『007 スペクター』ネタバレの詳しいあらすじ(改訂) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2021年10月1日(金)よりシリーズ第25作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開される。そこで参考のため、2015年11月に掲載した前作第24作『007 スペクター』の「ネタバレの詳しいあらすじ」を再掲載する。その後、9月26日(日)の放映を見て、約1.5倍の長さに改訂した
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監督:サム・メンデス  2015年

主な登場人物(俳優)役柄

【イギリス情報局秘密情報部MI-6】

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)MI-6の諜報部員007。

M(レイフ・ファインズ)新しく就任したMI-6の責任者。

Q(ベン・ウィショー)MI-6の武器開発部門の責任者。

ビル・タナー(ロリー・キニア)MI-6の幕僚長。

ミス・マネーペニー(ナオミ・ハリス)Mの秘書。

前任のM(ジュディ・デンチ)前作で死亡。ボンドにある任務を託していた。

C:マックス・デンビー(アンドリュー・スコット)国家合同保安部MI-5の責任者。

【協力者】

ルチア・スキアラ(モニカ・ベルッチ)ボンドが殺害したマルコ・スキアラの妻。

ミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)クァンタムの一員。スペクターに所属していた。

マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)ミスター・ホワイトの娘。医師。

【スペクター】

フランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)「スペクター」の首領。

ミスター・ヒンクス(デビッド・バウティスタ)「スペクター」の幹部。殺し屋。

マルコ・スキアラ(アレサンドロ・クレモナ)メキシコシティでスタジアム爆破のテロ計画を立てる。

 

 (ガンバレル・シークエンス)

 「死者は生きている」。メキシコシティ「死者の日」。骸骨の扮装をした男女がホテルに入る。男はジェームズ・ボンドで、女を置いて窓から屋上に出て、隣のビルの部屋のマルコ・スキアラを銃で狙う。スキアラと男達が、スタジアムを爆破し「青白い王」に会う、と話をしているのを盗聴器で聞く。狙撃がばれて用心棒から撃たれ、ボンドは男達を射殺するが、スキアラは逃げる。スキアラ逹が準備していた爆弾が爆発し、隣のビルがボンドのいる屋上に倒れてくる。ボンドは崩壊した床を滑り降り、建物から脱出すると、パレードの中でスキアラを追う。

 スキアラはヘリコプターを呼び、トルサ広場に着陸させて逃亡しようとする。ボンドがヘリコプターに乗り込んで、スキアラやパイロットと格闘する。ヘリは激しく宙返りする。ボンドは、スキアラの指からタコのマークが入った指輪を奪い、蹴り落して殺害する。パイロットも落として、墜落しそうになったヘリコプターを立て直す。

 (オープニング。主題歌)

 ロンドンに戻ったボンドにMは、許可なしでメキシコに何をしに行ったか質問する。ボンドは、「休暇でメキシコに行き、スキアラに遭遇しただけ。」と言い訳する。Mはメキシコで騒動を起こした責任を取らせ、ボンドを無期限の停職にする。

 イギリス情報局秘密情報部MI-6は、国家合同保安部MI-5と合併され、「00」部門は廃止され用としていた。Mはボンドに、やって来たMI-5の新しい長官マックス・デンビーを紹介する。ボンドはマックスを「C」と呼ぶ。

 マネーペニーが、ボンドの部屋に「スカイフォール」の遺物を持ってくる。ボンドは彼女に、前のMが死んでから届いたビデオで「メキシコに行ってスキアラを殺害せよ。彼の葬式にも行くように」と命じられていた事を明かす。ボンドは、葬式にも行くと言い、「青白い王」とは誰か調べるように頼む。ボンドは、遺物の中に「後見人オーベルハウザー」と書かれた手紙と、ボンドの幼い頃の写真を見つける。

 ボンドはMI-6幕僚長のビル・タナーと一緒に、モーターボートで出かける。タナーは、前作で破壊されたMI-6本部は来月取り壊されると教える。タナーはボンドに、Cの計画が「ナイン・アイズ」と呼ばれる、9ヶ国の情報機関にアクセスを可能とするプログラムを作ることであると説明する。東京の会議で承認され、「ナイン・アイズ」が完成されれば、00部門の諜報員による任務遂行は廃止されると言う。

 2人は地下にあるMI-6武器開発部門に行き、Qに会う。Qはボンドの腕に追跡用のマイクロチップを埋め込む。009用の最新アストンマーティンDB10は完成していたが、前回壊したボンドのアストンマーティンDB5は修理中だった。Qはボンドに時限爆弾内蔵の腕時計を渡す。ボンドはQに、2日間行方不明にするように頼む。

