『呪術廻戦』第2期『第47話 渋谷事変 閉門』ネタバレの詳しいあらすじと感想 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

主な登場人物:読み(声優)役柄

【都立呪術高専】

虎杖 悠仁:いたどり ゆうじ(榎木淳弥)都立呪術高専1年生。宿儺の指を食べ呪力を手にした。

パンダ:ぱんだ(関智一)都立呪術高専2年生。準2級呪術師。人語を解すパンダ。突然変異呪骸。

日下部 篤也:くさかべ あつや(三木眞一郎)都立呪術高専2年担任。1級呪術師。黒髪の強面の男性。

乙骨 憂太:おっこつ ゆうた(緒方恵美)都立呪術高専2年生。特級過呪怨霊・祈本里香に取り憑かれた特級被呪者

【高専関係呪術師】

九十九由基:つくも ゆき(日髙のり子)特級呪術師。呪いの生まれない世界を作ろうとしている。

【呪術高専京都校】

加茂 憲紀:かも のりとし(日野聡)呪術高専京都校3年生。準1級呪術師。御三家・加茂家の出身。

西宮 桃:にしみや もも(釘宮理恵)呪術高専京都校3年生。2級呪術師。箒に乗って飛べる。

【夏油一派】

夏油 傑:げとう すぐる(櫻井孝宏)「最悪の呪詛師」と称される特級呪詛師。五条悟の唯一人の親友。

 

『第47話 渋谷事変 閉門』のあらすじ

九十九は偽夏油に「覚えているかな。世界から呪霊を無くす方法。どんな手段を取るにしろ、人類を1つ上の段階へと進める事になる」と言いながら、ラルゥが動く時間を稼ぐ。「人類のネクストステージ。それは呪力からの脱却だ」。偽夏油は「違う。呪力の最適化だ。そのプランは12年前、禪院甚爾が死んだ捨てたと思った」。九十九「初心に帰った。そっちのプランには大きな穴がある。海外では日本に比べて、呪術師や呪霊の発生が極端に少ない。最適化プランには天元の結界が必要不可欠のはずだ。天元を利用するという事は、呪力が最適化され、術師と成るのはこの国の人間限定。呪力と言うエネルギーをほぼ日本が独占する事になる。世界各国が黙っちゃいない。生身の人間がエネルギー源なんだ。どんな不幸が生まれるかは、想像に安いだろう。それは私が描く理想とは、かけ離れた世界だ」。偽夏油「それが何だ。そもそも目的が違う。私は呪霊がいない世界も、牧歌的平和も望んでいない。非術師、術師、呪霊、これらはすべて人間と言う呪力の形の可能性なのだ。だが、人間の可能性は、まだまだこんなものではないはずだ。それを自ら産み出そうともした。だが、それではダメなんだ。私から生まれるものは、私の可能性の域を出ない。答えはいつだって、混沌の中で黒く輝いている物だ。分かるかい。私が作るべきは、私の手から離れた混沌だったのだ。すでに術式の抽出は済ませてある」。それを聞いた九十九は驚き「真人とかいう呪霊がいるだろう。魂に干渉できる術式をもったやつ」と言うと、虎杖が「さっき、あいつが取り込んだけど」と答え、九十九は驚く。

偽夏油は「無為転変」を発動させる。空を見た九十九は「天元の結界じゃない。これは術式の遠隔発動」と驚く。偽夏油「礼を言うよ、虎杖悠二。呪霊繰術で取り込んだ呪霊の術式の精度は、取り込んだ時点でその成長を停める。君との戦いで、真人は成長した」と言う。九十九が「何をした?」と問う。偽夏油が「マーキング済みの2種類の非術師に、遠隔で無為転変を施した」と教える。

伏黒津美紀の病室。寝たきりの伏黒津美紀の額に、無為転変のマーキング。

偽夏油「虎杖悠二のように、呪物を取り込ませた者。吉野順平のように、術式を所持しているが、脳のデザインが非術師の者。それぞれの脳を術師の形に整えた。前者は器としての強度を、後者は術式を発揮する仕様を手に入れた。そして、今、その呪物達の封印を解いた。マーキングの際、私の呪力に当てられて寝たきりになった者もいる。だが時期に目を覚ますだろう」。伏黒津美紀が目を開ける。「彼らにはこれから、呪力への理解を深めるため、殺し合いをしてもらう。私が厳選した子や呪物達だ。1000人の虎杖悠二が悪意を持って放たれたと思ってくれ」

