『ハンガー・ゲーム0』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:フランシス・ローレンス 2023年

主な登場人物(俳優)役柄

【大学関係者】

コリオレーナス・スノー(トム・ブライス)アカデミーの優秀な生徒。名家だが貧しい生活をしている。

キャスカ・ハイボトム(ピーター・ディンクレイジ)学生部長。ハンガー・ゲームの考案者。

ヴォラムニア・ゴール博士(ヴィオラ・デイヴィス)第10回ハンガー・ゲームのゲームメーカー。

セジャナス・プリンツ(ジョシュ・アンドレス・リヴェラ)コリオレーナスの親友。第2地区出身。

クレメンシア・ダヴコート(アシュリー・リャオ)コリオレーナスの親友。

フェリックス・ラヴィンスティル(アーマー・フセイン)ラヴィンスティル大統領の息子。

【競技者】

ルーシー・グレイ・ベアード(レイチェル・ゼグラー)第12地区の女性参加者。コヴィーの一員。

ジェサップ(ニック・ベンソン)第12地区の男性参加者。

ラミーナ(イレーネ・ベーム)第7地区の女性参加者。

リーパー(ディミトリ・アボルド)第11地区の男性参加者。

コーラル(マッケンジー・ランシング)第4地区の女性参加者。

【学生の家族】

タイガレス・スノー(ハンター・シェイファー)コリオレーナスの従姉。

グランドマム(フィオヌラ・フラナガン)コリオラヌスとティグリスの祖母

【第12地区関係】

ホフ司令官(バーン・ゴーマン)第12地区の秩序維持軍の司令官。

メイフェア・リップ(イソベル・ジェスパー・ジョーンズ)第12地区長の娘。

スプルース(ジョージ・ソムナー)反乱を企む第12地区の市民。

ビリー・トープ(ダコタ・シャピロ)ルーシーのかつての恋人。

【その他】

ラッキー・フリッカーマン(ジェイソン・シュワルツマン)第10回ハンガー・ゲームの初の司会者。

 

 〔暗黒時代。第1回ハンガー・ゲームの3年前〕

 幼いコリオレーナスとタイガレスが夜の町で食べ物を探すと、狂犬と、死体の肉を獲る人に遭遇する。2人が家に帰ると祖母が「あなたの父が12地区で反乱軍に襲われて死亡した」と伝える。

 〔第1部:教育係〕

 コリオレーナスは、従姉のタイガレスと祖母と貧しい生活を送っていた。コリオレーナスはプリンツ賞を取って、賞金をアカデミー卒業後の大学の学費に充てたいと思っていた。タイガレスは彼のシャツを準備し、祖母はコリオレーナスを「未来の大統領」と励ます。

 コリオレーナスがアカデミーの24人の同級生達と講堂で賞の発表を待つ。ハンガー・ゲームのゲームメーカーのゴール博士が登場し、ハンガー・ゲームの考案者ハイボトム学生部長を紹介する。彼はモルフリング中毒だった。

 ハイボトムは「今年は成績優秀者にプリンツ賞を与えるのではない。記念すべき第10回ハンガー・ゲームを盛り上げるため、アカデミーの優秀な学生達24名を、各地区から選出された少年少女の競技者の教育係として選ぶ。教育係として優勝した生徒にプリンツ賞を与える。ゲームで不正を行った場合は無効た」と言う。

 講堂のモニターに1~12地区で選出された男女の競技者が次々に映され、ハイボトムがその教育係を発表する。コリオレーナスは、第12地区の女性ルーシーが割り当てられる。

 第12地区の刈り取りの儀式で、区長がルーシーの名を発表する。ルーシーがステージに行く途中、区長の娘メイフェアの服の背中に蛇を入れる。ステージでルーシーは『Nothing You Can Take from Me』を歌う。

 家に帰ったコリオレーナスはタイガレスに「ルーシーに歌わせる。信頼させれば」と話す。

 コリオレーナスは駅で競技者達が到着する列車を待ち、ルーシーに白バラを1輪あげ「僕が君の教育係だ。全力で守る」と伝える。

 警備兵が目を離した隙に、競技者達が乗せられたトラックにコリオレーナスも乗る。競技者達はコリオレーナスを殺そうとするが、ルーシーは「教育係がいないと困る」と、思い留まらせる。競技者達は動物園の檻の中に入れられる。ハンガー・ゲームの最初の司会者フリッカーマンが「競技開始まで、ここで展示される」とテレビ中継する。フリッカーマンはコリオレーナスを見つけ、インタビューする。コリオレーナスとルーシーは手を繋いで取材を受け、自己紹介する。

