『ゴールデンカムイ』テレビアニメのネタバレの詳しいあらすじ(第9~12話) | アンパンマン先生の映画講座

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 2024年1月19日に実写版『ゴールデンカムイ』が公開されるので、その前にテレビアニメ第1期全12話を見た。掲載字数の制限上、今回は第9~12話のあらすじを紹介する。

 

主な登場人物:読み(声優)役柄

【杉元一味】

杉元 佐一:すぎもと さいち(小林親弘)不死身の杉元と呼ばれる。元大日本帝国陸軍一等卒。

アシㇼパ:アイヌ語 Asirpa(白石晴香)小樽周辺のコタン出身、10代前半のアイヌの少女。

白石 由竹:しらいし よしたけ(伊藤健太郎)通称「脱獄王」。刺青囚人の1人。

【独立勢力】

尾形 百之助:おがた ひゃくのすけ(津田健次郎)歩兵第27聯隊上等兵。スナイパー。造反組の一人。

谷垣 源次郎:たにがき げんじろう(細谷佳正)歩兵第27聯隊一等卒。秋田県阿仁出身で元マタギ。

キロランケ:Kiroranke(てらそままさき)アシㇼパの父の友人で、ロシア系少数民族出身のアイヌ。

インカㇻマッ: Inkarmat(能登麻美子)苫小牧勇払のコタンに現れた、当たると評判の占い師の女。

【土方一味】

土方 歳三:ひじかた としぞう(中田譲治)元新撰組副長の旧幕府軍志士。通称「鬼の副長」。

永倉 新八:ながくら しんぱち(菅生隆之)新撰組元隊士で、新撰組最強剣士と言われた。

牛山 辰馬:うしやま たつうま(乃村健次)刺青の囚人の一人。額の四角いタコと柔道耳が特徴の巨漢。

家永 カノ:いえなが かの(大原さやか)若いホテルの女将に見えるが、女装した天才外科医の老人。

【第七師団】

鶴見 篤四郎:つるみ とくしろう(大塚芳忠)中尉。歩兵第27聯隊所属の小隊長で情報将校。

二階堂浩平:にかいどう こうへい(杉田智和)歩兵第27聯隊一等卒の双子の兄、

玉井 芳蔵:たまい ほうぞう(手塚ヒロミチ)伍長。鶴見中尉に尾形と共に反旗を翻す造反組の一人。

小宮 幾太郎:こみや いくたろう(綿貫竜之介)一等卒。二階堂浩平から造反組だと名指しされる。

三島 剣之助:みしま けんのすけ(石谷春貴)一等卒。鶴見中尉の命令で尾形を尾行する。

【刺青の脱獄囚】

辺見 和雄:へんみ かずお(関俊彦)一見温厚な性格の漁師だが、100人以上を殺害した快楽殺人者。

【北海道アイヌ】

ススポ:Susupo(一城みゆ希)アシㇼパの母方の祖母でアイヌの老女。

オソマ:Osoma(朝井彩加)アシㇼパの従妹。病魔除けで汚い言葉の幼名「オソマ()」

 

『第9話 煌めく』

 アシㇼパが便所で漁師の死体を見つけ、杉元に知らせに行くと、2人の姿がなかった。

 辺見は杉元を外に連れ出して玉切り包丁等を見せ、邪魔の入らない場所で殺そうと狙っていた。番屋に第7師団の兵士が多数やって来たので、辺見は親方が住む豪邸に匿ってもらおうと、杉元を連れて行く。それをアシㇼパが見つける。

 親方の屋敷で鶴見が親方に、兵器工場建設への投資を願う。親方は「武器は好きだ」と言って、軍から横流ししてもらったマキシム機関銃を見せる。

 辺見は勝手に親方の屋敷に入り、2人きりになろうと杉元を2階に連れて行くと、2人の兵士がいた。兵士は杉元を見つけ、杉元は逃げる。

 アシㇼパは屋敷の夫人に「便所を借りたい」と頼む。

 辺見は玉切り包丁で1人の兵士の首を斬り、もう一人の兵士の目を刺す。兵士は辺見に発砲する。物音を聞いた鶴見が来て、杉元を見つける。親方は機関銃を発砲する。杉元は怪我をした辺見を担いで逃げ回る。鶴見は親方に発砲をやめさせる。