九十九「1000人か。控えめだな。それに人間の理性を舐め過ぎだ。力を与えただけで人々が殺し合いを始めるとでも?」。偽夏油「物事には順序がある。その程度の仕込みを私が怠る訳がないだろう。質問が軽くなってきている」

九十九は虎杖に「むかつくから、皆であいつをボコろう」と誘う。虎杖は「今動けない」と言うと、氷が一斉に解ける。裏梅が力尽きる。偽夏油が「どうした、裏梅?」。裏梅「反転術式で肉体を再生させた。これは毒か?」と言う。脹相が「穿血で俺の血が混じったんだ。当然だ」と言う。

西宮が起き上がり「待って、真依ちゃんの援護がない。あっちにもまだ仲間がいるのかも」と言う。九十九が「葵と銃の子(禪院 真依)、スーツの子(三輪 霞)は私の仲間が保護している。場違いだから」と教える。パンダも起き上がり「動けるか?」と聞くと、加茂憲紀は「私は体温を調整できる。問題ない」と答える。

偽夏油「まだ話の途中だ。私が配った呪物は、1000年前から私がコツコツ契約した術師達の成れの果てだ。だが、私と契約を交わしたのは、術師だけでない。そっちの契約は、この肉体を手にしたとき、破棄した。これがこれからの世界だよ」と言う。

すると、地面から沢山の呪霊が沸き上がる。偽夏油は、五条悟を封印した獄門疆を持って「じゃあね、虎杖悠二。君には期待しているよ。聞いているかい?宿儺。始まるよ。再び呪術全盛、平安の世が」と言って去る。

衛星画像。渋谷周辺に黒い丸。

ネットニュースで、渋谷の様子を放送していた。見ていた老人が「凄い事になっているな」と驚き、妻は「フェイクじゃないの」と疑うが、平穏な生活。

政府の会議室に3人の官僚。「23区はほぼ壊滅位だ」「官房長官を含めた総理代理全員が安否不明です」「政治的空白。文字通りの空白だぞ」

別の政府の部屋「どう少なく見積もっても500万人の都民の疎開プランを組まねばならん」「各地のラブホテル、キャンプ地、廃村まで、最低のインフラで良い。使えるものは全て使って下さい」「それより、都民には何と説明すればいいのですか?」「原因が分からないのに、発表の仕様がないだろう」

スマホニュース「依然として政府から何の発表もなく、単なる変電所の不具合なのか。それともテロ。あるいは地震などの自然災害が起きたのか…」。それを聞いていた男性が「陰謀論者、沸き過ぎ」

 政府関係「はっきりと無事と分かるのは、奥多摩の町村部、青梅市、あきる野市、八王子市、町田市の一部、各島嶼だけです」「今は、でしょ。放たれた呪霊の数は1000万は下らないぞ」「都内全域を避難命令区域に設定するんですか?」「その後、立ち入り禁止区域とする。正に人外魔境さ」「それより発表はどうするんですか?どこがやるんですか?」「どこってより、どう発表するかでしょ。副長官とはまだ連絡が取れないの?」「だめですね。秘書ともずっと連絡付かずでして」「どうすりゃいんだよ」「諸々上が考えるでしょ。我々はとにかく各省庁と連携してですね」

 大阪。スマホを見ていた男性が「円安止まらない」。隣の女性「輸出する分には良いんだっけ?」

 政府の部屋「経団連ブ切れ?」「みんな死んだらロビングもクソもないでしょ」

 東京の黒丸の範囲が次第に広がる。

 「官邸機能、大阪へ」「このままでは呪霊が各地に大量発生する。多くの術師が都内で避難民の警護に当たっている今、この時にだぞ」「この規模で権力の真空。各国の軍事介入もあり得ますよ」「呪霊の存在を公表するそうだ」「マジで言っているの?」「呪霊はあくまで東京のみに発生するものとして、公表するそうだ」「一般人が呪力の漏出を東京へ促し、呪霊の発生を東京に限定すると言う訳ですか?」「だから関空ができた時、伊丹を移転候補地として推したんだ俺は」「逆に良かったんじゃ。霞が関が元気ならできなかった判断でしょ」

 ある家庭でテレビニュース「繰り返してお伝えしています。依然として停電が続いていますが、どことも連絡が取れず、また、何らの発表もないため原因は不明のままで、これがいつまで続くのか…」と中継中に、呪霊がレポーターとカメラマンを襲い、中継が中断する。その部屋にも呪霊が突入する。