 コリオレーナスが警備兵に連れ出され、ルーシーは彼に食べ物を頼む。

 コリオレーナスは授業に遅れ、ハイボトムは「5つの違反がある。教育係は失格だ」と注意する。同級生のアラクネが競技者を馬鹿にし、セジャナスは「競技者も同じ人間だ。自由を奪うのはおかしい」と反論する。

 ゴール博士が現れ「ハンガー・ゲームの目的は?」と聞く。コリオレーナスは「反乱を起こした地区を罰するため」と答える。セジャナスは「キャピトルは全員を守るべきで、子供達に殺し合いをさせるべきでない」と反抗する。ハイボトムは「ゲームの時代は終わった」と言う。コリオレーナスは「ルーシーに勝つチャンスがある。信頼関係を築き戦略を練り、彼女の音楽的能力を使って市民の支持を集め、儲ける事もできる」と話す。ゴール博士は興味を持ち「ゲームの視聴者数を増やすための計画書を出すように」と依頼する。クレメンシアも一緒に計画書を出すと言う。

 食堂でコリオレーナスはパンを沢山取り、ナプキンに包んで持ち帰る。セジャナスは一緒のテーブルに座り「キャピトルに対する反逆だ」と言う。

 コリオレーナスとセジャナスは動物園の檻に行く。セジャナスは同郷のマーカスにパンを持って来るが、受け取らない。コリオレーナスはルーシーにパンを渡し、彼女は同郷のジェサップにパンを分ける。彼は列車の中で蝙蝠に首を噛まれ、傷が腫れていた。

 コリオレーナスはルーシーに「競技者紹介の時に歌ってゲームメーカーの気を引いてほしい」と頼む。ルーシーは「強制なら歌わない。私を助けたいの?儲けたいの?どっち?」と聞く。コリオレーナスは「両方」と答える。2人でパンを食べながら、コリオレーナスは家が貧しい境遇を話す。ルーシーは、コリオレーナスに別の機会に会いたかったと話す。

 アラクネは担当のブランディに、水の瓶を渡す振りをしてからかっていた。怒ったブランディは瓶を奪って割り、アラクネの喉に突き刺して殺し、治安維持の兵士に射殺される。

その夜、家に帰ったコリオレーナスは祖母とタイガレスに今日の事件を「僕のせいだ。触れ合うように提案した」と話す。夜中、コリオレーナスは計画書を書き、翌朝、ゴール博士に提出する。

 ハイボトムは教育係の生徒と競技者達に「昨日、悲惨な事件があったが、大統領はゲームを続けると言った。今日の午後、競技場の見学を行う」と伝える。

 教育係と競技者達は面談する。ルーシーは「母の服だけが心の支えだ。彼女の腕に抱かれている気がする」と話す。コリオレーナスは「幼い頃、母は妹を生んで死んだ」とお互いの境遇を話す。コリオレーナスは「ゲームの前の今夜の紹介の時に歌わないか。アピールする最後のチャンスだ」と話す。ルーシーは「ギターがあれば」と答える。

 コリオレーナスとクレメンシアは、ゴール博士の研究室に呼び出され「2人のどっちが計画書を書いた?」と聞かれる。クレメンシアが「私が書いた」と言う。ゴール博士は遺伝子操作の蛇が沢山入っている容器を見せ「計画書を蛇の中に落とした。蛇は新しい臭いを攻撃するが、紙に臭いが付いていれば大丈夫だ」と、クレメンシアに蛇の中の計画書を取るように言う。クレメンシアが容器に手を入れると、蛇に噛まれて死亡する。ゴール博士はコリオレーナスに「実に見事な提案だ。さっそく実行させよう」と言う。

 教育係と競技者が競技場に入ると、競技場の入口が閉まり、窓が開く。「15分で競技場の下見をし、教育係と作戦を立てるように」とアナウンスが流れる。第4地区の競技者のコーラルは仲間を集める。ルーシーはコリオレーナスに「明日ここで私を死なせないで」と頼む。

