『マイホームヒーロー』テレビドラマのネタバレの詳しいあらすじ(1~5話) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

主な登場人物(俳優)役柄

【鳥栖家】

鳥栖哲雄:とす てつお(佐々木蔵之介)おもちゃメーカーの営業職の会社員。推理小説マニア。

鳥栖歌仙:とす かせん(木村多江)哲雄の妻で零花の母。実家は総資産80億の呉服屋「和服の鳥栖」。

鳥栖零花:とす れいか(齋藤飛鳥)哲雄と歌仙の一人娘で大学1年生。上京後は一人暮らし。

【間野会】

麻取延人:まとり のぶと(内藤秀一郎)義辰の一人息子で零花の彼氏。気性が荒く、暴力を振る。

間島恭一:まじま きょういち(高橋恭平)間野会のリーダー格。延人の失踪を調べる。

麻取義辰:まとり よしたつ(吉田栄作)間野会の上層部で延人の父親。延人に異常な執着を持つ。

窪:くぼ(音尾琢真)竹田や間島を束ねる間野会の中心核。殺しと犯罪のプロ。

竹田:たけだ(淵上泰史)間野会の中堅メンバー。

 

第1話

 夜の雨が降る山中で倒れた鳥栖哲雄が「愛している者を失う事が怖い。弱いから怖いんだ。いつか全てが許される日が来るだろうか?」と独白。

 1週間前。鳥栖哲雄は、一人暮らしをしている娘の零花とランチで久しぶりに会って、47歳の誕生日を祝ってもらうことを楽しみにしていた。哲雄は推理小説を書く事と読むことが趣味で、待っている間に、投稿した推理小説の批評を読む。やって来た零花はサングラスをかけ、マスクをしていた。零花は顔をぶつけたと言うが、顔に殴られた傷があった。「彼氏に殴られた?」と哲雄が問い詰めると、零花は怒って帰る。

 哲雄は路上で麻取延人が不良仲間に「零花が、父親が帰ってくるかもしれないから出て行って、と言ったので殴った。チクったらぶっ殺すと脅しておいた」と話すのを見つける。哲雄が延人たちの後をつけると、ヤクザに見つかり、暴行される。

 哲雄に妻・歌仙から電話が来るが「零花は元気だった」と嘘をつく。

 娘を心配した哲雄がこっそり零花のマンションを訪ねると、荒れ狂う彼氏の麻取延人がやってくる。哲雄は咄嗟にクローゼットに隠れて様子をうかがう。延人は窪に電話し、歌仙の実家の総資産80億円の「和装の鳥栖」を狙っており、零花を殺そうとしていた。また、テレビでは、延人がかつて殴り殺した元彼女の白骨死体が見つかったニュースが流れていた。さらにもう1人の女も殺していた。

 窪はターゲットの孫の零花を殺されると計画どころでなくなるので、間島恭一に延人を止めるように指示する。恭一は仲間のカズと出かける。

 クローゼットの中に隠れていた哲雄は、延人を鈍器で殴り殺す。そこに歌仙がやってきて、延人の死体を見て驚く。ヤクザに身分がバレている哲雄は、零花や歌仙に復讐されるのを恐れる。歌仙は、娘を守るため、延人と同じことをすればバレないと提案する。

 零花が部屋に帰ってくると、哲雄と歌仙が掃除をしていた。哲雄は零花に、彼氏と殴り合って怪我し、帰ってもらった。部屋にいると危ないと危ないので、零花は歌仙と実家に帰る。延人の死体は風呂場に隠していた。

 アパートに着いた恭一は、部屋に延人がいるか確認するため、ピッキングして鍵を開ける。

 

第2話

 哲雄が部屋の風呂場にいると、恭一がピッキングして鍵を開けて部屋に入ってきて、延人がいないか探す。哲雄は咄嗟に「出張お掃除サービス」に変装してトイレ清掃をして、恭一が風呂場を探すのを防ぐ。恭一が延人に電話するが、延人のスマホは哲雄が壊していた。