 マネーペニーにボンドからスマートホンが届く。Qの元に009が取りに来るが、ボンドはアストンマーティンDB10に乗って出ていた。

 ボンドは、ローマでのスキアラの葬儀に出向き、スキアラの未亡人ルシアに生命保険屋だと言って近づく。夫が亡くなったため、組織から殺されそうになったルシアをボンドが助ける。彼女から、スキアラが犯罪組織「スペクター」の一員であり、彼の後任を決める「スペクター」の秘密会議が今夜、ナポリのガゼルタ宮殿で行われるとの情報を得る。ボンドはルシアの亡命を米国大使館に頼む。

 ボンドは、アストンマーティンで宮殿に行き、スキアラの指輪を用心棒に見せて、中に入る。会議では、偽医薬品の売買や売春婦の派遣などの議論がされていた。そこにボスが来て、テーブルに座る。マラケシュとチュニジアの爆破についての計画について議論がかわされる。死んだスキアラの代わりの座にグエラが立候補するが、彼の目をつぶしてヒンクスが付く。ボスがボンドに侵入がばれていると呼びかける。ボスは死んだはずの、フランツ・オーベルハウザーだった。

 ボンドは敵を振り切って建物の窓から飛び降り、アストンマーティンで逃げる。ヒンクスのジャガーが追跡してくる。ボンドは車を川辺で走行し、アストンマーティン後部の機関銃は弾切れで、排気口の火炎放射機能で、ヒンクスのクルマを炎上させる。川辺は行き止まりで、ボンドは「空中」のボタンで上空に脱出し、車は川に落下する。

 ボンドは、マネーペニーに電話する。マネーペニーが検索すると、ボスのフランツ・オーベルハウザーは、父親とともに雪崩で死んでいた。

 東京で「ナイン・アイズ」の会議が開催されるが、南アフリカ共和国の反対で否決される。MはQに、ボンドはどこにいるか聞くが、Qはロンドンにいると嘘をつく。実際はオーストリアのアウタウッセにいた。

 ボンドはオーストリアのアウタウッセ湖畔の山小屋で、ミスター・ホワイトに会う。彼は組織を抜けためにタリウムで毒殺されかけ、あと数カ月の命だった。ホワイトはボンドが娘を守るのを条件に、娘が組織に繋がる「アメリカン」を知っているので、ホフラー診療所に行けと教える。ホワイトはボンドの銃で自殺する。

 ボンドは雪山の頂上にあるホフラー診療所に軽飛行機で行く。ホワイトの娘マドレーヌ・スワン博士に会い、ボンドは父親が自殺したと告げる。彼女の身を守る代わりに「アメリカン」の場所を教えるように頼むが、断られる。

 Qが来てボンドに、オーベルハウザーは死んで埋葬されていると伝える。Qはクビが架かっているので、ボンドに帰国するように頼む。ボンドはオーベルハウザーの顔を見たと言い、指輪を渡して調べるように頼む。

 マドレーヌはヒンクス達に捕まり、車に乗せられる。それを見たボンドは、軽飛行機で追跡する。ボンドは軽飛行機を雪山に不時着させ、ヒンクスの車に衝突させて、マドレーヌを救出する。

 Qはゴンドラ内でスキアラの指輪をスキャンし、指紋からオーベルハウザーが生きている事を知る。ゴンドラから降りると敵に追われ、隠れる。

 ボンドはQが泊まっているホテルの部屋にマドレーヌを連れて行く。Qは指輪の指紋からオーベルハウザーが生きており、ボンドがこれまで倒したル・シッフル、ドミニク・グリーン、シルヴァ、ヴェスパー・リンドなども組織の一員だと教えるが、組織名は分からないと言う。マドレーヌは組織の名前が「スペクター」で父も一員だった事と、「アメリカン」は「アメリカ人」ではなく、場所の名前だと教える。テレビでは南アメリカ共和国のケープタウンでの爆弾テロ事件を報じていた。QはMを助けるために、ロンドンに帰る。

 ボンドとマドレーヌはモロッコのタンジールに行き、「ホテル・アメリカン」に泊まる。マドレーヌは、両親が新婚旅行で泊まった部屋で、その後も毎年来ていたと教える。ボンドが壁の裏に酒を見つける。鼠の穴からさらに隠し部屋を発見する。そこには、ホワイトが残したスペクターに繋がる資料があった。衛星電話の通信記録を解析すると、サハラ砂漠の真ん中を示す座標があった。