 アシㇼパは機関銃の音を聞いて、毒矢の準備をする。

 杉元は辺見と、クジラを岸に上げた白石達の所に向かう。それを見た白石は、その男が辺見だと杉元に知らせる。辺見が玉切り包丁を杉元に振りかざすと、アシㇼパが毒矢を辺見の腕に射る。杉元は玉切り包丁を小銃で防ぎ、銃剣で辺見を刺す。

辺見をシャチがくわえて持って行く。杉元、白石、アシㇼパは刺青が食われないように、船でシャチを追う。第7師団の鶴見達も船で追って来る。シャチが辺見を放り投げ、辺見は「こんな死に方最高だ」と喜ぶ。

杉元は裸になって海に飛び込み、辺見の死体を捕まえて船に乗せる。船に向かって来たシャチに、アシㇼパが縄の付いた銛を撃ち込む。杉元達の船はシャチに引っ張られて、鶴見達の船から高速で遠ざかる。

岸に戻った鶴見に兵士が、尾形上等兵が病院から消え、二階堂浩平一等卒の姿が2,3日から見えないと報告する。

杉元は、船の上で「お前の煌めき、忘れないぜ」と言って、辺見の皮を剥ぐ。

谷垣がコタンの家に帰ると、第7師団の二階堂浩平一等卒と尾形上等兵がいて、負傷した兵士がいると聞いて待っていたと言う。そして二階堂は「歩けるまで回復したのに、どうして鶴見中尉に戻らない?」と聞き、谷垣は「仕掛け矢に当たって苦しんでいる所をアイヌに助けられ、今日が初めて杖を突いて歩いた」と答える。「玉井伍長、野間、岡田はどうした。玉井伍長から何か聞いているだろう?」と聞かれ、「不審な猟師を追跡してはぐれた。何も聞いていない」と答える。

 尾形が「お前が玉井伍長達を殺したな」と言いい、谷垣は「ありえない」と答えながら、非常にまずいと思う。浩平はアシㇼパのフチ(祖母)に銃を突き付けて脅すg、尾形は冗談だと言う。帰り際に「不死身の杉元を見たか?俺が杉元に出会った場所から一番近い村はここだ」と聞く。谷垣は「いいえ」と言い、この村にいられないと思う。尾形は谷垣の銃の撃鉄を抜き取ったので、谷垣は銃なしでどう戦うか悩む。

 谷垣は窓越しに、尾形から狙撃されるが軽傷で済む。尾形は「鶴見を出し抜こうと玉井が谷垣を説得したが失敗し、口封じをしようとして返り討ちに会った。ケガの回復を待って鶴見に報告に行くつもりだった」と考えていた。

 谷垣は以前,玉井伍長から「鶴見中尉について行けない者がいたら、どっちに着く?」と聞かれた事を思い出しす。

 杉元、アシㇼパ、白石は、ニシン漁の親方の家に世話になっていた。土方が寝ているアシㇼパを抱き上げ、目を見て「ロシア人の血が混じっている。同じ目をした知り合いがいる」と話し、アシㇼパの和名(戸籍上の名前)を尋ねる。杉元は聞いていなかった。土方は白石にこっそり「伏線を作れ」と言うと去る。

 谷垣が窓から双眼鏡を出すと、尾形が狙撃する。谷垣は壁の藁を燃やして煙幕を作る。オサマはアシㇼパが隠していた、二瓶の単発銃を谷垣に渡す。弾は1発のみ。

 

『第10話 道連れ』

 アシㇼパの村を出た谷垣は、二瓶の村田銃の弾は1発しかなく、尾形と二階堂を同時に仕留めるのは無理で、足をケガしているので不利だった。谷垣は親子のヒグマの足跡を見つけ、その上を歩く。

 二階堂は谷垣の足跡を見失う。二階堂は金塊よりも、早く杉元に復讐したかった。

谷垣は、ヒグマが食いかけた鹿の死体を発見し、足跡を見ると、ヒグマは毎朝、獲物を見に来ていた。

 夜、尾形と二階堂は野宿する。朝、2人は焚火を発見し、尾形が遠くから援護して、二階堂が様子を見に行く。焚火の傍にシカの死体があり、二階堂がヒグマに襲われる。

 それを見た尾形は谷垣の罠だと気づき、自分の位置を悟られないように、ヒグマに発砲するのをためらう。二階堂の悲鳴を聞いて、やっと尾形はヒグマに発砲して追い払う。谷垣は銃を持っていないと思って油断した尾形を、谷垣は1発で仕留める。