 恭一が窪に、延人がいなので探すと電話で報告する。窪は延人が何かする前に止めないと面倒だと考え、父親の麻取義辰に状況がバレるのを恐れる。

麻取義辰は特殊詐欺のボスだった。

 零花と歌仙は実家に帰る。哲雄は推理小説の知識を生かして、死体の解体を考える。歌仙が哲雄に頼まれたものを買ってくる。哲雄は浴槽全体を鍋にして死体を煮込み、処理を楽にすると言う。歌仙は一旦家に帰る。

 哲雄は「47年間、一度も刑法を犯さず、平凡で幸せに生きてきたが、今日から殺人犯だ」と悩む。浴槽にアルミ箔を貼り、銅版の電極を付けて電流を流し、お湯を沸かす。解体した肉をトイレに流す。全部流すわけにいかず、骨の全てと肉の半分弱を家に持ち帰る。これが見つかったら人生が終わる。

 哲雄は風呂に入った後、ゾンビ映画を見ている零花に「彼が戻ってきて暴れるかもしれないので、1週間は家にいてくれ」と話す。哲雄は食事しながら、この家庭を守らなければと決意する。

 哲雄の家の前に、昨晩から見かけない車が止まっており、中では恭一とカズが見張っていた。哲雄がスーツケースを車に付けて、ホームセンターに来る。恭一の仲間が車のトランクを開け、スーツケースを調べると、着替えだった。哲雄はタオルの端を出してスーツケースを閉めていたが、出ていないので誰かが開けたことに気付く。歌仙の話では家の前の車がずっといたので、哲雄は別の監視がいると知る。今、山に死体を埋めに行くとバレるので、寝室でやることにする。

犯罪組織上層部の麻取義辰は、息子の延人と24時間連絡が取れないことを不審がり、組織の中心核・窪に早く延人を探し出すよう、プレッシャーをかける。「子供は親が護らなきゃ」と言う。

 市販の生ごみ処理菌を肉にかけて土に埋めると、バクテリアが増殖しながら1日で分解して土に返すことができる。哲雄と歌仙が1つ目の袋を処理していると、零花がやって来たので、2人は家庭菜園を始めるとごまかす。零花も手伝うと言う。残り2袋。

 恭一が家に忍び込み、リビングのテレビの裏に三又型盗聴器を仕掛ける。掃除をしていた歌仙が盗聴器に気付く。哲雄と歌仙は「零花が延人と連絡がつかないのは、零花のストーカーのせいじゃないか」と、偽の情報を流した後、盗聴器を抜く。

 歌仙は哲雄に「人殺すの、初めて?手際が良いので」と聞く。哲雄は「初めてに決まっているでしょ。何十本もミステリーを書いて、イメージトレーニング済みなの」と答える。

 歌仙が死体の処理を手伝うと言う。妻の決心を聞いた哲雄は1袋を渡す。歌仙は一緒に肉を植木鉢に入れながら「結婚20年目の共同作業だ」と言う。哲雄は泣きながら、妻に感謝する。「この道はたぶん破滅に続いている。バレれば人生終了。隠せても後悔の生き地獄。もう後戻りできないなら。全力で進むしかない」と決心する。

 恭一は窪に「俺はあの夫婦、嘘ついていると思う。盗聴器の会話は、俺たちについた嘘じゃないか。延人について、絶対何か知っている」と報告する。

 

第3話

 哲雄は、延人に殺される夢を見る。

 娘の交際相手の延人を殺害して丸二日が経った。死体を解体し、死肉は処理した。残った骨は箱に入れて床下収納の奥にしまってある。後始末は完璧でない。

 哲雄は営業に行く。売店で「殺人容疑で父親逮捕」の新聞記事を見つけ、「僕がこうなったら零花や妻も無事では済まない。僕たち家族が生き残る正解は…」と思う。道で警官とすれ違い、脅える。

 学校で友人が零花に「零花がストーカーに遭っていないか、聞きまわっている男がいる」と話す。零花は「延人じゃないか。私がいない間に部屋で暴れて、私を殺すと言って家を飛び出したらしい」と教える。

