「PSYCHO-PASS」シリーズはテレビアニメと劇場版で様々制作されている。これらは時系列順に制作されているわけでなく、複雑である。そこで時系列順に並べるとどうなるかやってみた。
まずこれらの作品群を放送、公開順に並べると、次のようになる。冒頭の数字は放送、公開順の順番である、
①テレビアニメ第1期「PSYCHO-PASS サイコパス」
放送時期：2012年10月～13年3月放送（作中の西暦：2112～13年）
②テレビアニメ第2期「PSYCHO-PASS サイコパス 2」
放送時期：2014年10～12月放送（作中の西暦：2114年）
③「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」
公開日：2015年1月9日（作中の西暦：2116年）
④劇場版3部作 第1弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1『罪と罰』」
公開日：2019年1月25日（作中の西暦：2117年冬）
⑤劇場版3部作 第2弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」
公開日：2019年2月15日公開（作中の西暦：2112年夏。2116年）
⑥劇場版3部作 第3弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3『恩讐の彼方に』」
公開日：2019年2月15日（2116年の東南アジア連合「SEAUn」の事件後）
⑦テレビアニメ第3期「PSYCHO-PASS サイコパス 3」
放送時期：2019年10～12月（作中の西暦：2120年）
⑧テレビアニメ第3期の特別編集版「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」
公開日：2020年3月27日（作中の西暦：2120年）
⑨「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」
公開日：2023年5月12日（作中の西暦：2118年6月）
これらを時系列に並べると次のようになる。冒頭の数字は、上記の放送、公開順の順番である、なお、簡単なあらすじも紹介する。
⑤劇場版3部作 第2弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」
（作中の西暦：2112年夏。2116年）公開日：2019年2月15日公開
常守朱が一係に配属される前。国防軍第15統合任務部隊に所属する須郷徹平は、第1期に登場した執行官・征陸智己とともに、国防省の武装ドローン襲撃事件を追う。すると、国防軍の極秘作戦「フットスタンプ作戦」の全容が明らかになる。須郷の色相が悪化し、潜在犯隔離施設に入れられる。
①テレビアニメ第1期「PSYCHO-PASS サイコパス」
（作中の西暦：2112～13年）放送時期：2012年10月～13年3月放送
公安局刑事課一係に監視官として配属された常守朱が、同じ監視官の宜野座伸元、執行官の狡噛慎也、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生、一係をバックアップする分析官の唐之杜志恩らとともにさまざまな事件に挑んでいく。狡噛の因縁の相手であり、さまざまな凶悪事件を裏で操作していた槙島聖護との攻防が物語の軸となっていく。
②テレビアニメ第2期「PSYCHO-PASS サイコパス 2」
（作中の西暦：2114年）放送時期：2014年10～12月放送
一係が新体制となり、第1期の最終話に新任監視官として登場した霜月美佳、監視官から執行官となった宜野座、新たに加わった執行官・東金朔夜と雛河翔らで構成されている。無差別連続爆破事件が発生し、一係と二係の刑事が捜査にあたるも、二係の監視官が失踪し、ドミネーターも行方不明になってしまう。そして失踪現場には「WC？」という謎のメッセージが残されていた。捕まった爆破事件の犯人・喜汰沢旭の発言をきっかけに、謎の人物「カムイ」こと鹿矛囲桐斗捕の正体に迫っていく。
③「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」
（作中の西暦：2116年）公開日：2015年1月9日
シビュラシステムが海外に輸入され、試験導入先となったSEAUn（シーアン＝東南アジア連合）の首都シャンバラフロートは束の間の平和と安全を手に入れた。だが、SEAUnからテロリストが日本に密入国し、シビュラシステムの中枢に攻撃をしかけてくる。テロリストと行動をともにしていたのは、公安局刑事課一係の元執行官・狡噛だった。
⑤劇場版3部作 第2弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」
公開日：2019年2月15日公開（作中の西暦：2112年夏。2116年）
外務省から花城フレデリカが公安局刑事課に出向してくる。花城は、執行官で国防軍第15統合任務部隊に所属していた須郷徹平を、外務省の新しい部隊にスカウトするが、須郷は断る。
⑥劇場版3部作 第3弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3『恩讐の彼方に』」
（2116年の東南アジア連合「SEAUn」の事件後）公開日：2019年2月15日
SEAUnの事件後、流浪の旅を続けていた狡噛は、南アジアの小国で武装ゲリラに襲われた難民たちを救った。狡噛は、その中にいた少女テンジンから仇討ちのために戦い方を学びたいと頼まれる。狡噛が外務省行動課特別補佐官・花城フレデリカにも出会う。最後の場面で、花城とともに車に乗り込んだ狡噛が「日本に帰ろう」と言う。
④劇場版3部作 第1弾「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1『罪と罰』」
監視官・霜月と執行官・宜野座の2人を中心に、一係のメンバーが青森にある潜在犯隔離施設「サンクチュアリ」の真実を暴いていく。「サンクチュアリ」では、薬物で潜在犯を集団志向状態にして自由に操り、地下にある破損した核廃棄物を回収させていた。
⑨「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」
（作中の西暦：2118年6月）公開日：2023年5月12日
ストロンスカヤ博士を殺害したテロ集団ピースブレイカーと、行方不明の「ストロンスカヤ文書」文書を、厚生省公安局と外務省海外調整局が共同で追う。博士は「ストロンスカヤ文書」を潜入捜査官の煇・ワシリー・イグナトフに託していた。煇に憑依した砺波に文書が渡るのを防ぐため、慎導篤志は煇を撃つ。常守、宜野座、須郷と花城がピースブレイカーの北方列島本拠地に潜入する。シビュラシステムは、ピースブレイカーを操るAIジェネラルと一体化しようとしていた。常守はシビュラシステムの義体である壬生局長を銃で撃つ。
⑦テレビアニメ第3期「PSYCHO-PASS サイコパス 3」
（作中の西暦：2120年）放送時期：2019年10～12月
新たな主人公として、厚生省公安局刑事課一係の新人監視官・慎導灼、炯・ミハイル・イグナトフが登場し、移民の受け入れなど鎖国が緩和されていくなかで、真実を追い求めて奮闘する。刑事課一係のメンバーも大きく変わり、執行官は、第2期に登場した雛河をはじめ、廿六木天馬、入江一途、如月真緒の4人。これまで監視官だった霜月は公安局刑事課課長・統括監視官となり、第1、2期の主人公・朱は“ある事件”により拘留されている。外務省海外調整局行動課特別捜査官として狡噛、宜野座、須郷が登場する。
⑧テレビアニメ第3期の特別版「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」
公開日：2020年3月27日（作中の西暦：2120年）
テレビアニメ第3期「PSYCHO-PASS サイコパス 3」の続編。一係が追っていた“狐による事件”、ビフロストの謎が決着を迎え、第3期が完結する。
