『ゴールデンカムイ』テレビアニメのネタバレの詳しいあらすじ(第1~4話) | アンパンマン先生の映画講座

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 2024年1月19日に実写版『ゴールデンカムイ』が公開されるので、その前にテレビアニメ第1期第1話~12話を見た。掲載時数の制限上、まずは第1話~4話のあらすじを紹介する。

 

主な登場人物:読み(声優)役柄

【杉元一味】

杉元 佐一:すぎもと さいち(小林親弘)不死身の杉元と呼ばれる。元大日本帝国陸軍一等卒。

アシㇼパ:アイヌ語 Asirpa(白石晴香)小樽周辺のコタン出身、10代前半のアイヌの少女。

白石 由竹:しらいし よしたけ(伊藤健太郎)通称「脱獄王」。刺青囚人の1人。

【土方一味】

土方 歳三:ひじかた としぞう(中田譲治)元新撰組副長の旧幕府軍志士。通称「鬼の副長」。

牛山 辰馬:うしやま たつうま(乃村健次)刺青の囚人の一人。額の四角いタコと柔道耳が特徴の巨漢。

【第七師団】

鶴見 篤四郎:つるみ とくしろう(大塚芳忠)中尉。歩兵第27聯隊所属の小隊長で情報将校。

尾形 百之助:おがた ひゃくのすけ(津田健次郎)歩兵第27聯隊上等兵。スナイパー。造反組の一人。

谷垣 源次郎:たにがき げんじろう(細谷佳正)歩兵第27聯隊一等卒。秋田県阿仁出身で元マタギ。

月島 基:つきしま はじめ(竹本英史)軍曹。歩兵第27聯隊。鶴見の側近。

二階堂洋平:にかいどう ようへい(杉田智和)歩兵第27聯隊一等卒の双子の弟。

二階堂浩平:にかいどう こうへい(杉田智和)歩兵第27聯隊一等卒の双子の兄、

和田 光示:わだ こうじ(稲田徹)大尉。月島軍曹を伴って鶴見中尉のもとを訪れる。

玉井 芳蔵:たまい ほうぞう(手塚ヒロミチ)伍長。鶴見中尉に尾形と共に反旗を翻す造反組の一人。

野間 直明:のま なおあき(田所陽向)一等卒。造反組の一人。玉井らと共に杉元を追跡する。

岡田 文夫:おかだ ふみお(笠間淳)一等卒。造反組の一人。玉井・野間と共に杉元を追跡する。

【刺青の脱獄囚】

後藤 竹千代:ごとう たけちよ(青山穣)殺人犯。杉元へ、酔ってアイヌの金塊に纏わる噂を語る。

笹原 勘次郎:ささはら かんじろう(山本兼平)小樽で刺青囚人の聞き込みをする杉元らの後を追う。

【北海道アイヌ】

ススポ:Susupo(一城みゆ希)アシㇼパの母方の祖母でアイヌの老女。

オソマ:Osoma(朝井彩加)アシㇼパの従妹。病魔除けで汚い言葉の幼名「オソマ()」

マカナックル:Makanakkuru(斧アツシ)アシㇼパの母方の叔父でオソマの父。

 

『第1話 ウェンカムイ』

 〔明治37年、遼東半島旅順203高地〕

日本兵に突撃命令が下り、塹壕から飛び出すと、ソ連兵による機銃掃射で日本兵は次々にやられる。杉元佐一は負傷しながらもソ連兵の塹壕に飛び込み、「俺は不死身の杉元」と叫んでソ連兵を次々に殺す。

 〔北海道小樽付近〕

 日露戦争の帰還兵の杉元は、砂金を取っていた。それを見ていた後藤竹千代というアルコール中毒の男が、砂金にまつわる面白い話があると言う。

 昔、北海道の川では砂金がザクザク採れていた。明治になってからも迫害する日本人に抵抗するため、一部のアイヌが密かに軍資金を貯めていた。一人の男がアイヌを皆殺しにして、金は20貫を奪った。警察に追われたその男は金塊を北海道のどこかに隠し、男は捕まって網走監獄に入れられた。男は金塊の在りかを外の仲間に知らせるため、同じ房の死刑囚の体に、埋蔵金の在りかを記した暗号の刺青を彫り、「脱獄に成功した奴には金塊を半分やる」と言った。刺青は全員で1つの暗号になっている。噂を聞いた屯田兵が死刑囚を移送中に、囚人が屯田兵を皆殺しにして全員脱走した。その後、誰も捕まっていない。

