『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』ネタバレの感想 狭い坑道を疾走するトロッコがスリル満点(再掲 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 評価 4/5 ☆☆☆☆★

 「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』( 1981年)に続く第2作が『インディ・ジョーンズ/魔球の伝説』(1984年)であるが、『失なわれたアーク』が1936年の設定に対し、『魔球の伝説』は1935年の設定で、前日譚に当たる。ジョージ・ルーカスが原案、スティーブン・スピルバーグが監督と言う豪華な組み合わせで、作品は非常に面白い。人気が高く、その後『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)が作られている。

 本作はキャバレーのダンスと歌から始まり、第1作より大人向けの設定のようだ。パンコット宮殿での料理は、蛇の詰め物料理、甲虫のフライ、目玉のスープ、猿の脳みそのシャーベットと、ゲテモノ料理がこれでもかと次々に出てくる。これも大人向けを意識した物か?

 冒頭のインディとラオ・チェとの駆け引きや、解毒剤を巡る戦いは、インディは考古学者ではなく、まるでスパイのようだ。その最中にウィリーが巨大ダイヤを頂こうとするが、次々に蹴られてなかなか拾えず、更に氷塊が撒き散らされ、どれがダイヤか分からなくなると言うユーモア付きで面白かった。

 ウィリーとインディはお互いに好きなくせに、意地をはり合って直接言わないのも面白い。殺し屋に襲われたインディがウィリーの部屋に来て殺し屋がいないか探すと、ウィリーはインディがベッドインに来たのだと思って喜ぶのが面白い。さらに、インディが柱の女神の彫像の胸を触ると、ウィリーが自分の胸を差して「本物はこっち」とインディを誘惑するのも可笑しかった。これらも大人向けを意識したのか。

 秘境物は罠がつきもので、秘密の通路の奥の罠の場面は、頼みの綱のウィリーは虫に悲鳴を上げながらなかなか解除レバーを探さず、その間も天井が次第に降りて来るのがスリルあった。せっかく解除したのに、中に逃げ込んだウィリーが再び罠を作動させるのも面白かった。

 後半の、狭い坑道を疾走するトロッコ同士の戦いはスピード感があり、スリル満点であった。遠景はミニチュアだそうだが、映画公開当時は気づかなかった。

 最後、吊り橋の中央で追い詰められたインディが、吊り橋を切る場面もスリルあった。ロケの本物の高所のつり橋とセットを組み合わせて、迫力ある場面にしている。

 さて、今回は、邪神カリを復活させようとするサギー教から、インディ達がメイアプールの村から盗まれた聖石を取り戻すのが任務。生贄の儀式は恐ろしいが、邪神カリがどんな力を持っているのかよく分からない。聖石はお互いを近づけると光り、モラ・ラムが奪おうとすると熱を発したが、それ以外の力はあるのだろうか?カリの血を飲まされ、サギー教の言いなりになったインディなどの人々が、松明の炎を近づけただけで正気に戻るのは安易すぎる。

 ということで第1作より下がって、評価は「4」である。

 原題は『Indiana Jones and the Temple of Doom』で「インディアナ・ジョーンズと命運の神殿」。邦題ではインディアナをインディと略している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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