『ゴーストバスターズ』ネタバレの感想 幽霊を科学的?に捕獲するのが面白い | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 4/5 ☆☆☆☆★

2022年2月4日(金)から『ゴーストバスターズ アフターライフ』が公開されるが、本作『ゴーストバスターズ』(1984年)の38年ぶりの続編だそうなので、久しぶりに見直した。

幽霊を退治する話は以前からあるが、『エクソシスト』(1973年)のシリーズのように、祈祷師が幽霊の呪いを解くと言うようなものだった。それに対し、本作はニュートロナビームで幽霊を攻撃して弱らせ、牽引ビームで捕獲器の中に閉じ込めると言う、科学的(?)方法で幽霊を退治するのが面白い。無許可の小型原子力ユニットを背負い、ニュートロナビームを発射する姿が格好いい。しかもビームを交差させると陽子転換が起きるので、交差は禁止だと言う科学的な(?)解説があるのが面白いし、最後にその性質を利用してゴーザを倒すのも良い。

しかもコメディ仕立てになっているのがいい。シリアスでもなく、ホラーでもなく、コメディタッチになって、幽霊もさほど怖くないものヒットの要因だろう。アグリー・リトル・スパッドは食欲旺盛で、陽気なのがかわいく感じる。最後の巨大マシュマロ・マンも可愛く感じる。

また、女を口説くのが趣味のおバカなピーター、情熱家のレイモンド、真面目なイーガンの組み合わせが絶妙に面白い。『エイリアン』(1979年)で脚光を浴びたディナ役のシガニー・ウィーバーは、ズールに乗っ取られた姿は、大人の色気(当時35歳)を感じる。

当時としては特撮も素晴らしい。これは特殊効果担当のリチャード・エドランドの功績が大きいだろう。アグリー・リトル・スパッドは、着ぐるみを数人がケーブルで操演し、半透明に合成したものである。マシュマロ・マンも着ぐるみであるが、巨大感をうまく出している。テラー・ドッグは、座っている場面はアーマーチュア(機械仕掛けの人形)で、中に人が入り10人で操演しているそうだ。走っている場面は、駒撮りした人形を合成しているが、今見ると違和感がある。

ゴーザは意外にあっけなく倒されるのが残念。マシュマロ・マンの登場時間も記憶より、意外に短かった。マシュマロ・マンが印象的だったので、長く登場していたと記憶していたのだろう。

2016年の『ゴーストバスターズ』は、本作の再映画化だったが、実につまらなかった。ストーリーはほぼ同じで、CGが発達して幽霊はリアルであるが、演出と脚本が悪いとつまらない典型であった。

さて、前作から何と38年ぶりに、正当な続編『ゴーストバスターズ アフターライフ』が公開される。イーガンの孫が主人公だそうで、どんな話になるか楽しみである。

評価は「4」である。原題は『GHOSTBUSTERS』、「幽霊撃退」の意味。