こんにちは。
ただいま、バナード・メアの入り口前にいる、
ニャン吉です。
ちなみに仕事の内容は、
“エメラルドの首飾りを盗ってきやがれ” というものなのですが、いきなりハードルが高いです。
なにしろ、
常に衛兵さんの監視の眼が光っている場所。
ここでヘマをやらかしたら確実に “スタップ” されます。
ここは “バナード・メア”。
つまり、酔っぱらいたちの憩いの場であると同時に宿屋です。
なにがよろしくないって、
いや、コイツらは酔っぱらってるから、酒以外の大抵のものには反応しないかもしれない。
ヤバいのは、
常にサーディアさんが料理をしていること。
クッ・・・すぐ近くに金庫があるのに！！
ケマツさんにこの人を連行してもらえばよかった。
要らん仏心を出しちまったばっかりに、今苦労する羽目に・・・！！
今、俺の目の前に目的のブツが入った金庫があるというのに！！
少しくらいどこかに行ってても鍋は焦げ付きませんよ！！
クッソ、透明化の薬は全部売っちゃったんだよなー・・・待てよ？
よっしゃ！！
コレを叫んで霊体化するぜ！！
よし！！
スゥ～～～～～～・・・。
「フェイム・ジー！！」
よし！！成功だ！！
このまま金庫まで・・・あれ？
ちくしょう。
やっぱ “ジー” に続く三番目の言葉を覚えていなかったのが敗因か。
霊体化している時間が短かったぜ。
しかし待て。
どうやら隠密自体は成功しているようだ。
よよよよし！！
このまま金庫破りを決行するぜ！！
や、ヤバい仕事だった・・・。
では、ヴェックスさんに報告です。
“買い物感覚でできるぞ！！” なんて言ってたわりに、監視の眼が厳しかったです。
「何言ってんだ。全員酔っぱらいじゃ監視役にもなんないよ。それより次だ」
確かに酔っぱらいじゃ、酒以外は興味ないからなー・・・。
「なにブツブツ言ってんだ。次はこのダイヤモンドをバトル・ボーンの家に仕込んできてくれ」
は～い・・・あれ？
確か、メイビンさんの家と同じマークがついていたと思ったけど。
俺の記憶違いか？
う～ん・・・。
取り敢えず、ホワイトランに逆戻りです。