『マイホームヒーロー』テレビアニメのネタバレの詳しいあらすじ(第1~4話) | アンパンマン先生の映画講座

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 2024年3月8日より映画『マイホームヒーロー』が公開される。テレビドラマの続編だそうだが、テレビアニメ『マイホームヒーロー』全12話も見たのであらすじを紹介する。

 

主な登場人物:読み(声優)役柄

【鳥栖家】

鳥栖哲雄:とす てつお(諏訪部順一)主人公。おもちゃメーカーに勤める、47歳の平凡なサラリーマン。アマチュア作家で、推理小説の執筆を趣味としている。

鳥栖歌仙:とす かせん(大原さやか)哲雄の妻。

鳥栖零花:とす れいか(白田千尋)哲雄と歌仙の娘。18歳の大学生。

【半グレ組織】

麻取延人:まとり のぶと(多田啓太)零花の彼氏。20歳。半グレ組織に所属しており、零花が受け継ぐ遺産を目当てに近づいた。

間島恭一:まじま きょういち(伊東健)半グレ組織の一員。現場でのリーダーを任されている。

窪:くぼ(大塚明夫)半グレ組織のリーダー。殺し屋の顔を持ち、格闘術や各種武器術に長ける。

麻取義辰:まとり よしたつ(三木眞一郎)半グレ組織で活躍する凄腕の電話詐欺師。麻取延人の父親。

竹田:たけだ(德石勝大)半グレ組織のメンバー。組織の最古参の一人。

【その他】

響:ひびき(大久保瑠美)延人の交際相手の一人でキャバクラ嬢。

 

第1話「今日から殺人鬼」

 首都高速道路で交通事故が発生する。

 鳥栖哲雄は、一人暮らしをしている娘の零花とファミレスで久しぶりに会う事になる。哲雄は推理小説を書く事が趣味で、待っている間に、投稿した推理小説の批評を読む。やって来た零花はサングラスをかけ、マスクをしていた。外すと、零花の顔に傷があり、転んでぶつけたと言う。哲雄は「男に殴られた?」と哲雄が問い詰めると、零花は怒って帰る。

 哲雄は零花のマンションの前に行くと、麻取延人が不良仲間に「零花が、父親が帰ってくるかもしれないから出て行って、と言ったので殴った」と話すのを見つける。哲雄が延人たちの後をつけると、ヤクザに見つかって、路地裏で暴行され、裸の写真を撮られる。

 哲雄に妻・歌仙に電話して「零花は元気だった。怪我をしたので病院に泊まる」と嘘をつき、ネット喫茶に泊まる。

 哲雄は怪我を理由に会社を休む。娘を心配した哲雄がこっそり零花のマンションを訪ねると、零花の彼氏の麻取延人がやってくる。哲雄は咄嗟にクローゼットに隠れて様子をうかがう。延人は窪に電話し、零花の祖父の遺産を狙っており、金を取ったら零花を殺そうとしていた。また、かつて2人の女を殴り殺したとも話す。昨日、哲雄に付けられていたと知らされると怒り、部屋で暴れる。

 クローゼットの中で見ていた哲雄は、零花が帰ってくる前に何とかしようと考える。

 窪は車で零花のマンションの前に来て、間島恭一に延人をなだめるように指示する。

歌仙が零花のマンションにやって来ると、哲雄が延人を殺していた。

 クローゼットの中に隠れていた哲雄は、延人を炊飯器で殴り殺す。そこに歌仙がやってきて、延人の死体を見て驚く。哲雄は、延人が過去に2人も殺しているのに捕まっていないのは、組織が殺人を隠ぺいしているからだと思う。歌仙は「私たちが同じことをしてもバレないんじゃない」と提案する。

 恭一が部屋の外で様子を覗い、母親が誰かと話しているが延人ではないと、窪に伝える。零花マンションに帰ってくると、廊下に恭一がいた。

 零花がマンションに入ると、哲雄と歌仙が掃除をしていた。哲雄は零花に「彼氏に鉢合わせして殴られた。零花も殺すと言って帰った。部屋にいると危ないと危ないので、零花は歌仙と実家に帰りなさい」と言う。延人の死体は風呂場に隠していた。歌仙と零花は家に帰る。