 歌仙が家に帰ると零花がいなかった。電話して、早く帰れと言う。傍で恭一の仲間が話を聞いていた。その男が零花の友人に金を渡して、ストーカーがいるか聞いていた。

 哲雄は零花の部屋の風呂場で、新聞紙を貼ってスプレーで臭いを消していた。

 鳥栖家の前の車の中で、恭一たちが見張っていた。麻取義辰が恭一に電話で「早く見つけたら金をはずむ。金曜まで延人を見つけるように。見つけられなかったら、わかっているよね」と脅す。

 家で零花は歌仙に「友達に、ストーカーされているらしいと言われた」と教える。歌仙がそれを哲雄に連絡しようとすると、哲雄は見張っていた恭一たちに拉致される。恭一は袋で目隠しした哲雄に「お前、何か隠しているだろう」と脅す。哲雄は「何かがバレた?鎌をかけている可能性がある」と疑う。恭一は「盗聴器の前で話していたストーカーは、作り話だろう」と聞く。哲雄は「去年11月中旬に、妻が家の前で不審者を見た。大学受験を控えた娘に心配を掛けないために、娘には黙って探偵の鈴木を雇った」と嘘を言う。

 恭一たちは哲雄をビルの屋上に連れてきて、淵に立たせる。恭一は「2日目、麻取延人は娘が大学にいる間に娘のマンションを出た後、行方不明になった。何があった?」と聞く。哲雄は「知らない」と答えるか「部屋で暴れた」と零花に言った事を言うか迷う。哲雄は「部屋で暴れた」と言うと現場にいたのを認める事になるので、「零花は何か言っていたか?」と聞く。恭一は哲雄を突き落とすと、トラックの荷台のゴミ袋の上だった。

 恭一は哲雄の肩を斬り、仲間が「延人が暴れて出て行ったと、何で娘が知っているのだ?誰かが見ていたと言う事だろう」と脅す。哲雄は「娘に言ったのは私だが、探偵の鈴木から聞いた」と言う。仲間が哲雄の携帯を調べると、メールだけ登録した「探偵の鈴木」を見つける。

 恭一の仲間は、自宅で歌仙を捕まえていた。恭一は歌仙に尋問しても同じことを言うはずだと言う。

 仲間が歌仙に「娘のストーカーについて答えろ」と聞く。歌仙は「去年11月中旬に、家の傍で何回か不審者を見た。娘は大学受験を控えているので黙っていた」と話す。答えが一致するが、恭一は口裏を合わせているかもしれないと言う。確かに哲雄と歌仙は口裏を合わせていた。しかし、口裏を合わせていたのはここまでだった。

 恭一は「延人の行方を知っている限り話せ」と質問させる。歌仙は迷い猫の話をして時間を引き延ばす。10分が過ぎ、仲間は「警察に通報されている可能性があるので、撤収する。証言が一致したら、無関係でしょう」と言い、撤収する。

 恭一は「あんたら夫婦に罪を擦り付けて、死んでもらうかもしれない」と言う。恭一に窪が電話で「堅気に手を出したのか。警察に気付かれたらどうする。すぐに撤収しろ」と命じる。恭一は「この夫婦マジで怪しい」と言う。仲間は帰る。そのやり取りを聞いていた哲雄は「こいつら1枚岩じゃない」と気付く。

 恭一は哲雄に「金曜が延人捜索の期限だ。だが手掛かりはお前ら夫婦以外にない。お前が延人を殺して、ミンチにして海に捨てたと言え。録音してやる」と言う。哲雄は「無関係の人間を殺して、おとがめなしで済みますか」と食い下がる。「この男も八方塞なんだ」と気付いた哲雄は「僕たち夫婦に正解はない。だから無理やり正解を作り出す」と考え、「僕と組みませんか。金曜まであと4日ある。延人の行方を2人で見つけよう」と恭一に提案する。

 

