を仕掛けようとしているので、アバブワ国を侵略しろと誘導する。そこに来たアラジンが気づき、ジャファーが持つ杖を壊して国王の魔法を解く。正気に戻った国王は、ハキームに命じてジャファーを捕らえさせ、地下牢に入れる。
国王はアラジンを気に入り、アラジンを息子と呼ぶ。ジャスミンはアラジンを「泥棒は仮の姿で、本当は王子様」だと信じていた。ジーニーは、王子の姿に変えただけで、アラジンが正直な青年だと言う中身は変えていないので、ジャスミンに本当の事を言うように勧める。アラジンは嘘をついたまま結婚し、幸福になろうと考える。3つ目の願いの、ジーニーを自由にすると言う願いも撤回すると言う。ジーニーはアラジンに落胆し、ランプに入る。
ジャファーは牢獄へ入れられるが、オウムのイアーゴが鍵を持って来る。
ジーニーに嫌われて落ち込んだアラジンは、ランプを持って町に出る。ジャファーがアラジンからランプを盗む。ジャファーはランプを磨いてジーニーを呼び出す。
アラジンは隠れ家で、王子の振りを出来ないと歌って嘆く。ランプがない事に気付く。
王宮では、国王とジャスミンの前で、ジャファーがジーニーに「国王にしろ」と1つ目の願いを言い、国王になる。ジャファーは衛兵隊長ハキームに、国王の命令に従えと言い、シラバードを攻めるように命令する。衛兵に捕まったジャスミンが『スピーチレス〜心の声(Speechless)』を歌って、自由に意見を言えない事を嘆く。
ジャスミンはハキームに、考え直すように訴える。ハキームは、(国王でなく)国務大臣のジャファーを捕らえろと近衛兵に命じる。ジャファーはジーニーに「私を最強の魔法使いにしろ」と命じる。
戻って来たアラジンが、ランプを取り返そうとしてジャファーに見つかる。ジャファーは、アラジンを遠くの氷の土地に飛ばす。ジャファーは国王に、ジャスミンと結婚させるように言う。
氷の土地に飛ばされたアラジンは、クレパスに落ちたアブーを助けるが、自分も落下し、雪原を滑り落ちる。そこに魔法の絨毯がやって来て、アラジン達を助ける。
ジャファーはジャスミンとの結婚式を挙げる。ジャスミンに誓いの言葉を言わせようとしたとき、アラジンが魔法の絨毯でアグラバー国へ戻ってきた。魔法の絨毯に気づいたジャスミンは、ジャファーからランプを奪い、アラジンの魔法の絨毯に飛び乗って逃げる。
ジャファーはオウムのイアーゴを巨大化させ、魔法の絨毯を襲わせる。イアーゴはアラジンからランプを奪い、ジャファーに持って来る。アラジン達が乗った魔法の絨毯も宮殿に連れ戻されるが、絨毯はボロボロになる。
ランプを再び手に入れたジャファーが3つ目の願いを何にしようか、悩んでいると、アラジンは「お前は世界一の魔術師だろうが、魔神のジーニーよりは劣り、ジャファーは世界で2番目だ」と指摘する。その通りだと思ったジャファーは「この俺を、宇宙で最強の存在にしろ」と3つ目の願いを言う。
ジーニーはジャファーを強大な魔神にする。しかし、魔神になると言う事は、ランプの精霊になってランプに閉じ込められる事で、ジャファーはランプに吸い込まれる。ジーニーは、ジャファーが入ったランプを、遠くに飛ばす。ジーニーは魔法で絨毯を元に戻す。
ジーニーに3つ目の願いを言うように言われたアラジンは、「ジーニーに自由を」と言う。ジーニーは驚く。人間の男性になったジーニーは、ジャスミンの侍女ダリアに結婚を申し込み、ダリアも望む。
二人は結婚し、生まれたのが、冒頭の娘リアンと息子オマールだった。船室からダリアも出て来て顔を見せる。
国王はジャスミンに、次の国王になれと言い、国王の印の指輪を渡す。国王になれば「王女は王子と結婚する」と言う法律を変えることができ、アラジンと結婚しろと言う。
アラジンは返しそびれたジャスミンの髪飾りを持って、王宮の外に出る。道を歩き出すアラジンに、ジャスミンが「泥棒さん、待ちなさい」呼び止めて、キスをする。
(エンドクレジット。アラジンとジャスミンと王宮の人々の踊り)
(写真は「IMDb」より)
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