 恭一は、部屋に延人がいるか確認するため、ピッキングして鍵を開け、部屋の中を探す。

 麻取義辰は窪に「人を殺すとき、何を考えている?」と聞く。麻取義辰は凄腕の電話詐欺師だった。義辰は「パワハラ上司、延人の学校、延人を逮捕した警察、僕と延人を捨てた妻、何も守れなかった僕、みんなを殺してやりたい」と話す。延人と最後に連絡して(朝9時)から8時間経った。義辰は「全力で探せ。僕には延人しかいない。子供は親が護らなきゃ」と言う。

 

第2話「20年目の共同作業」

 駅前で歌仙は零花を家に帰らせ、分かれる。窪は見張りの部下に零花を付けさせる。

恭一がピッキングして鍵を開けて部屋に入ってきて、延人がいないか探す。哲雄は咄嗟に「出張お掃除サービス」に変装してトイレ清掃をしていた。恭一が延人に電話してスマホがないか確かめるが、電源が入っていなかった。

 恭一が車で待つ窪に、延人がいないと報告する。窪は恭一に、零花を見張るように指示する。

延人のスマホは哲雄が壊していた。歌仙は大きめのキャリーバッグなど、哲雄がメールで頼んだ品物を買ってマンションに持って来る。哲雄は「浴槽全体を鍋にして死体を煮込む。銅板をアルミテープでIHヒーターに貼り、浴槽のお湯に浸す。肉は煮込むと水分が跳んで小さくなる」と教える。歌仙は一旦家に帰る。

 哲雄は、浴槽が熱で変形しないように、アルミホイルで包んだ段ボールを2重・3重に重ねて断熱材を作る。断熱材を浴槽内に貼り、お湯を注ぎ入れる。

窪が麻取義辰に報告に行く。

 哲雄は延人の遺体をスーツケースに詰めて帰宅する。哲雄は零花に、部屋の片づけが終わらないので、1週間、実家から大学に通うように言う。

 零花がテレビでホラー映画を見ながら、哲雄が食事する。哲雄は「零花が生まれて18年。短かった。今日もみんなが無事でよかった。これからも家族3人、無事で過ごしましょう」と呟く。

 哲雄は延人に襲われる悪夢を見る。哲雄が家に持ち帰った死体は、骨の全てと肉を合わせて20キロくらい。骨は乾燥させるが、肉は2日もすると腐り始める。

哲雄が出かけようとすると、歌仙が家の前に見かけない車が止まっていると教える。哲雄は、昨晩もその車がいたので、見張られていると言う。哲雄は動きを見るために、車のトランクにスーツケースを積んで出かける。

 哲雄はホームセンターで買い物をする。その間に恭一の仲間が車のトランクを開け、スーツケースを調べると、着替えやタオルだった。哲雄は車に戻ってトランクを開けると、着替え端を出してスーツケースを閉めていたが、出ていないので誰かが開けたことに気付く。

哲雄は、昨晩大きなケースを運び出したので、黒と疑われたはず。奴らは遠くから見ていただけなので、延人が殺されたと思っていない。探っている段階。と考える。

 家に帰ってきた哲雄は、全員が監視されているので、予定を変更して寝室で処分すると言う。有機物に生ごみ処理菌をまぶして土に中に埋めると、分解する。肉も数日で土に返るはずだと言う。

 零花が寝室にやって来て何をしているのか聞くので、2人は家庭菜園を始めるとごまかす。零花が庭でやればいいと言って、3人で庭に出る。

恭一の仲間の慎吾が、地価鑑定士と名乗って3人と話す。その間に恭一が家に忍び込み、リビングや寝室などを探す。

 歌仙は怪しいと思って慎吾を追い返す。哲雄は家に入られたか不安に思って寝室に行くが、植木鉢は無事だった。しかし、恭介がクローゼットに隠れており、植木鉢を怪しいと思う。

 リビングの掃除をしていた歌仙が、テレビの裏のコンセントに三又型盗聴器を見つける。零花が風呂に入っている間に零花の部屋にも盗聴器を見つけ、哲雄と歌仙は「最近、零花が延人と連絡がつかない。零花のストーカーのせいじゃないか。家の前に怪しい車がいるので、警察に連絡しよう」と、偽の情報を流した後、盗聴器を見つけた振りをして壊す。

 歌仙は哲雄に「人殺すの、初めて?よくこんなことを思いつくと思って」と聞く。哲雄は「初めてに決まっているでしょ。ミステリーは長く続いているので、たくさんのアイデアが蓄積されている」と答える。歌仙が「自分一人で背負っているつもり?」と、死体の処理を手伝うと言う。妻の決心を聞いた哲雄は「この道は破滅に続いている。隠し通せても、後悔は永遠だ。なのに僕は弱い」と涙を流す。

