『マダム・ウェブ』ネタバレの感想 主人公の能力が覚醒するほどつまらなくなる | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 3/5 ☆☆☆★★

 新しい『マダム・ウェブ』シリーズのマーブル映画なので期待して見た。

主人公のキャッシーは臨死体験を経て、未来予知の幻影(ビジョン)が見えるようになったと分かる。

 キャッシーは同僚のオニールの死の幻影を見るが、防ぐことができなかったのが残念。トラックが猛スピードで救急車に衝突するが、その先は川で行き止まり。そのトラックは川に飛び込むつもりだったの?

 キャッシーが列車に乗った時、アーニャ、ジュリア、マティの3人がシムズに襲われる幻影が次々に現れるのが不気味で、3人を助けられるのかスリルあった。キャシーは3人に次々に的確な指示を与え、現場から逃げ出すのが見事。

 ただし、キャッシーはマティが石を投げるのを予知できなかったので、その能力はいつ出現するか分からない。

 「ダイナー」でシムズに襲われている3人を助けようと、キャッシーはナイフで立ち向かうが、逆にナイフで刺される。何という事だと思ったら、予知幻影だった。何とも都合良く見られたと感心する。ナイフで刺すのは失敗だと知って、キャッシーがタクシーでシムズを跳ね飛ばす作戦に出るのは頭が良い。

 壊れた「ダイナー」の中で、キャッシーとシムズが会話するのは良く分からない。この会話自体が幻影らしいが、これは未来予知なの?

 3人はキャッシーに森の中から動くなと言われていたのに、「ダイナー」に行って、客に警察に通報されてシモンズに襲撃されたのは、軽率だった。ベンが車に3人を乗せて病院に行ったのは、それ以上に軽率だ。3人を家に置いて行けば何も問題がなかったのでは。

 未来予地の幻影で見て、キャッシーは花火倉庫の中をシモンズとの決戦の場にする。でも、前に花火倉庫の火災現場に行った時、消防士が倉庫の中は危険が一杯と会話してたのを見ていたので、これを思い出した事にすれば、キャッシーは頭が良いと感心したのだが。予知幻影を軽く使い過ぎ。

 花火工場の爆発では、キャッシーは予知幻影を見るまでもなく、花火がどこに飛んでくるか予知でき、3人に臥せらせて壁に穴を開けたりシムズに当てたり、飛んでくる花火を鉄板で防いだりと、好き放題である。

 シムズの攻撃で3人とも今にも鉄骨から落ちそうな状態になり、シムズが「3人同時に助ける事は出来ない。どうする」と言う危機が訪れる。ところがキャッシーは幽体離脱のような新たな3つの体を作り、3人を同時に助ける。これはではスリルも何もない。

キャッシーはシムズの上に看板の文字が落ちるのも予知し、シムズを看板の下に誘い込む。これも結果が分かっているので、スリルがない。それなのに自分の顔に花火が命中できるのは予知できなかったの。

 普通なら主人公の能力が覚醒するにつれて話が盛り上がって行くのだが、これではキャッシーの能力が覚醒すればするほど、話がつまらなくなる。

 断片的に未来の3人のスパイダーウーマンがシムズと戦う場面が登場したり、最後にマダム・ウェブの幻影も登場したりする4人の本格的な活躍は次作からになる。つまり本作は次作の、長い長い予告編だったのだ。なお、スーツは格好良いが、顔は目の周りだけ隠してほぼ素顔が分かって、シムズに見つかったほどである。正体を隠したいなら改良すべきでは?

 ところで、キャッシーの同僚のベン・パーカーは、スパイダーマンに登場するベン伯父さんらしい。という事は、メアリー・パーカーから生まれた赤ちゃんは、将来スパイダーマンになるピーターという事になる。ここの年代は2003年なので、年代も合っている。次回に期待して、評価は「3」である。