監督：アイバン・ライトマン 1984年
主な登場人物（俳優）役柄
【ゴーストバスターズ】
ピーター・ベンクマン博士（ビル・マーレイ）心理学と超心理学の博士号を取得している。
レイモンド・スタンツ博士（ダン・エイクロイド）ピーターの学友で超常現象オタク。
イーガン・スペングラー博士（ハロルド・レイミス）ピーターの学友で幽霊退治のメカニック開発担当。
ウィンストン・ゼドモア（アーニー・ハドソン）人手不足で新たに雇われた。
【その他】
ディナ・バレット（シガニー・ウィーバー）ゴーストバスターズに最初に依頼して来たチェロ演奏家。
ルイス・タリー（リック・モラニス）会計士。ディナと同じマンションに住む男性。
ジャニーン・メルニッツ（アニー・ポッツ）ゴーストバスターズ社の受付嬢。
ウォルター・ペック（ウィリアム・アザートン）市の環境保護局局長。
市長（ティビッド・マーギュリース）ニューヨーク市長。
ゴーザ（スラビトザ・ジャバン）破壊神。
〔ニューヨーク市立図書館〕女職員が地下の書庫に行くと本が浮遊し、ブックカードが散乱し、幽霊に遭遇する。
NYのコロンビア大学超常現象研究室で、ピーター・ベンクマン博士が透視能力の実験をするが、男性被験者が正解でも不正解でも電気ショックを与え、女性被験者が不正解でも正解にする。男性は嫌がって辞める。
ピーターが女性被験者を口説いていると、レイモンド・スタンツ博士が来て、ニューヨーク市立図書館で、10人が宙に浮かぶ透明体の幽霊を見たと教える。現場に行ったイーガン・スペングラー博士が霊探知機で調べると、針が振り切れる強さだと伝える。
ピーターはレイモンドと図書館に行き、イーガンと合流する。幽霊を見たと言う女職員にピーターが失礼な質問をする。３人が地下の書庫に行くと、本が積み重なっていた。引き出しに幽霊の粘液が付いており、ピーターがサンプルを取る。すると本棚が倒れる。
書庫の奥に半透明の老女の幽霊ライブラリー・ゴーストを見つける。ピーターが幽霊に話しかけるが、無視される。３人が幽霊に近づいて捕まえようとすると、幽霊が怖い形相に変身して襲ってきて、３人は図書館から逃げ出す。
イーガンは、分析の結果、幽霊を捕まえて閉じ込めておくことができると言う。研究室に３人が戻ると、学部長が「理事会の決定で研究資金は打ち切りになった。君たちの研究はペテンだ。」と言い、大学を首になり、研究室を追い出される。
ピーターは、この際に自分達で商売を始めると言う。レイモンドの自宅を抵当に入れて借金をし、超常現象の調査と撲滅の会社を立ち上げる。レイモンドは消防署だった古い建物を気に入り、会社の事務室に借りる。
チェロ演奏者のディナがマンションに帰ると、向かい側に部屋に住むルイスが付きまとう。ディナが部屋に帰ると、消したはずのテレビが点いていた。テレビに、３人が立ち上げた幽霊捕獲会社『ゴーストバスターズ』のCMが流れ、ディナが見る。
ティナが台所に行くと、テーブルの上に置いたパックから卵が飛び出て、テーブルの上で目玉焼きになった。冷蔵庫を開けると、宮殿のような建物がある異世界に繋がっていた。犬のような怪物テラー・ドッグが唸り声をあげ、ティナは悲鳴を上げて冷蔵庫の扉を閉める。
レイモンドは中古車を買って来る。秘書のジャニーンを雇うが、電話も客もなかった。
「ゴーストバスターズ」にディナ・バレットが依頼に来て、ピーターが応対する。ディナはピーターに、自宅の冷蔵庫の中に異世界があり、「ズール」と言う変な声が聞こえると言う。
ピーターがディナのマンションの部屋に行き、冷蔵庫を開けるが、異常はなかった。ピーターは「君にメロメロだ」と言い、ディナはピーターを追い出す。