 哲雄は仕事に出る。「本当にあれでよかったのか。どこかに穴があるんじゃないか。他にやりようがあったんじゃないか。そもそも…」と自問する。

 家で歌仙は侵入した男たちに捕まる。哲雄も帰り道、恭一にスタンガンで気絶させられる。

 

第3話「正解への道」

 延人殺害から3日、月曜日。狩野ボディー。社長が飲みに誘うが哲雄は断る。警察が零花のマンションを見張っていた。哲雄は風呂場の消臭をしていたが、臭いが残っていた。壁に張った新聞に「殺人容疑で父親逮捕」の記事を見て、哲雄は青ざめる。

 恭一は窪に「哲雄が1時間以上マンションにいて、不自然だ。盗聴器の前で夫婦が話した件も嘘だ。昼間、娘の大学に探りを入れた」と電話する。

家で零花が歌仙に「友達のカナが電話くれて、大学で私にストーカーがいるのか聞きまわっている奴がいるって。いないと答えた」と教える。歌仙は、作り話を盗聴器で聞いた組織が動いていると気づく。

 恭一は「あの夫婦は絶対何か隠していので動いていいか?」と窪に尋ねる。窪は「例の件が生きている。夫婦への接触は最終段階だ」と止める。

 同日午後9時30分。恭一の仲間数名が、鳥栖家の傍に待機。恭一は帰宅途中の哲雄をスタンガンで気絶させて捕らえ「盗聴器の前でストーカーの話をしたが、本当は、ストーカーは存在しない。娘の裏も取れている」と暴力を振るって尋ねる。哲雄は「去年の11月、最初にストーカーを見つけたが、娘の受験に響くと思って娘には知らせず、何でも屋の鈴木と言う探偵を雇った」と答える。

 義辰から恭一に「延人がいないと、僕はもう終わりだ」と電話で話す。義辰に組織から抜けられたら終わりだと思った恭一は「必ず見つけます」と答える。

恭一は仲間に哲雄を、上に運ばせ、足を動かしたら終わりだと脅す。恭一は「延人を探している。

 先週の金曜日、お前の娘の部屋に上がった後、 消息を絶った。何か知らないか?」と聞く。哲雄は「零花もぶっ殺すと言って出て行った、と零花に説明した。この男たちがその事も零花から聞き出していれば、知らないはアウト」と悩み、「零花は何か言っていましたか」と聞く。恭一は哲雄を突き落とす。哲雄はロープで宙づりになる。

 恭一の仲間は「娘は延人が暴れて部屋を出て行ったと知っていた。誰かが見ていた」と言う。哲雄は「延人が部屋を出て行ったと伝えたのは僕だ。探偵の鈴木から聞いて、娘に伝えた」と話す。仲間が哲雄のスマホを調べると「出張お掃除サービス鈴木」のメアドがあった。恭一は哲雄の頭を斬り「鳥栖歌仙に連絡しろ。真実ならお前と同じことを言うはずだ」と言う。哲雄は「一致したら、解放してもらえるんでしょうか?」と聞く。恭一は「全員死んでもらう。答えは関係ない」と答える。

 恭一の仲間に聞かれた歌仙は「初めてストーカーを目撃したのは去年の11月。受験を控えていた娘に心配かけたくなくて、主人と相談して鈴木と言う探偵を雇った」と答える。

日曜日。哲雄は「この先も奴らが接触してくる可能性があるので、想定問答集を作った」と歌仙に原稿を見せる。

 仲間は「延人の行方を知っている限り話せ」と聞く。この答えは哲雄が準備していなかったが、歌仙は、連中が時間を気にしている事に気付き「お金なら持って行っていいから、命だけは。お願い、殺さないで」と叫ぶ。さらに、迷い猫の話をして時間稼ぎをする。1人が「限界だ」と言う。歌仙は「やっぱり、この人たちは1枚岩じゃない」と気付く。仲間は恭一に「撤収する。目撃されていたら、そろそろ警察が到着する時間だ」と言う。歌仙は「男が暴れて出て行ったことは、探偵の鈴木から聞いたが、その後の事は知らない」と答える。鳥栖家に押し入った仲間は撤収する。恭一は苦々しく思う。