 「明治に張り直した皇居を中心とする結界と、幕末に東京遷都候補地だった薨星宮直上を中心とする結界。これらを無理矢理県境まで拡張する」

都内の無人のコンビニで弁当を食べる少女に、入口で女の呪霊が「おいで、ここは危ない。お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、弟もいるよ」と誘う。少女は「私には弟はいない」と言いながら、ペットボトルのお茶を渡そうと外に出る。外には巨大な呪霊が大きな口を開けて、少女を食おうと待っていた。すると乙骨が剣で呪霊の頭部を刺して殺す。乙骨は「ごめんね、びっくりした?怪我はない?」と少女に話しかける。呪霊はまだ生きており、乙骨と少女を襲おうとすると、特級呪霊のリカが呪霊を殺す。乙骨は「ダメだよ、リカちゃん。やり過ぎは」と話す。

九十九「すまない、あの時迷った。ここまで事態が進んでしまったのであれば、一度泳がせて様子を見るべきなのではと。気づいたかな。私は君たちの味方と言う訳ではないんだ。ただ、世界から呪霊を無くしたいだけの、しがない美女さ。お詫びと言っては何だが、あの場にいた子たちは、私と私の仲間が責任を持って送り届けるよ。私もいい加減、天元と向き合わないと。君はどうする?」

呪術総監部に乙骨が「これで僕があなたたちの命令に従うと分かったでしょ」と言うと、「呪霊をいくら殺したところで、何の証明にはならんさ」と言い返させる。乙骨「五条先生の教え子とは関係ないですよ。彼は渋谷で狗巻君の腕を落としました。虎杖悠二は僕が殺します」

呪術総監部より通達。一.夏油傑生存の事実を確認。同人に対し再度の死刑を宣告する。二.五条悟を渋谷事変共同正犯とし呪術界から永久追放かつ封印を解く行為も罪と決定する。三.夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する。四.虎杖悠二の死刑執行猶予を取り消し速やかな死刑の執行を決定する。五.虎杖悠二の死刑執行役として特級術術師乙骨憂太を任命する。

東京の黒丸の範囲がさらに広がる。

橋の上を、懐中電灯を持った虎杖が歩く。朝日が昇り、虎杖が橋の上で両手を上に掲げて手を叩いて、呪霊をおびき寄せる

 

『第47話 渋谷事変 閉門』の感想

 例によって原作漫画は読んでいないので、アニメを見ての感想である。

 今回が「渋谷事変編」の最終回だそうなので、どんな終わり方をするのか心して見た。

 まず、九十九の再登場は嬉しいが、戦闘場面はなく、偽夏油との会話が長い。それはラルゥが動く時間を稼ぐためだそうだ。だが、結局登場しなかったので、何をしていたのだろう。

 偽夏油と九十九の考えは決定的に違うと分かった。偽夏油は、一般の人間をエネルギーにして、呪霊と術死の世界を作り上げると言う事だろうか。ついに偽夏油は「無為転変」を発動する。「マーキング済みの2種類の非術師に、遠隔で無為転変を施した」だそうで、一人は伏黒の姉の伏黒津美紀後分かる。以前、彼女は八十八橋という地元の心霊スポットで行われる肝試しに参加し、謎の呪いを受けてしまい昏睡状態となったと聞いた。この犯人が偽夏油だったのか。もう一人のマーキングとは誰だろう。

 され、東京が黒い結界に呑み込まれ、その範囲が次第に広がって行く。霞が関の首相や大臣たちと連絡が取れず、離れた場所の政府関係の施設と思われる所にいる、役人たちは右往左往するばかり。現在も政府機能は東京に集中しているので、この渋谷事変とは限らず関東大震災の様な災害が発生してこのように東京が機能しなくなったら、誰がどのように指揮を執り行動するのか、対策を考えてほしいものだ。

 乙骨憂太の再登場が嬉しい。『呪術廻戦0』で成仏したと思った特級過呪怨霊の里香ちゃんは健在だったの?姿を見せないが、その超強力ぶりはうかがえる。乙骨が虎杖の死刑執行人だそうだが、仲が良かったはずで、本当に殺せるのだろうか?

 「渋谷事変」は偽夏油をやっつけて、五条先生を獄門疆から解放して、ハッピーエンドを迎えるのかと思ったら、まだ解決になっていない。それどころか、呪霊が東京に溢れ状況が悪化している。しかも全くの誤解ではあるが、五条先生は偽夏油との共犯者になっているし、夜蛾正道は死罪になるし、今後どうなるの?虎杖が呪霊たちをおびき出す場面で終わったが、この状態をどう解決するのだろうか?この続きを早くアニメ化してほしい。

(写真は「公式ホームページ」より)