 会議で南アフリカ共和国も賛成したので、「ナイン・アイズ」が可決される。時代遅れの「00部門」は廃止すると、CはMに通告する。Mは「殺しの許可証は、殺さない許可証でもある」と反論する。Cは盗聴したマネーペニーとボンドの会話をMに聞かせる。Mは「まだ終わりでない」と言い残す。

 QはMに、ボンドは北アフリカにいると教える。地図では何もないが、衛星写真ではクレーターの中に建物があった。しかしMは、ボンドに協力すると、情報がCに漏れるので、協力できないとQに話す。

 ボンドとマドレーヌは、列車に乗ってサハラ砂漠に向かう。2人が食堂車で食事をしていると、マドレーヌはボンドに、なぜ殺し屋になったか質問する。ヒンクスが現れ、ボンドと車内で大格闘になる。マドレーヌも加勢し、どうにか、列車の外にヒンクスを落とすことに成功する。ボンドとマドレーヌは部屋で激しく愛し合う。

 砂漠の真ん中の駅で2人が下りると、ロールスロイスが迎えに来る。2人はその車で、クレーターの中にあるスペクターの基地に案内される。ボンドは銃を預ける。部屋には着替えが準備されていた。部下がこのクレーターを作った隕石が展示されている部屋に案内する。ここの主人の声が、この基地内では世界の情報を集めていると教える。

 さらに他の建物に行くと、オーベルハウザーが出迎え、沢山のオペレーターがデータを集めている部屋を案内する。MI-6でCが「00部門」の廃止を告げるライブ映像を見せる。オーベルハウザーは、ボンドが苦しめられた数々の敵の計画の真の立案者であることを明かす。ミスター・ホワイトが銃で自殺した映像をマドレーヌに見せる。

 ボンドが孤児になった後、オーベルハウザーの父親が、ボンドの保護者となった。オーベルハウザーは父親を殺害し、亡霊となってエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドと名乗るようになった。そして、Cも配下に収めていたのだった。ボンドは殴られて気を失う。

 ボンドが目を覚ますと椅子に拘束されていた。オーベルハウザーが、ドリルでボンドを拷問する。ボンドはQに貰った腕時計の小型爆弾をセットし、マドレーヌに渡す。1分後、マドレーヌがオーベルハウザーに投げると爆発する。その隙に2人は脱出し、オーベルハウザーオーベルハウザーボンドが銃を奪い、ヘリコプターに向かう。基地は大爆発を起こす。

 ロンドンに戻ったボンドとマドレーヌは、ヒルデブランド商会の建物でMやQ、タナー達と落ち合う。ボンドはMに、オーベルハウザーがCを配下にし、世界中の情報を得て世界を支配しようとしていると教える。「ナイン・アイズ」は今夜12時にオンラインされるので、それまでに阻止しなければならない。彼らは2台の車に乗ってCを逮捕に情報センタービルに向かう。マドレーヌは立ち去る。

 ボンドとMが乗った車が待ち伏せされて、横から車に衝突され、ボンドは誘拐される。Mは脱出し、タナー、マネーペニー逹と一緒に国家合同保安部MI-5ビルのCの部屋に行く。CとMが格闘になり、Cが窓から転落死する。Qはハッキングして「ナイン・アイズ」プログラムを止める事に成功する。

ボンドが連れて行かれる途中で、拘束者を倒し自由になる。先には、爆破された元MI-6の建物があり、「ジェームズ・ボンド」と書かれた矢印に沿って進むと、防弾ガラスの向こうにオーベルハウザーが待っていた。彼は、ボンドに「建物のどこかにマドレーヌがいる。3分後この建物は爆破される。」と告げ、スイッチを押して逃げる。オーベルハウザーはヘリコプターに乗り、建物を監視する。

ボンドは建物内を探し回り、拘束されたマドレーヌを見つける。爆発まであと僅かしかなく、ボンドはマドレーヌを抱いて、下の落下物防止用ネットに飛び降り、地下のボート乗り場からモーターボートで脱出する。背後で爆破された元MI-6ビルが崩れ落ちる。

ボンドはモーターボートの操縦をマドレーヌに任せ、オーベルハウザーが乗ったヘリコプターを銃で撃つ。ヘリコプターはウエストミンスター橋に墜落する。ヘリから脱出したオーベルハウザーにボンドが近づくと、彼は「終わらせろ」と言う。ボンドは「私にはもっと大事な用がある」と言って、彼をMに任せ、マドレーヌと立ち去る。オーベルハウザーはMによって逮捕される。

翌朝、引退したボンドはQの研究室に「忘れ物を取りに来た」と言ってやって来る。バンドは彼の旧型のアストンマーティンに乗って、マドレーヌとともにロンドンの街へと走り去って行く。

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