 すると何度も激しい爆発が起き、競技場が崩れる。コリオレーナスは足に鉄柱が倒れて動けなくなる。入口が開き、競技者が逃げ出し、治安維持兵に撃たれる。ルーシーが戻って来て鉄柱を持ち上げ、コリオレーナスを助ける。

 コリオレーナスは病院のベッドで目を覚ます。タイガレスとプリンツが「ルーシーは生きている」「反乱軍が爆弾を仕掛け、ハンガー・ゲームを妨害しようとした。4人が亡くなった。ゲームは続ける」と教える。

 テレビで競技者の紹介が行われ、ルーシーは差し入れのギターを弾いて『The Ballad of Lucy Gray Baird』を歌う。観客は喜び、視聴者数は最高だった。

夜中、コリオレーナスは破壊された競技場へ行き、下見する。家に帰ったコリオレーナスは鼠が死んでいるのを見つけ、母のコンパクトに殺鼠剤を入れる。

 コリオレーナスは動物園の檻に行き、ルーシーを呼び「爆弾で全てが変わった。壁が壊れて、スタンドの中に隠れられる。穴から地階に降りるとトンネルがある。ベルが鳴ったら、武器を取りに行かずに、すぐに走って穴に隠れ、安全になるまで一人で隠れろ」と指示し「僕が守り抜く」と言う。ルーシーが流した涙をコリオレーナスがハンカチで拭く。

ルーシーは「前の恋人のビリーが区長の娘と一緒に私を騙していた。彼女が嫉妬して、私の名前を呼ばせた」と話す。

 コリオレーナスはルーシーにコンパクトを渡し「中の物に手を触れたり,、吸い込むと死ぬ。必要になったら使え」と指示し「2人で勝とう」と言う。

 〔第2部:賞金〕

 テレビモニターが設置された講堂に教育係が座り、フリッカーマンの司会でハンガー・ゲームの中継が始まる。競技者達が競技場に連れてこられ、印に立つ。爆破された時に逃げようとしたマーカスが、コンクリートの梁に磔になっていた。それを見た同郷のセジャナスは怒り、講堂から出て行く。

 ハンガー・ゲームが始まり、競技者は中央に置かれた武器めがけて一斉に走る。ルーシーはすぐ隠れろと言われているのに、同じ地区のジェサップを探す。ルーシーも他の競技者に襲われ、逃げ惑う。次々に競技者が殺される。ルーシーはやっとジェサップを見つけ、手を引いて穴から地下道に行き、他の競技者に襲われながら、ドアの下の小窓から部屋に入る。他の競技者が小窓から中に入ろうとするが、コーラル達に襲われる。開始数分間で6名が死亡した。

 瓦礫の中に隠れていたラミーナが出てきて、コンクリートの梁に登る。「殺してくれ」と頼むマーカスを鎌で殺し、両手のロープを切って下に落とす。

 司会のフリッカーマンは「金が集まれば、教育係は競技者に食料か水を与えられる」と解説する。プリニーが水の瓶をドローンで贈るが、柱に衝突して粉々になる。

 夜、ルーシーとジェサップは地下の部屋に隠れていた。ハイボトムがコリオレーナスに「見ているだけでは救えない」と言う。コリオレーナスは「賞を取る」と言うとハイボトムは「賞を誰が決めるか知っているか?」と聞く

 ルーシーがジェサップに水溜りの水を手ですくって飲ませようとすると、ジェサップは「何を入れた?」と払いのける。ルーシーはジェサップを眠らせる。

 講堂で寝ていたコリオレーナスをゴール博士が起こす。映像を見ると、セジャナスは競技場で、死んだマーカスを弔う儀式をしていた。ゴール博士は「誰かが連れ出さなければ。中継を1時間停めるので、彼を無傷で連れ出したら、賞を挙げる」と取引する。

 コリオレーナスは警備兵に門を開けてもらい、恐る恐る競技場に入る。マーカスの死体の前にいたセジャナスに「君を取り戻すと約束した。君は友達だ。博士が中継を停めて、誰も見ていない。君だけがゴール博士に背ける。俺を信じろ」と説得する。