 戦争中、杉本の幼馴染が、妻の眼病の手術代を稼ぐため北海道で砂金を採るので、一緒にやらないかと誘う。幼馴染は妻を託して戦死した。

 酔いが覚めた後藤は、口封じに杉元を襲うが失敗する。後藤は逃走し、ヒグマに殺される。後藤を見つけた杉元は、身体に彫られた刺青を発見する。後藤の死体を背負って逃げようとした杉本もヒグマに襲われ、アイヌの少女アシㇼパが毒矢でヒグマを倒す。

 アシㇼパは、後藤を襲ったのは、別の冬ごもりしそこなった凶暴なヒグマで、食いかけの獲物の後藤を追いかけてくる。まもなく日が暮れるので、後藤の死体を置いて行けと言う。

そこで杉元は後藤から聞いた話をして、話が本当なら、後藤の死体をヒグマに食われるわけにいかないので、力を貸してくれと頼む。アシㇼパは、殺されたアイヌの中に父親もいたと言う。

 アシㇼパは焚火の明かりで、死体を囮にしてヒグマを撃つと言う。アシㇼパは後藤の刺青を見て、殺して皮を剥ぐのが前提で彫られたと言う。アシㇼパは後藤の皮を剥ぐ時間がないので、自分たちでヒグマを殺すしかないと言う。

ふいにヒグマが襲ってきて、焚火が消える。杉元はヒグマの腹にしがみ付く。アシㇼパは暗闇で矢を放つがはじかれる。ヒグマは杉元を振り落とし、アシㇼパに向かう。白いエゾオオカミのレタㇻがヒグマに噛みついてアシㇼパを助ける。その隙に杉元が銃でヒグマを撃つ。ヒグマは杉元に向かってくるが、ヒグマの体重を利用して銃剣で刺し殺す。杉元は生きていた。

 アシㇼパは「5年前、父と男7人は、金塊を移動させている道中に殺された」と話す。杉元は「俺と組んで金塊を見つけよう」と誘う。杉元は分け前をもらえたら、金塊を返すと言う。まず、刺青の囚人を探すと言う。

 アシㇼパは悪い事をした熊は地獄に送られると言う。杉元は「それなら俺は特等席だ」と思う。

 杉元は後藤の皮を剥ぎながら「この刺青のおっさんが生きていたと言う事は、まだ金塊は見つかっていない。役人も金塊が発見されるまで死刑は執行しないはずで、あんたの父親を殺した男は監獄の中で生きている。埋蔵金が見つかったらその男の利用価値がなくなる。金塊を見つける事が、あんたの父親の敵討ちになる。」と言う。

 杉元は「手を汚すのは俺がやる。アシㇼパは知恵を貸してくれ。2人で手を組めば、鬼に金棒だ」と頼む。

 

『第2話 のっぺら坊』

 アシㇼパはリスの餌場のエゾ松に罠を仕掛け、肉を食い、皮は売ると言う。

 杉元は「脱走した囚人たちが金塊を探しているなら、内地に逃げない。大きな町で人に紛れたいと思うはず」と考え、まず小樽来る。

 小樽は北海道一の商業都市であり、近隣にはアイヌの集落もある。

 杉元は銭湯で刺青男を探すが、手がかりなし。アシㇼパと杉元が遊郭で探すと、刺青の男は見ていないが、同じ事を聞いてきた男がいると知る。

 2人が街で刺青男を聞きまわっていると、一人の男(笠原勘次郎)が追ってきて、アシㇼパが仕掛けた罠にかかる。笠原の身体にも刺青があった。

 杉元は笠原に「他の囚人はどこにいる」と聞くと、「囚人同士が殺し合いになった。逃げ出して、誰も信用できないから一人で潜伏していた」と答える。杉元は「その刺青は、殺して皮を剥ぐのが前提で彫られている」と教える。

 アシㇼパは笠原の刺青を模写する。笠原は刺青を彫った男を「のっぺら坊」と呼ぶ。すると笠原は何者かに狙撃される。アシㇼパは生木を燃やして煙幕を張る。狙撃した尾形百之助上等兵は二人の足跡を追うと、アシㇼパの罠で銃剣を取られる。