３人はファストフードで貧しい夕食を食べる。仕事の依頼の電話が来て、ジャニーンが受け取る。ジャニーンの合図で３人はポールで２階から滑り降り、制服に着替え、「ゴーストバスターズ」のマークをペイントした中古車に乗って出動する。
３人は高級ホテルに着くと、無許可の小型原子力ユニットを背負い中に入る。支配人が来て、昔からの12階のゴーストが2週間前から騒ぎ出したと言う。３人は宿泊客に「ゴキブリ退治」と言ってエレベーターに乗って12階に向かう。
３人は清掃係を間違ってビームを撃ち、壁を傷つける。３人は分かれてゴーストを探す。レイモンドが食べ残しの料理を食べている緑色のジャガイモ型の幽霊アグリー・リトル・スパッドを見つけ、ニュートロナビームを撃つが、逃げられる。次に遭遇したピーターが、幽霊に粘液をかけられる。幽霊は宴会場に入り、３人はシャンデリアの周りを飛んでいる幽霊にニュートロナビームを発射し、シャンデリアが落下する。イーガンは陽子転換が起きるので、ビームを交差させるなと注意する。逃げる幽霊にビームを発射して、宴会場はめちゃくちゃになる。外からその音を聞いた支配人は、気が気じゃない。
レイモンドがテーブルをどかして捕獲機を床に置き、イーガンとピーターが捕獲ビームを発射して、幽霊を引っ張り、捕獲機に入れるのに成功する。ピーターは捕獲料として5000ドルを要求すると、支配人は高すぎると言う。ピーターは幽霊を戻すと脅し、支配人は支払いを約束する。
テレビのニュースで、東海岸の3州の至る所で幽霊を見たと言う報告が多数あると報じていた。それをディナが見る。「ゴーストバスターズ」の活躍は、新聞や雑誌でも取り上げられる。3人は、ニューヨーク市内の各地で幽霊を捕獲する。マスコミでは「ゴーストバスターズ」の話題で持ちきりになる。テレビにも出演する。寝不足になり、レイモンドは美女の幽霊に襲われる夢を見る。
「ゴーストバスターズ」は一躍有名になり商売も繁盛し、人手が足りなくなる。そこで、応募に来たウィンストン・ゼドモアを直ぐに雇う。
ディナが演奏のリハーサルが終わって会場を出ると、ピーターが待っていた。ピーターはディナに、ズールは紀元前6000年の古代メソポタミアの神で、ゴーザの家来だと教える。ピーターは木曜の夜に会う約束を取り付ける。
レイモンドがウィンストンに捕獲した幽霊の保管庫の説明をする。環境保護局のウォルター・ペックが来て、幽霊の保管庫を見せて欲しいと言う。ウォルターの態度が気に入らないピーターは断る。
イーガンは、巨大な霊体エネルギーが接近していると言う。レイモンドは、保管庫は今の4倍で満杯になるので、そんなエネルギーに襲われたら大変だと言う。
ディナのマンションの屋上の、犬型の石像の目が光る。ディナが部屋に入ろうとすると、ルイスがパーティーに誘い、ディナはデートがあると断る。ディナが部屋に入ると、台所からテラー・ドッグが姿を現し、座っていた椅子から手が出て来て、ディナを捕まえる。屋上の２体の石像が無くなっていた。
ルイスの部屋にテラー・ドッグが現れて彼を襲う。ルイスがマンションの外の公園に逃げるが、他の人に見えないテラー・ドッグに襲われる。
ディナのマンションにピーターが来と、門番はピューマが逃げ出したと騒いでいた。ピーターがディナの部屋に行くと、彼女は門の神ズールに体を乗っ取られ、鍵の神を待っていた。ズールは、破壊の神ゴーザを迎える準備をすると言う。ズールはピーターを誘惑する。ディナの体が宙に浮き、ピーターは困惑する。
ルイスも鍵の神ビンツに体を乗っ取られ、門の神を探す。