第4話

 鳥栖哲雄は間島恭一に「僕と組みませんか?金曜まであと4日ある。延人の行方を2人で見つけましょう。ここで殺されるくらいなら、死ぬ気で調べます」と提案する。恭一は「ただし、金曜日まで見つからなかったら、お前を犯人に仕立てて殺す」と、了解する。恭一は哲夫のスマホのデータをコピーして、「いつ電話してもすぐに出ろ。出なかったら、家族全員殺す」と脅して去る。

 夜遅く家に戻った哲雄に、妻・歌仙は安堵する。哲夫は歌仙のお陰で、2人の容疑が晴れたと感謝する。哲雄は、もう家族を巻きこめず、自分一人でやり切ると心に決める。

翌朝、娘・零花は、日に日に増えていく哲雄のけがを不審がりつつも心配する。

哲雄は会社を休む。「僕たち家族が生き残る方法は1つ。証拠をでっち上げ、麻取延人が生きていると偽装する」と考える。

 恭一は哲雄に、一番知っている奴の所に行くと言う。2人はキャバクラに行き、延人の恋人の響に会う。恭一は響に「あの日、延人に変わったことがないか?」聞くが、響は「変わったことはない」と答える。哲雄は響に「延人は別の女性と付き合っていた。あなたは二股たされて恨んでいたのでは?」と聞く。響は「延人は零花の悪口を言っていた」と話す。哲雄は気分を害し、トイレに行く。

 響は哲雄と2人になり「ひょっとしたら零花の父親?組織の人から延人の失踪に関わった人のリストを見せられて、その中に写真があった」と教える。恭一はスマホの盗聴器アプリで二人の会話を聞く。哲雄は「彼らに疑われて、疑惑を晴らすために働いている。あの日、娘の彼氏を知りたくて、延人をつけたのがまずかった。延人には、娘と別れてもらう」と話す。響きは「延人とは深い所で繋がっている気がする。前に別れると泣いた夜、お互いの事を全部話して…」と言う。哲雄は恭一が盗聴機能を仕掛けたスマホ電源を切る。

 哲雄は「延人は組織に消されたかもしれない。仲間割れが起きて、一部の連中が殺したかも。延人から他に何か聞いていないか?今なら助けられるかも」と聞く。響は「延人には組織が知らない別の顔がある。一年前、組織の金を盗んだ。バレたら殺される、と言った。一緒に奪った仲間は高跳びした」と教える。哲雄は「その仲間の所にいるかもしれない。連絡先を教えてほしい」と頼む。響きはSNSの裏アカウントを教え、哲雄がメモする。延人の写真も借りる。

 恭一が「響から何か聞き出せたか?」と聞くと、哲雄は「聞き出せなかった。行方は全く分からないそうだ」と答える。

 恭一への店の請求が1千万円だった。恭一が怒ると、竹田達が来て「立て替えてやる。その代わり、条件がある」と言う。

 恭一と哲雄は車で郊外に連れていかれ、竹田は鞄の受け渡しを命じる。恭一は「鞄の中は、偽物の麻薬で、バレたら殺される。生きて帰れても、組織が生かしておくかわからない」と言う。恭一は盗聴にいつ気づいたか聞き「お前が延人を殺したのだろう」と言う。

 取引相手のアジア系のマフィアが来て、鞄を交換する、受け取った鞄の中は大金だった。恭一と哲雄が帰ろうとすると、偽物だとバレる。アジア系のマフィアが銃を向け、恭一と哲雄は逃げる。恭一は撃たれてケガし、動けなくなる。

 哲雄は恭一を助ける。恭一は「死んだ親父に代わって、店を取り戻したかった」と言う。2人はアジア系のマフィアのボスに見つかり、銃を向けられる。窪がボスを撃ち殺す。

 

第5話

 恭一が撃たれた銃弾を仲間が摘出する。アジア系マフィアも窪が全員殺していた。窪は哲雄に銃を向け「死ぬのと仕事するの、どっちがいい?」と聞く。哲雄は仕事を選ぶ。哲雄は、窪が殺した組員の死体を処理する動画を撮られる。