 片腕の少年が剣で襲ってきて、2人は急いで入口に向かって走る。セジャナスが転び、助けるためにコリオレーナスが少年を叩き殺す。コーラル達も向かって来たので、2人は急いで警備兵に門を開けてもらって、間一髪で外に出る。コーラルは、ルーシーを殺すと宣言する。

 セジャナスはコリオレーナスに謝る。セジャナスの両親が迎えに来る。

 コリオレーナスはゴール博士の研究室に行く。ゴール博士はセジャナスの背中の傷を縫いながら「人を守りたいなら、人々の本性を知らなければならない」と言う。

 タイガレスは「立ち退き通知」を受け取る。コリオレーナスが家に帰ってきて「競技場に行かされた。一人殺した」と話す。

 ハンガー・ゲーム2日目。コリオレーナスはタイガレスと講堂に行き、一緒に観戦する。司会のフリッカーマンが「夜中にボビンが殺された」と発表する。生徒は「録画しているはずなのに、見せないのはおかしい」と疑問に思う。

 ルーシーはうなされているジェサップに手を触れると、彼は「何をした」と言って彼女を襲う。ルーシーは穴から出てコンクリートの瓦礫に登り、ジェサップが追いかけてくる。コリオレーナスは彼が狂犬病で、水を嫌うはずだと思い、彼の教育係のリシストラータにドローンで水を送らせる。水が掛かったジェサップは驚き、瓦礫から落ちて死亡する。

 ルーシーはジェサップの遺体に駆け寄ると、コーラル達に取り囲まれる。コリオレーナスは水を運ぶドローンを多数送り、コーラル達に衝突させる。その隙にルーシーは水の瓶を1個取って壁に隠れ、水にコンパクトの中の毒を入れる。

 コーラル達は瓶を集め、コンクリートの梁の上にいるラミーナを襲う。その隙にルーシーは毒入りの水の瓶を置き、他の瓶の水を捨てる。コーラルは鉾でラミーナを刺し殺す。ルーシーはコーラルに見つかり、ファンの陰に逃げる。

 コーラルは水の瓶を取ろうとした仲間を止め、鉾で刺し殺す。コーラルが水を取ろうとすると、ウィービが出てきたので、仲間と彼女を殺す。残りは7人。

 11地区の競技者ディルが出てきて水を飲み、苦しんで死ぬ。それを見た同じ11地区のリーパーが彼女に駆け寄り、死を嘆く。リーパーは遺体を一か所に集め、国旗を剥がして被せ、カメラに向かって「俺を罰するか?」と叫ぶ。

 中継を中断してゴール博士が「爆発で負傷したラヴィンスティル大統領の息子、フェリックスが亡くなった。反逆者である各地区に対して罰を与えねばならない。今日の日没前に競技場を破壊の虹が呑み込む」と宣言する。

 コリオレーナスはゴール博士の研究室に行き、肩の傷の糸が緩んだので直してほしいと頼む。研究室にはマネカケスが入った籠が沢山あり、ゴール博士は「反乱軍の盗聴用だ」と教える。治療が終わり、外に出たコリオレーナスは、ヘリコプターで運ばれようとする毒蛇の容器に、ルーシーの涙を拭いたハンカチを押し込む。

 コーラルと仲間は、ルーシーが隠れたファンの下から槍で突く。ルーシーはコンパクトの殺鼠剤を撒き、コーラルの仲間を毒殺する。

 ルーシーはファンに穴が開いて下に落ち、競技場に逃げる。すると天井の穴からヘリコプターが降りてきて、円筒形の容器を置いて行く。ウォービーが近づくと容器が割れ、大量の毒蛇の下敷きになる。コーラルや他の競技者達も次々に毒蛇に噛まれて死亡する。毒蛇が近づきルーシーは『The Old Therebefore』を歌う。毒蛇はルーシーに巻き付くが、噛まない。

 コリオレーナスは「彼女が勝者だ。出してくれ」と言うが、ゴール博士は無視する。ルーシーはカメラに向かって歌い続ける。観客の生徒達も立ち上がって「彼女を出せ」と叫ぶ。コリオレーナスは「勝者のいないゲームを誰が見るか?」と言うと、ゴール博士はようやく「彼女を出せ」と指示する。司会のフリッカーマンは「勝者はルーシー」と祝福する。コリオレーナスはタイガレスと抱き合って喜ぶ。