 尾形は最強の陸軍第七師団の日本兵だった。尾形は「不死身の杉元」の名前を知っていた。杉元にねじ伏せられた尾形は逃げようとして、誤って崖から川に落ちる。

 アシㇼパに「不死身の杉元」の意味を聞かれた杉元は、「俺が戦争で学んだ死なない方法は、1つ。殺されない事だ。でも、殺されるくらいなら、躊躇せずに殺す。」と答える。

 アシㇼパの狩猟小屋で食事を作る。アシㇼパは罠で捕らえたリスの皮を剥ぎ、内臓を取り、美味の脳みそは杉元に食べさせる。2人で肉を刃物で叩いてひき肉にする。アシㇼパは狩猟を父に教わったと言う。アシㇼパは杉元が食べやすいように、肉のスミレ汁を作る。アシㇼパと杉元は感謝しながら食べる。

 第7師団の兵士が川岸で尾形上等兵を救助し、上官に報告する。

 仕掛けた罠に2人目の刺青男が掛かる。杉元が男をロープで縛り、アシㇼパが刺青をスケッチする。杉元は「囚人は全部で何人いる?のっぺら坊の仲間とはどこで会う?」と質問する。天候が崩れそうなので、男を置いて2人はウサギを捕まえて小屋に帰る。

 刺青男は「脱獄王」の異名を持つ白石由竹で、口の中に隠した剃刀でロープを斬り、逃げ出す。それを見た杉元は白石を追うが、2人とも川岸の雪庇を踏んで川に落ちる。マイナス30度の寒気がやって来る。川から出た杉元は、凍死を防ぐため火を起こそうとマッチを擦るが、湿って憑かない。杉元は弾薬を川に落としたので、川に入って拾おうとし、白石にも手伝うように頼む。白石は逃すように取引し、杉元は了解する。白石は口の中から弾薬を出す。

 杉元は弾薬を剣で叩いて火薬を発火させ、火を起こし、焚火を作る。火に温まりながら白石は「刺青の囚人は24人。脱獄の指示をした囚人の親玉は、30数年前の函館戦争で戦死したと言われた、新選組の副長・土方歳三と言われている。囚人はのっぺら坊に、小樽へ行けと指示されていた」と教える。

 杉元は白石に「刺青を狙っているのは囚人やのっぺら坊の仲間だけでなく、第7師団も追っている」と教え、逃げた方が良いと忠告する。

 小樽。第七師団所属の情報将校・鶴見篤四郎中尉に部下が、尾形の意識が回復したと知らせる。

 

『第3話 カムイモシㇼ』

 小屋でアシㇼパはウサギのひき肉とキノコ、ギョウジャニンニクで鍋を作っていた。杉元は美味しさに感激する。杉元は鍋に持参している味噌を入れるが、アシㇼパは味噌を知らなかった。

 アシㇼパは、ヒグマは巣穴に入って来た人間を襲わないと言い、ヒグマの巣穴を杉元に探らせ、入口に罠を仕掛ける。すると、昨晩泊まっていた場所に光を見つける。杉元は双眼鏡だと教え、2人は急いで逃げる。スキーに乗った第7師団の兵士4人が2人を追跡する。アシㇼパは足跡を目立たなくし、追跡を遅らせるため、笹薮を通って逃げるように指示する。

 逃げ切れたいと思った杉元は、2手に分かれ、アシㇼパに後藤の刺青の皮を託し、一切抵抗せずに奴らに渡せ、と指示する。

 東北マタギ出身の谷垣源次郎一等卒がアシㇼパを追跡する。谷垣は止め足に気づき、近くの木の上にアシㇼパがいるのを見つけ、下ろす。谷垣はエゾオオカミのレタㇻに襲われ、足を負傷する。

 杉元は、第7師団の玉井芳蔵伍長ら3人に見つかり、銃を向けられる。巣穴に入って来た人間を襲わないと言う話を信じて、杉元は背後にあったヒグマの巣穴に飛び込む。3人はヒグマに殺され、ヒグマも殺される。

 杉元は残された子熊を連れて、アシㇼパの案内で彼女のコタンを訪れる。アシㇼパのフチ(祖母)のススポが、孫が初めて連れて来た客の杉元を歓迎し、家に泊める。アシㇼパの従妹のオソマが杉元に興味を持つ。オソマとは「糞」の意味で、病魔除けに汚い幼名をつけるのだ。アシㇼパの幼名はエカシオトンプイで「祖父の尻の穴」の意身だった。