 家に帰った哲雄は「また生き延びてしまった。事態ははるかに悪化したと言うのに」と嘆く。妻の歌仙は帰りが遅く、電話も繋がらないので心配していた。

 窪は「恭一に最後までやらせる」という。仲間が「見つかりますか?」と聞くと、窪は「見つからなくても、恭一にけじめをつけさせる。生かすか殺すかは、麻取さんしだいだ」と言う。

竹田と窪は、撮った哲雄の死体処理動画を「和服の鳥栖」をゆするために使うと言う。

 哲雄は歌仙に「死体を処理している映像を撮られた。奴らについて何か口外した場合、映像が公表される。かなり詰んだに近い」と教える。歌仙は「私は何をしたらいい?」と聞く。

翌朝、零花は哲雄に少し遅れた誕生日プレゼントを渡す。「老後安泰」と零花が刺繍したお守りだった。哲雄は、改めて家族を守るために頑張ろうと奮起する。

 歌仙は学生時代の演劇仲間の田端に会い、結婚式の余興に流す映像で、新郎の過去の再現ビデオを撮りたいと頼む。歌仙は哲雄に「延人が生きているように見せかける映像を撮ってもらいたい」と頼まれていた。金髪のかつらを被った田畑が、駐輪してある自転車を手飛ばす映像を歌仙が撮る。

 哲雄が延人のSNSの裏アカウントにログインしようとすると、秘密の質問「昔飼っていたペットの名前は?」が表示される。

 田畑は歌仙に「今幸せ?」と聞く。

 哲雄は延人のSNSにログインするためのヒントを探りに、延人行きつけのバーに行く。カウンターの隣に座っていた男が哲雄に「子供は大きくなっても、親にとっては小さい子供のまま。もしも子供が誰かに怪我させられたり、ひどい目に合わせられたら、家族もろとも皆殺しにする」と話しかける。哲雄が「人を殺すのは社会的に」と答える。男は「息子に会いたい」と泣く。「すごく乱暴な子で、元妻がキャップを与えたら落ち着いた」と話す。

 男は「息子がいなくなったので、行きつけのこの店に探しに来た」という。哲雄が名前を聞くと「山口」と答え、哲雄も「田畑」と偽名を答える。男は帰る。

 哲雄がマスターに延人の写真を見せると、今の客も同じ男を探していたと言う。哲雄は男が延人の父親だと知り、ペットの名前が「キャップ」だと思いログインすると、正解だった。

 家に帰った哲雄は歌仙に「偶然延人の父親に会った。息子が危害を加えられたら、犯人だけでなくその家族も全員殺す、と言っていた」と教える。歌仙は「田畑に、今幸せかと聞かれた。私にとって大切なのは、娘と娘を全力で守ってくれる夫と、家族3人で生きていく事。幸せかどうかはどうでもいい」と話す。

 窪に義辰が「あと2日。延人が見つからなかったら、どうなるかわかっているね。君たち間野会との取引は降りる。何億もの損失になるよ」と脅し、「僕は金には興味ない。僕の世界には僕と延人の二人しかいない」という。

 哲雄は動画をアップする。

 恭一は哲雄を呼び出し「延人捜索の期限は明日だ」と伝える。窪から恭一に「延人が見つかった」と動画が送られてくる。恭一は「画質が悪く、顔も映っていない」と疑問を持つが、窪は「延人がコメントを返している。延人本人の裏アカウントで間違いない。響が見つけた」と言う。義辰がその動画を見て、「良かった。生きていてくれた」と喜んでいた。窪は恭一に「竹田と合流。映像から場所を割り出せ」と指示する。

 哲雄が「僕の仕事は終わり?」と聞くが、恭一は「一緒に来てもらう。延人本人を見つけるまで」という。

 恭一と哲雄は竹田のアジトに行く。竹田は「本人かどうか、業者に調べさせている。俺らは映像から情報を読み取り、延人の場所を割り出す」という。竹田に「動画が延人本人でない可能性が70%。ほぼ偽物」と連絡が来る。竹田は「歩き方から人物を特定する歩容認証の結果らしい。動画をでっち上げた奴が、延人の失踪に関わっていると見て間違いない」と言う。