なんと豪華共演!!と聞いて。
「ワイルドガン」
舞台は19世紀アメリカ・ワイオミング州。ガンマンであったジョン・ヘンリー・クレイトンは母の死に際して銃を捨て、父がいる故郷ワイオミングに帰郷する。
父は長年、彼の過去の行為を許さず疎遠であったが、今回は和解したいと思っていた。
戻った故郷では、ジョン・ヘンリーの帰りを待っていたはずの恋人メアリー・アリスが別の男と結婚し、子どもをもうけていた。
一方、町では鉄道計画による土地買収が進み、立ち退きを拒んだ者にはギャングたちの仕打ちが待っていた。ギャングの横行に立ち向かえるのは、元ガンマンのジョン・ヘンリー、ただ一人。
彼は、暴力をやめることを前提に父親と和解したものの、町と家族のために、再び銃を抜くことを決意するがーー。
監督 ジョン・カサー
出演 キーファー・サザーランド、ドナルド・サザーランド、マイケル・ウィンコット
製作国 カナダ/フランス/アメリカ 劇場未公開
いやー、いいですねぇ。
こういう大自然のシーンは癒されますなぁ。
こういう家に住みたいなぁ。
じゃなくて。
主人公はキーファー・サザーランドが演じるジョン・ヘンリーです。
何が豪華って、
キーファーの実父であるドナルドサザーランドが、劇中でも父親の役を演じていることです。
癒し。
もっとこの子を出してくれてもいいのよ。
話がそれた。
長年疎遠だったおかげで、どうもギクシャクする二人。
一緒に町に出向くも、なんだかよそよそしいです。
並んでると実の親子だけあってそっくりですね。
こちらはヒロイン、メアリー・アリスを演じるデミ・ムーア。
こちらが町を牛耳る悪の親玉、マッカーディです。
コイツが町の住民から悪どく土地を買い上げ、
こちらの小悪党が空気の読めない行動をやらかして、町の問題に関わらないようにしていたジョンを起こらせてしまいます。
ついでに、メアリー・アリスの夫であるトムがさらに事態をややこしくします。
こちらはマッカーディ側に雇われているガンマンのデイヴ。
マイケル・ウィンコットが演じてます。
この人はマッカーディに雇われてはいるものの、根っからの悪人ではなく土地の買収に関しても、穏便に話し合いで解決しようとします。
それを台無しにするのが小悪党というね。
ジョン・ヘンリーとはお互いに認めあう関係です。
マイケル・ウィンコットがまた合ってるんだ、役に。
中盤辺りでは、やっと親子が和解する兆しを見せます。
ジョン・ヘンリーの父は牧師なのですが、
息子がはじめて自分の教会に来たときに、
嬉しくて思わず笑みがこぼれました。
やっと分かり合えた矢先、
ジョン親子に悲劇が襲います。
てかこの映画、アクションではあるけども、人間ドラマの側面が強い印象を受けました。
すれ違いの親子関係とか、実の親子ならではの迫真の演技でつい引き込まれてしまいました。
おっかしーなー、親子の葛藤物は苦手のはずなんだが。
それと、「マグニフィセント・セブン」みたいなアクションを期待してると肩透かしを食らいます。
ガンアクションはほとんど後半に集中していて、それも特に派手というわけではないので、これはやはり親子関係に重点を置いている映画なんでしょう。
それでもウール羊的には満足のいく映画でした。
つか、西部劇で泣きそうになったのはじめてだわ。