 三島が谷垣に銃を向ける。尾形と二階堂を第7師団が尾行して、居場所を鶴見中尉に報告していたのだ。奴らは造反組をあぶりだすために、泳がされており、谷垣は寝返らなかったので尾形達に狙われたと三島は判断した。

 まだ生きていた尾形が三島を射殺する。尾形は谷垣も殺そうとするが、第7師団の鶴見達がやって来る。鶴見は三島の死体を見て、尾行に気づいた尾形が撃ったと判断する。尾形と第7師団の兵士達との間で撃ち合いになり、尾形は逃亡する。それを見た谷垣も逃走する。

 二階堂は左耳をヒグマに食いちぎられたが、生きていた。鶴見は二階堂の右耳も切り落とす。鶴見は二階堂に、杉元を殺させる条件で造反者を聞くと、二階堂は神谷だと言う。

 杉元達が持っている刺青は5人分で、刺青を追っている土方を見つければ、一気に刺青を集められるかもしれないと杉元は思う。杉元は白石に、土方はどんな男か聞く。白石は、前に会った事を知らない振りをして「とても70を越えているとは思えない。人魚の肉を食ったのではないかと言われている」と話す。白石はアシㇼパに、人魚の肉を食べて不老不死になった「八百比丘尼(やおびくに)」の伝説を話す。杉元は「死すべき時に、死ねない辛さか」と呟く。

 アシㇼパは、福寿草の花をアイヌは「イトウの花」と呼び、イトウが川を上って来る合図だと教える。アシㇼパは子熊を飲み込むほど巨大なイトウがいると教える。白石が川魚を取る仕掛けを見つけて乗ると、壊れて川に落ち、巨大なイトウに食われる。

 アシㇼパの父の友人のキロランケが、巨大なイトウと呑み込まれた白石を岸に上げる。アシㇼパはイトウの皮で雨風を通さない服(チェプル)を1着と靴や小刀の鞘も作れるが、皮が一番美味しいと教える。4人はイトウの皮を焼いて食べる。

 キロランケは以前に第7師団に所属し、英雄「不死身の杉元」の名前を知っていたが、鶴見の部下ではなかった。キロランケは、彼の村に年老いた和人が来て、アシㇼパの和名「小蝶辺明日子」を探していたと教える。その名前を知っているのは、アシㇼパの死んだ母と父だけだった。

 キロランケは網走監獄の事件を知っており「のっぺら坊は外の仲間に囚人が接触できるヒントを与えていた。小樽にいる小蝶辺明日子に金塊を託そうとしていた。のっぺら坊はアシㇼパの父親だ」と言う。

 アシㇼパは、父がアイヌを殺して金塊を盗むはずがないと驚く。キロランケは父と一緒に日本に来たので、アシㇼパの和名を知っていた。

 土方は永倉に「のっぺら坊は日本のアイヌじゃない。金塊を奪った後、それを小樽、いずれは国外へ持ち出そうとしていた」と話す。

 アシㇼパは「この目で見るまでは信じない」と言い、のっぺら坊に会いに行き、全てを聞き出すと言う。

 日本中の監獄を脱獄した白石は、網走監獄は飛び切り厳重で、本人に会うのは不可能なので、協力すると言う。杉元はキロランケに、白石は網走監獄を脱獄した囚人だと教え、刺青を見せと、キロランケは「これを彫れるのはあの人しかいない」と言う。そして、金塊を取り戻したら、相応の取り分の他はアイヌに返すべきだと言い、最後まで見届けると言う。

 一行がアシㇼパの村に帰ると、アイヌの服を着た谷垣がいた。谷垣は、小樽と網走の中間地点は旭川で、第7師団の本部がある。本部には鶴見中尉の息のかかった、連隊長の淀川中佐がいる。203高地の作戦の失敗で、淀川中佐は鶴見中尉に逆らえないと教える。そのため、鶴見の謀反を本部に報告できない。