 零花が自室から降りてくると、歌仙はテレビを見ていた。

窪は恭一に「俺らは何だ?」と聞く。恭一は「チームです」と答えると、「違う。1人1人は独立したプロだ。今後は竹田に指揮をとらせる」と伝える。

 恭一は哲雄を解放し、妻と娘も無事だと言う。恭一は「上を納得させるため、ここで死んでもらう。お前が延人を殺して、どこかに捨てたことにする。」と言う。哲雄は「無関係の人間を殺して、おとがめなしで済みますか」と食い下がる。恭一がナイフで哲雄を殺そうとすると、哲雄は「僕と組んでください。僕には零花と探偵の情報がある。僕たち二人で延人を見つけよう。それが一番可能性のある選択肢じゃないですか」と提案する。

哲雄は「正解なんてどこにもないかもしれない。ならば正解を作り出そう。僕らが生き残る物語を。他の誰を犠牲にしようとも」と考える。

 

第4話「暴力の世界」

 火曜日、午前8時30分。頭を治療してもらって、病院の前に立つ哲雄を歌仙が迎えに来る。車の中で哲雄は「母さんのおかげで僕たちの容疑が晴れた」と言う。

 恭一は哲雄の提案を了承するが「延人捜索の期限が今週の金曜日。それまでに見つからなかったら、お前を殺して犯人にする」と言う。恭一は哲雄のスマホをコピーし、いつかけても出られるように肌身離さず持っておけ。出なかったら家を燃やす」と脅す。

 哲雄は、これ以上妻を巻き込めず、ここからは一人でやると決心する。

 僕らが生き残るための選択肢は3つ。①僕の犯罪を完全に隠蔽しつつ、連中の犯罪の証拠を集め、匿名で通報。これは自分に飛び火する可能性が高い。②他人に殺害の罪を擦り付ける。僕には延人の遺骨と言う切り札がある。この骨を誰かの部屋に置くことができれば、その部屋の主に疑いを向ける事ができる。

 零花が哲雄の怪我を心配する。哲雄は延人の写真を零花にもらう。③延人が生きているように証拠を捏造する。

 午後7時00分。哲雄は恭一に呼び出されて、延人の足取り覆うため、2人でキャバクラに行く。延人の恋人の響に哲雄が、延人はどんな人物か聞くと「多い時は5股かけられて、泣いて謝ってきた」という。哲雄が零花の事を聞くと、延人は仕事で付き合っているだけで、さんざん悪口を言っていた。哲雄は気分を害し、トイレに行く。

 響は哲雄と2人になり「ひょっとしたら零花の父親?昨日、延人の上司に写真を見せられた」と言う。恭一はスマホの盗聴器アプリで二人の会話を聞いていた。響が「何で一緒に延人を探しているの?」と聞くと、哲雄は「娘のため。彼らに容疑を掛けられているので、疑いを晴らすため。延人には、娘と別れてもらう」と話す」と答える。哲雄は「泣いて謝った日、何か聞かされていない?延人は組織に消された可能性がある。彼はトラブルメーカーだった。逃げている可能性もある。まだ助けられるかもしれない」と聞く。響は「絶対に話さない?」と確認して、次の話をする。

 延人は1年半前、組織がやる予定だった現金輸送車の強奪計画の実行直前に、現金輸送を襲ってよこどりした犯人だった。

 響は「組織にバレていない。他のメンバーは高跳びした」と教える。通信が不調で、その会話を恭一は聞いていなかった。

 響は延人のSNSの裏アカウントを教える。哲雄がアカウントを暗記する。哲雄は、このアカウントを使えば延人の裏切りを証明できる。あるいは、存在を捏造できる、と考える。

 恭一と哲雄への店の請求が1千万円だった。恭一が怒ると、竹田が来て「ちょうど1千万の仕事がある」と言う。

 恭一と哲雄は車で郊外に連れていかれる。竹田は「これから龍健組と王虎隊の取引が行われる。王虎隊から鞄を奪え」と銃を突き付けて命じる。

 恭一は哲雄に「スマホに盗聴と位置情報を仕組んだ」と教える。哲雄は「昨日の恭一の『いつ電話を掛けても、出られるように、肌身離さず持っておけ』には位置情報を把握したい。盗聴できる距離にスマホを置いておきたい。電源を切らせないと言う意図が含まれていた」と話す。恭一は「お前が延人を殺したのだろう。だから、アプリを仕掛けた」と話す。

 竹田が合図し、恭一が哲雄と乗った車を出す。車が撃たれて炎上する。取引現場に窪達がトラックでやって来る。哲雄は撃たれた恭一を助け、森に隠れる。そこに逃げて来た王虎隊がやって来る。