gotz -31ページ目

タイムアップ

 今日は読売書法展に出品する作品を提出してきました。休日だったので最後の最後まで書けるだけ書こうと思い午前中から2尺×8尺を10枚くらいは書きましたが毎度のことながら納得のいくようなものは出来上がりませんでした。焦って書くとろくなものは出来上がりませんが、それでも昨日よりは今日のものの方がましということで、今日の分から4枚選別用に教室に持って行きました。今回も行草ですが、普段行草の臨書をあまり行わない自分にとっては行草はかなりウィークなジャンルです。とりあえず師匠の手本に習って書いているという段階で、未だ、どのような古典や先人の書風をベースに作品を組み立てていこうかなんて方向性もしっかりしていません。ただ、行草はこれから先それなりに書けないとマズイんで早く何とかしないといけません。

 随分前に、師匠に、「井出君の字は何となく呉昌碩の雰囲気に似てるなぁ。」と言われ、肌に合えばこれをやってみなさいと「呉昌碩尺牘集 栗原蘆水蔵」を手渡されました。以後ちょっと呉昌碩の尺牘の臨書をやっていた時期もあったのですが、ここ最近は呉昌碩はほとんどやってませんでした。やはり各体で何かしらの臨書はやらんといけません。呉昌碩は個人的には嫌いじゃないんで取りあえずこれから何カ月かはやってみようと思います。ただ、呉昌碩と言う人の行草作品はクセやアクが強いとか単調であると評価されることもあるので、これが果たして臨書すべきものか否かで昔から意見が分かれるところです。また呉昌碩風に作品を仕上げる場合(行草)は作品の品が悪くならないようにコントロールするのが難しいということも聞いたことがあります。

 現在自分の周りでは呉昌碩をやっている人は見かけないんで、今から自分のひとつの「手」としておけば、チャンスかどうかはわかりませんが、自分の役には立ちそうです。(あくまで行草です。篆書をやっている人は結構いるんじゃないかと思うんですが...呉昌石は書家というよりは篆刻家なわけですから。)よし、明日からでも再開しよう。しかしやると決めたらただ書くわけにはいきません。その背景にあるいろいろな情報を充分に捉えているのといないのでは、かなり臨書の意味合いや自分の到達点も違ってくることでしょう。ただ書くということはなんともつまらないというか、勿体無いことだと思います。技術的なことももちろん重要ではありますが、「書」は精神芸術である故、学問的な部分の研鑚も疎かにしてはいけないところです。


 常々、古典学習を背景に感じさせるようなものを書くようにと言われています。この人は恐らく〇〇を一生懸命やってきたんだなぁと感じてもらえるようにこれをやると決めたら、自分のひとつの「手」として吸収できるように時間をかけてやりたいものです。



free blog "You've made me so very happy"

呉昌碩尺牘集 栗原蘆水蔵


free blog "You've made me so very happy"

尺牘、すなわち書簡のことです。もともと小さな字を半紙に拡大臨書するわけですから、筆法にも注意を払う必要があります。

道具を変えてみて...

 筆、墨、紙。とりあえずこの3つを変えて日曜から作品書きに臨んでいます。筆は日曜日に購入した675円の筆。評判通り割れにくく確かに書きやすいです。これが675円とはお値打ち。行書書きにはしばらくこれを使おうかなという感じです。そして、墨。手抜きをして墨汁についつい手を出していたここ最近ですが、磨り墨と比べると運筆等に若干違和感があるというか、やはり磨った墨の方がいいなぁと感じてしまいます。ちょうど今は昼間の室温も25℃近辺で磨墨に適した温度になっていますから、でこういう時こそ積極的に墨を磨らないといけないです。最後は紙。紙は2009年の「紅星牌」。「紅星牌」は定番中の定番の本画仙。あまり変わりないかなと安徽省のこれよりもランクの低い紙をちょっと前から使っていましたが、やっぱり違います。少し寝かしたこともあって紙も購入時より良くなっているのかもしれません。墨をたっぷりつけてもそれほど滲まず、かすれも良く出ます。

 下手くそであるが故に、道具を変えてみることで救われる場面が結構あります。ちょっとしたことが改善されることで書いている時のストレスも思った以上に低減できるものです。

 締め切りまであと4日。いよいよ追い込みです。先週よりは少しはまとまってきた気はしますが、どうなることやら。出品料も高いので入選はしたいとは思っているんですが...



墨を最後まで使い切るために
free blog "You've made me so very happy"

小さくなって墨磨り機にかけられなくなったものはボンドで連結して再び墨磨り機にかけられるようにして使います。

free blog "You've made me so very happy"
これが墨専用のボンド。中身は良く見かける木工用ボンドとほとんど変わりが無いような気がします。実際ある墨屋さんも専用のものじゃなくて木工用ボンドでいいって言ってるみたいですし。幾分心もとない気がして自分はやりませんが、ボンドでは無くて、濃く磨った墨で接着するという方法もあります。

補修完了

 先日購入直後に欠いてしまった硯の欠損部を漆でザックリ埋めましたが、その漆が十分に乾いたようなので午前中は仕上げの作業を行いました。まずは市販のペーパークラフト用のカッターで周囲を削って形を整え、#240の紙やすりで表面を滑らかに整えました。さらにペーパークラフト用カッターの刃先で多分こんな感じだっただろうなと彫りを加え、仕上げに薄い墨を指で磨りこみました。周囲の部分をもう少しやすりで削って低くすればさらに自然な感じに仕上がったんじゃないかと思います。満足のいく補修ができるようになるには普段からこういうことをやってないと難しいですね。継ぎ目はわからなくても、やはり素人の直しだなという感じです。


free blog "You've made me so very happy"

破損直後


free blog "You've made me so very happy"

漆で埋めただけの状態


free blog "You've made me so very happy"
補修完了



おまけ  before&after

before

free blog "You've made me so very happy"

マアジ。石川県産で約30センチの大型のもの。価格は500円弱。色つやがよく丸々太っていていかにも旨そうだったのでついつい購入(近所のスーパーにて)。小型のものは夏が旬と言われています。大型のものは多くは寒い時期に旬を迎えるようですが、産地によっても異なるようです。石川のものであれば大型のものでもこの時期のものは美味しいと思います。マアジの産卵期は九州地方の早いところではでは1-2月、石川で5-6月、能登半島以北では6-7月と随分ずれがあるみたいなんで。


after
free blog "You've made me so very happy"

久々に解体しました。アジは三枚おろしの練習にはもってこいの魚です。価格も安いですし、処理が比較的楽です。小さなものであれば鱗も捌くときには気になりませんし、皮も簡単にべろりと剥がせますからね。とりあえず今回はたたきと炊き込みご飯で。