 コリオレーナスは呼び出され、ハイボトムがハンカチとコンパクトを見せ「不正は罰せられる。今後20年間、治安維持部隊でキャピトルのために奉仕してもらう」と言う。

 〔第3部:治安維持部隊〕

 コリオレーナスは第8地区への配属になるが、受付を金で買収して第12地区に変更してもらう。コリオレーナスは髪を切られる。

 列車に乗ると、セジャナスも競技場に行った罰で、一緒に第12地区の治安維持部隊に配属になったと言う。

 列車は第12地区に着き、2人は治安維持部隊の駐屯地に行く。ホフ司令官が新兵に「20年間、国に奉仕してもらう。君達は共に生活する」と訓示する。

 首吊りの木で2名の反逆者が絞首刑になる。コリオレーナスとセジャナスは警備に付く。一人の女性が「人殺し。彼は無実だ」と叫び、連行される。セジャナスが助けようとするのをコリオレーナスが止める。

 牢の中で女「ここから出して」と叫んでいるのを、建物の外でセジャナスが聞いており、コリオレーナスが注意する。

 兵士達に外出が許可され、コリオレーナスとセジャナスは酒場に行く。ステージにルーシーがギターを持って登場し、『Nothing You Can Take From Me』を歌う。ルーシーはコリオレーナスに気付いて喜ぶ。ルーシーの元恋人ビリーが酔ってステージに上がろうとし、喧嘩が始まる。コリオレーナスはビリーを殴るが、セジャナスが止め、治安維持部隊が酒場に来る前に外に出る。

 ルーシーが草原で『The Hanging Tree』を歌っていると、コリオレーナスが来て「君は死んだと思った」と言う。ルーシーは「ハイボトム学生部長が私を列車に乗せ、少しお金をくれた」と教える。コリオレーナスは「君を助けるために不正をして、20年の治安維持部隊になった。君を探そうと、買収して第12地区に来た」と教える。コリオレーナスはルーシーにキスする。

 コヴィーの一員が、昨晩の事で兵士たちが来ると教える。ルーシーは森の中の秘密の湖で、明日会う事を約束する。

 コリオレーナスが街に帰ると、セジャナスはビリーとスプルースと何か話していたので、故郷に帰るまで余計な事をするなと忠告する。

 『Lucy Gray』をルーシーが歌い、コリオレーナスとコヴィー達は森を抜け、湖に行く。皆は水着になって泳ぐ。草原に寝転び、コリオレーナスは母のスカーフをルーシーに贈る。コリオレーナスは「キャピトルに戻りたい。君も来てほしい」と伝える。ルーシーは「ここに住めば?」と答える。

 コヴィーの1人が根を食べる植物「カットニス」を持って来るが、食べるには早かった。ルーシーは「信頼が大切だ」と言い、コリオレーナスも「僕も信頼してくれ」と言う。

 駐屯地に戻ると、コリオレーナスはホフ司令官に呼ばれ「君は適性試験と訓練の記録がとても優秀だ。第2地区の士官学校に推薦した。10日後に列車で行け」と話す。

 コリオレーナスはタイガレスに電話すると、アパートを追い出されていた。コリオレーナスは「士官学校に行く事になり、家に帰れる」と伝える。

 コリオレーナスはセジャナスが牢の女と話しているのを見つける。マネカケスの輸送をしている時、コリオレーナスはこっそり録音してセジャナスに、牢の女と何をしていたか聞く。セジャナスは「反乱軍のスプルースと共に、パネムの北の国境を越えて他の反対派を密入国させる計画がある」と話す。コリオレーナスはマネカケスと一緒に録音機をゴール博士に送る。

 コリオレーナスとセジャナスは酒場に行くと、ルーシーが『Pure As The Driven Snow』を歌っていた。セジャナスがどこかに行き、コリオレーナスが探す。店の奥で、セジャナスとビリーとスプルースが銃を集めて反対派の密入国の準備をして、区長の娘メイフェアと口論していた。コリオレーナスがやめろと説得していると、ルーシーも来る。

 メイフェアはルーシーが反対派だと密告すると言うので、コリオレーナスは銃で撃ち殺す。怒ったビリーをスプルースが撃ち殺す。コリオレーナスはルーシーにステージに戻れ、スプルースは銃を隠せ、と指示する。コリオレーナスは狼狽えるセジャナスに「お前のせいだ」と言う。