 キロランケは札幌に寄って、知り合いの銃砲店によって武器や爆薬を買うと言う。元工兵で、203高地では即席に手投げ弾を造って、ロシア人のトーチカを吹っ飛ばしていた。

 外便所で、白石がキロランケを連れて行っていいか心配すると、杉元は、のっぺら坊の事について何か隠しているが、悪い人ではないと言う。

 杉元、アシㇼパ、白石、キロランケは農耕馬に乗って札幌を目指す。

 嵐の中、男女の客が女将の「札幌世界ホテル」に泊まる。

 

『第11話 殺人ホテルだよ全員集合!!』

 女性客が目を覚ますと、自分は拘束され、刺青男の死体があった。

 札幌は北方開拓の中心地として、計画的に作られた都市であり、日露戦争の軍需で発展していた。杉元一行はキロランケ知り合いの店で武器や爆薬を買う。

 「札幌国際ホテル」に牛山が泊まり、若い女将の家永が迎えるが、牛山を知っていた。家永は「同物同治」と言って、体の不調を治すには同じ部位を食べると良いと話す。牛山は、同じ話をしていた元医者の老人が網走にいたと教える。牛山は家永を気に入り、壁を叩いて口説く。

 杉元一行も「札幌国際ホテル」に泊まる。家永は白石も知っていた。白石も家永に惚れる。家永は完璧な人間になるため、牛山を眠らせて食おうと考える。白石は家永を追いかけ、牛山の部屋に入る。白石が牛山に見つかるのを防ぐため、家永は仕掛けで白石を床下に落とす。

 牛山は家永にいきなりキスするが、家永は断り、白石を見に行く。

 白石が隠していたマッチの火をつけると、そこは人間の解体部屋だった。家永は白石に注射して眠らせる。家永は牛山とアシㇼパの目を狙う。

 牛山は、ホテルのロビーで柔道の実力者同士の杉山に会って気に入り、杉山、アシㇼパ、キロランケを食堂に連れて行って、カレーライスをおごる。牛山は札幌ビールをたらふく飲み、土方歳三と戦った軍官がビール工場を造り、土方が「奴の作ったビールは旨いと言った」と教える。

 牛山が部屋に帰ると、自分が叩いた壁が崩れて穴が開いていた。覗くと隠し通路があり、紐を引くと床に穴が開く。牛山が下に行くと、拘束された白石がいて、女将は網走にいた医者の刺青の囚人の女装だと教える。牛山は扉を壊して女将を求める。拘束を解いた白石は、隠し穴から出る。

 夜中、家永は部屋でアシㇼパの美しい目を狙う。杉山は家永を見つけ「どこから入ってきた」と問う。戻って来た白石が部屋の外から「女将は刺青の囚人で、患者を監禁して肉を食っていた医者だ」と教える。家永は注射器をアシㇼパに向かって投げ、杉元がそれを防いでいる隙に逃げる。

 酔って勢力にあふれた牛山が家永に立ちふさがる。

 白石がキロランケを起こそうとすると、隠し窓から家永が出てくる。白石は鞄から手投げ弾を出して爆発させる。家永は杉山に牛山も刺青の囚人だと教え、2人を戦わせる。杉山は地下室に落ちる。家永は仕掛けを発動してホテルを始末する。

 地下室に落ちた杉元は、床のアルコールに爆弾の火が引火し、急いで逃げる。牛山は白石に土方からの言伝「常に居場所を伝えろ。私を出し抜けると過信するな」と伝える。白石は、火事になっている地下室に、爆弾が入ったカバンを落とす。白石はみんなに逃げろと教える。

 牛山は柱の下敷きになった家永を助ける。家永は「あなたは完璧だった」と言う。ホテルが爆発する。警察が来る前に、杉元達は引き払う。

 朝、瓦礫の中から家永を抱いた牛山が立ち上がる。

 

