読んだ本の数:2
読んだページ数:784
ナイス数:5
平成犬バカ編集部 (集英社文庫)の感想
犬好きの犬フェチによる犬バカのための感動(?)エッセイ。Shi-Ba編集部の涙と笑いと苦笑いの雑誌作りを、柴犬の耳からシッポまで余すところなく綴った、犬には迷惑、犬バカには感涙の一代巨編・・・かなぁ?いやぁ、面白かった。
読了日:10月31日 著者:片野 ゆか
平成犬バカ編集部 (集英社文庫)
読了日:10月31日 著者:片野 ゆか
読書メーター
上のレビューがすべて。
本の内容はというと、
窓際に追いやられた崖っぷち編集員が、
「俺の可愛さ MAX な愛犬・・・じゃなくて、柴犬の魅力を全国に発信したい!!いや、する!!」
と、一念発起し、たった一人の編集部から始まったのに、
「僕(柴犬)をモデルにつかってください!!こんなに可愛いんですよぉぉぉ!!」
と、柴犬からのラブレターを偽装してプレゼンしてきたカメラマンが仲間に入り、
「私が求めるタイムリーでディープな内容に迫る、スピード感のある仕事をするためには、このぶっ飛んだ雑誌のスタッフにならなければならぬ!!」
と、気合いの入りまくった編集員が仲間に入るなど犬バカが増殖しまくり、いつのまにか「コーギースタイル」や「ダックススタイル」などの愛犬雑誌を世に産み出すまでになった「Shi-Ba」編集部の、汗と涙と爆笑のノンフィクションです。
そして、スタッフが増えるとともに、やはり増殖していく「Shi-Ba」専属のスタッフ犬。
編集長が愛犬の魅力をデレデレと垂れ流すものだから、
「俺(私)も柴犬ライフを!!」
とスタッフにまで犬バカが伝染する始末。
いやぁ、笑ったし泣いた。
しかし、笑いだけではなくて犬と生活する上で発生する問題とか、ペットロスとどう向き合うか、雑誌を作る上で苦労したことなどの舞台裏も書かれており、読みごたえのある一冊でした。
これはぜひ、オススメしたい。
気になった人は読んでみてね。
【ロストジャッジメント】
九十九くんが取っ捕まったようです。
「助けてくだされ、八神氏ぃ~」
と、通りかかった八神探偵に泣きつく九十九くん。
九十九くんはヤバいヤツではないよ、と口添えするも八神探偵がすでに胡散臭いので、なかなか解放してくれません。
なので奥の手の、
弁護士バッジを見せてみたら、
すぐに解放してくれました。
で、なんで九十九くんが取っ捕まったかというと、
盗聴器から発する電波を調べていたら、自分が盗聴魔に間違われちゃった、ということですね。
ここで探偵ツールの、
電波探知機がアンロックされました。
これで電波の発信元を探してみたら、大上検察官の車からだったのですが、
確認してみると、
秘書・増山さんのぬいぐるみに盗聴器が仕込まれていました。
どうやら悪徳探偵に300万円で買収されたようです。
しかし人相や事務所の所在地がわからないため、手の打ちようがないです。
てか、また次のミッションが出るまで何もできませんね。
それよりも探偵犬はいつ出てくるんでしょう。
悪徳探偵よりもワンコに出てきてほしいんだけどな~。