警察が「ゴーストバスターズ」に、変な事を言うルイスを届ける。イーガンが調べると、ルイスは鍵の神ビンツに体を乗っ取られていた。ビンツは合図を待っていると話す。
電話が来てイーガンが取ると、ピーターが、ディナが門の神ズールに乗っ取られ、睡眠薬で眠らせたと話す。イーガンは、こっちには鍵の神がおり、２人が一緒になると門が開き、非常に危険だと言う。
車に乗ったレイモンドはウィンストンに、ディナのマンションの屋根はマグネシウムとタングステンの合金で、変わった作りだと話す。ウィンストンは、最後の審判のように、死者が蘇るのではないかと言う。
次の朝、環境保護局のウォルターが「ゴーストバスターズ」に現れ、営業の停止命令と差し押さえ命令と家宅捜査の令状などを持って来る。ウォルターは幽霊保管庫の電源を切れと言うが、イーガンは電源を切ると町が破壊されると言って止める。ウォルターは無視し、電源を切る。
保管庫が壊れ、幽霊が建物の屋根を破って飛び出す。ズールが目を覚ます。ビンツは「これが合図だ」と言って逃げ出す。ウォルターは「ゴーストバスターズ」達を逮捕させる。
逃げ出した幽霊たちは、人々を脅し、ミイラがタクシーの運転手になり、アグリー・リトル・スパッドが屋台の食べ物を食べ、町で様々ないたずらをする。ズールは壁を破る。
ゴーストバスターズたちは留置所に入れられる。イーガンとレイモンドは、ディナのビルは巨大な超電導アンテナで、霊的エネルギーを引き寄せ、集めるために建てられた、と説明する。設計者はイヴォ・シャンドアで、1920年にゴーザ崇拝の秘密結社を組織した。彼が死んだ時、1000人近い信者が屋上で儀式を行い、世界の破滅が来る事を祈った。それが現実になろうとしていた。
鍵の神ビンツはマンションに来て、門の神ズールに会う。
ニューヨーク市長により「ゴーストバスターズ」が釈放され、市長に会う。ウォルターは、彼らは神経ガスで幻覚を見せるインチキ芝居だ、とこき下ろす。大司教が来て市長に、神の啓示だと言う。ピーターは市長に「この現象を止められるのは俺達だけだ。あんたは何百万の票の有権者の命を救うことになる」と話す。市長はゴーストバスターズに全権委任する。
ゴーストバスターズは車に乗り、パトカーの先導で出動する。マンションの前に着き、４人は装備を付ける。突如、道路に地割れが起きて、４人とパトカーが飲み込まれる。４人は無事で建物の中に入る。
エレベーターが止まっているので、４人は階段でへとへとになって登る。２２階に着き、ディナの部屋に行き、４人は壁の奥の階段を上る。屋上に着くと、ディナとルイスがテラー・ドッグに変身する。女性の姿のゴーザが現れ、レイモンドが話しかける。４人はゴーザに電撃を食らう。
４人はゴーザにニュートロナビームを撃つが、ゴーザは姿を消す。ゴーザは「お前たちを破壊する者の形を選べ」と言う。すると、レイモンドの頭に浮かんだマシュマロ・マンが姿を現す。巨大なマシュマロ・マンに、建物の上から４人がビームを放つが、効かない。
ピーターはゴーザを倒さなければいけないと言う。イーガンは、ニュートロナビームを交差させて原子の流れを逆転させ、門を通してゴーザを追い出すると提案する。燃えるマシュマロ・マンが建物を登って来る。
４人は屋上の門に向かってビームを撃ち、交差させる。門が爆発し、マシュマロ・マンが焼け落ち、建物の上部が爆発する。大量の融けたマシュマロが降って来る。４人は無事だった。燃えたテラー・ドッグの中からディナとルイスも出てくる。
４人とディナが建物の外に出てくると、市民達の大歓迎を受ける。ピーターがディナにキスする。ジャニーンもイーガンを労わる。
（エンドクレジット）４人は車で帰る。アグリー・リトル・スパッドが飛んでくる。