『第12話 誑かす狐』

 長沼。土方が若者の腕を斬る。「山本理髪店」で尾形が店主に、変わった刺青を見かけなかったか聞く。

 札幌。白石が牛山に、辺見和雄の刺青人皮の複製を渡す。牛山は重傷の家永に白石を会わせる。家永は白石に新しい情報を話す。

 杉元たちがホテルの瓦礫を探すが、牛山と家永の死体は見つからなかった。爆薬を買い直す金が必要なので、アシㇼパは長沼にある親戚の村で狩りをして金を稼ごうと提案する。

 長沼。アシㇼパはキタキツネを罠で獲る。赤毛の狐は暖かくなって出てくると、人間に悪さをすると言う言い伝えがあり「誑かす狐」と呼ぶ。とアシㇼパが教える。狐とカワウソの皮は1枚1円、ヒグマは5円、エゾリスは20銭で売れる。

 キロランケは、白石がアシㇼパから借りた金を競馬で全部すったと教える。

 一行はアシㇼパのフチ(祖母)の弟の家に泊めてもらう。フチの弟は「この間、不思議な女が村に現れて居着いている。過去や未来が見えると言う女のせいで、みんながおかしくなっている」と教える。ちょうどそのインカㇻマッという女が来る。白石は彼女に惚れる。

 インカㇻマッは一行が小樽から来て、何か又は誰かを探していると当てる。彼女は「アイヌは判断に迷ったときは占いで決め、結果は神の意志として従う」と教える。彼女はシロキツネの頭骨で一行の探し物を占うと、希望は持てない、予定は中止すべきだと言う。

 アシㇼパは「何にでも当てはまりそうな事を、あてずっぽうで言っているだけだ。私は占いに従わない」と言う。インカㇻマッは、アシㇼパが探しているのは父だと当てる。

 フチの弟は、あの女の占いは良く当たるので、村の物が貢いでおかしくなっている」と言う。

 白石はインカㇻマッを長沼競馬場に連れて行き、4番の馬が吉だと占う。彼女は白石に災難を免れるお守りを売る。4番が勝って気を良くした白石は次のレースも占ってもらい、インカㇻマッは魔除けを売る。白石は2番に賭けて勝つ。

 長沼競馬場に杉元達が来て、白石を探す。白石はたくさんお守りを買い、競馬で儲けていた。アシㇼパ「占いで博打をすると痛い目に遭う。狐女に誑かされるな」と忠告する。

 競馬場の男たちがキロランケに、馬主に八百長を指示された騎手が逃げたので、騎手になってくれと頼む。馬主はヤクザの親分で、人気のない馬を勝たせる計画で、失敗すれば報復されると言う。

 キロランケが騎手になり、白石に自分が乗る3番に賭けろと言う。白石がインカㇻマッに占ってもらうと、3番は勝たないと言う。アシㇼパは「占いは判断に迷ったときに必要なものだ。私たちの旅に迷いはない。だから占いも必要ない」と言う。

 インカㇻマッはアシㇼパに「勝ったら、あの人たちは協力するでしょうか」と言い、白石から金もらい、全額を占った6番に賭ける。インカㇻマッはアシㇼパの父を知っているような事を言って去る。馬券の1枚だけ3番だった。

 白石は「命を掛けなくても稼ぐ方法が目の前にある」と言うと、杉元は「必要な額の金が入ったから、一抜けたなんて、俺があの子に言うとでも思っているのか」と怒る。

 キロランケは指示を無視して見事な手綱さばきでレースに勝利する。大損したヤクザの親分がキロランケを探すので、一行は急いで帰る。白石は「狐に化かされた」と思う。

 尾形は土方と長倉に会って刺青人皮を出して「鶴見中尉のもとで働いていたので、あんたらの事は良く知っている。腕の利く用心棒はいらないか」と申し出る。

 杉元達はフチの弟の家に戻ると、白石も戻る。白石は「ススキノのかわいこちゃん(家永)から聞いた話では、1月前、ホテルに一人の男が来た。その男は泥棒で、ある家に侵入したとき、異常なものを見た。そこでは死体から人間の剥製が作られていて、奇妙な柄の刺青もあった。その家が夕張にある」と教える。白石は囚人や刺青人皮の情報を手に入れるため、そこに向かうべきだと話す。

 夕張。鶴見中尉と月島軍曹は、炭鉱事故で土葬されたばかりの墓を見張っていた。盗掘犯が来るが、気配に気づいて逃げ、月島と二階堂が追う。盗掘犯は手袋を落としていた。

(写真は「公式ホームページ」より)