 アシㇼパは、動物は神の使い(カムイ)なので、杉元が連れてきた子熊を育てて大きくなったらイヨマンテの儀礼をして神々の国に送り返すと教える。杉元は、アシㇼパをアイヌの中でも変わっていると言う。アシㇼパの名前は「新しい年」という意味だが、「未来」とも解釈でき、アシㇼパは新しい時代のアイヌの女だと言う。

 和田光示大尉が鶴見中尉に、旭川から大量の武器弾薬を持ち出した上、部下が1名重体、4名行方不明とはどういう事だと責める。激昂した鶴見中尉は和田大尉の指をかみちぎり、月島軍曹が和田大尉を射殺する。

 刺青の囚人・牛山辰馬が旅館で女性と性交していると、土方歳三が来て刺青を書き写した油紙を見せ、殺し合わずに協力しろという。土方はいずれ第7師団とやり合い、刺青人皮をうばい取ると言う。

 

『第4話 死神』

 川に仕掛けた罠にエゾハナカジカがたくさん獲れていた。内臓をさばくため、杉元はナイフを取りに戻る。途中でオソマの父・マカナックルに会い、彼は「頭が良い姪のアシㇼパが懐いているので、杉元は悪い奴じゃないだろう」と言う。マカナックルは「村の人間がシサム(和人)と戦うために集めていた砂金を奪われて、アシㇼパの父たちが殺されたには、水の神の怒りだと言う。アイヌが戦いのために川を汚すのは、絶対にあってはならない。あの砂金は魔物が付いている、呪われたものだった」と話す。

 杉本は取れたカジカをアシㇼパの祖母ススポに挙げると、ススポは自分の守り神(トレンペ)にお供えする。ススポは、杉元にはとても強いトレンペが付いていると言う。杉元は自分が不死身と言われるのは、守り神のお陰かと納得する。

 杉本はカジカの鍋を頂き、おいしさに感心する。杉元はススポに味噌を挙げようとすると、アシㇼパが怒って制裁を加える。 

 杉元は子熊を育て、アイヌの子供達と遊ぶ。

 夜、エゾオオカミのレタㇻの遠吠えが聞こえる。マカナックルは「アシㇼパと父が狩りに行ったとき、ヒグマに襲われていたレタㇻを拾ってきた。アシㇼパはレタㇻといつも一緒に狩りに行った。ある夜、仲間の遠吠えを聞いたレタㇻは出て行った。それ以来、アシㇼパは笑顔を見せなくなった。でも、最近は明るい。杉元と山に行くのが楽しいのだろう」と教える。

 ススポは杉元に「いつまでもアシㇼパと一緒にいてください」とアイヌ語で頼む。杉元は夜中、黙ってコタンを出て行く。

 アシㇼパは、黙って杉元が出て行ったことを怒っていた。しかし、杉元が小樽の町に行ったきり戻ってこないので、心配したアシㇼパはレタㇻを呼ぶ。

 杉元は遊郭の男に、他の店の女が変わった刺青をした男に怪我をさせられたと聞く。その店で杉元はニシンそばを食べながら女を待つ。すると双子の兵士の二階堂浩平・洋平一等卒と第7師団の兵士達に捕まる。

 鶴見に尋問された杉元は、ごまかそうとするが、鶴見は尾形と戦ったのは杉元だと知っていた。鶴見は団子の櫛を杉元のほほに突き刺し、刺青人皮を渡して協力するように誘う。鶴見は金塊でアメリカ人から武器を買い、第7師団を乗っ取り、北海道を手に入れると言う。杉元は拒否する。

 アシㇼパは、杉元が忘れて行った靴下の匂いをレタㇻに嗅がせ、杉元を探す。ところがレタㇻが旅館に見つけたのは白石だった。服を乾かした時、白石の靴下を間違って杉元が履いたらしい。白石は、昨日、顔に大きな傷のある男が第7師団の根城に連れ去られたと教える。アシㇼパはそこへ連れて行くように白石を毒矢で脅す。

 白石は逃げるが、すぐにレタㇻが見つけ、白石は観念する。

 椅子に縛られた杉元を、二階堂浩平・洋平がいたぶる。杉元は2人に襲い掛かる。

(写真は「公式ホームページ」より)