コリオレーナスとセジャナスは宿舎に戻る。翌朝、区長の娘と恋人が射殺され、武器が見つかっていないので、治安維持隊が犯人と武器を探すため、町中を捜索する。

 カットニスはコリオレーナスに「区長が私を殺そうと探している。スプルースが話したら捕まる」と伝える。コリオレーナスはカットニスに「いずれ武器が見つかれば、我々は捕まる。一緒に北に逃げよう。明日の日の出に首吊りの木で落ち合おう」と誘う。

 スプルースが治安維持隊に捕まる。首吊りの木で処刑が行われ、コリオレーナスが警備する。ホフ司令官は「もう一人いる」と言って、セジャナスを連れ出し、証拠の録音を聞かせる。コリオレーナスは呆然と聞く。ルーシーも処刑を見ていた。

 コリオレーナスは宿舎に戻ると、コリオレーナスとセジャナスの写真を見て泣く。 

 翌朝、コリオレーナスはこっそり駐屯地を抜け出し、首吊りの木でルーシーと落ち合う。森を歩きながら、ルーシーは「私は勝利者。誰も殺さなくていいのは良い」と話す。コリオレーナスは「僕は3人殺した」と言う。ルーシーは「ボビンとメイフェアの他に、3人目は誰?」と聞く。コリオレーナスは「自分だ」と答えるが、ルーシーは不審に思う。

 雨が降り、2人は湖畔の小屋に雨宿りする。釣竿を探すと、床下に銃があった。ルーシーは「スプルースが隠した。銃を処分すればあなたは家に帰れる」と言う。コリオレーナスは「証拠を消せる」と言うと、ルーシーは「私以外は」と言い、「密告するのか?」「まさか」と言い合いになる。

 雨の中、ルーシーはカットニスを探しに行くと言う。コリオレーナスは「食べるには早いのでは?」と不審に思う。

 コリオレーナスはルーシーを探すがいない。彼女が身に着けていた母のスカーフを見つけて取ろうとすると、その下の隠れていた毒蛇に噛まれる。コリオレーナスは「俺を殺すつもりか」と叫ぶ。

 コリオレーナスは森の中を歩くルーシーと思われる人物を撃う。そこに行くが誰もいない。彼は足跡を追うと、ルーシーの歌声を聞く。森の中でマネカケスが歌声を真似し、反響する。

コリオレーナスは銃を湖に沈める。

 宿舎に戻ったコリオレーナスは、セジャナスの遺品の箱を持ち出す。駅に行くと、ホフ司令官が「計画が変更になった」と言う。

 コリオレーナスが研究室に行くとゴール博士が「私の試験に合格した。ラヴィンスティル大統領に恩赦を申請した。キャピトル大学に入学し、私の下で学びなさい。学費はプリンツ氏が出す。君の兵役を手配したのは、権威が封じ込めなければならない人間の暴力的な性質を君に認識させるためだ」と話し、「ハンガー・ゲームの目的は?」と尋ねる。コリオレーナスは「地区への罰だ。ハンガー・ゲームは毎年必要だ。人間とは何か思い出させるために」と答える。「君は誰だ?」と聞くと「勝者だ」と答え、ゴール博士は彼を歓迎する。

 スノー一家は豪華な家に引っ越す。タイガレスはコリオレーナスに「お父様にそっくりだ」と言う。

 コリオレーナスはハイボトムに会って、セジャナスの遺品を両親に渡すように頼む。ハイボトムは「コリオレーナスの父は大学の同級生だった。ある酔っ払った夜、私は冗談で、地区を永遠に罰するためにハンガー・ゲームの案を話した。彼はそれを2人の名前で提案した。私は余りにも残酷だと考え、ゲームが無くなればいいと考えていた」と教える。ハイボトムは「彼女を探したが、消えた」と話す。コリオレーナスは「雪は頂上に降る」と言って去る。

 ハイボトムはセジャナスの遺品のモルフリングを飲むと、苦しんで死ぬ。

コリオレーナスはキャピトルの勝利の女神の石像を見上げる。

スノー大統領の声「人が最も愛するものが、人を滅ぼす」

 (タイトル『THE HUNGER GAMES: THE Ballad OF Songbirds & SNAKES』。エンドクレジット)

(写真は「IMDb」「映画com」より)